浅草で急速に店舗を増やす「神戸牛ダイア」
コロナ禍を乗り越え、インバウンドで盛り上がる観光地・浅草。いまこの地で「神戸牛 ダイア」という神戸牛の専門店が急速に店舗を増やしている。運営するのは赤木清美氏が代表を務める「神戸牛 吉祥吉グループ」だ。一足先に関西の爆買いブームで弾みをつけ関東進出。2022年11月に松屋浅草そばに「浅草1号店」を出店した。
以降はドミナント戦略で浅草のインバウンドを狙い撃ちし、雷門東、観音通り、浅草楽天地、雷門西、国際通りと次々に店舗をオープン。今回訪れた「浅草ドン・キホーテ店」は7店舗目で、六区ブロードウェイ商店街沿いのドン・キホーテ1階にある。つくばエクスプレス・浅草駅のA1出口からは歩いて1~2分といったところか。
大半の店舗はステーキや肉寿司などがメインで敷居が高いのだが、ここドン・キホーテ店はカジュアル路線で「神戸牛ラーメン」を提供する。和モダン風な店内はカウンター7席と4人がけテーブル2卓の計15席。麺メニューは「神戸牛ラーメン」一択で、神戸牛チャーシュー、玉子、メンマ、海苔、辛い味玉=辛玉を追加可能だ。
またライス、神戸牛入り餃子、神戸牛ステーキ、神戸牛ネギめしといったサイドメニューも用意している。そして他の支店同様に、こちらでも神戸牛のステーキを楽しむことも出来るのだが、一番リーズナブルな「極上赤身」でも110gで7,480円。最上級「エンペラーブリアン」は220gで88,000円と、チビりそうになる値段設定である。
今回は「神戸牛ラーメン(990円)」に「神戸牛チャーシュー(600円)」と「玉子(200円)」を追加しオーダーした。総額1,790円。これを安く感じ始めているから恐ろしい。着丼までは8分ほど。クリーミーなスープは牛骨や牛脂、野菜を炊いた出汁にスキムミルクなどを加えて仕上げた濃厚なもの。牛の香りやコクをしっかり感じる味わいだ。
それでいて嫌な重さや脂臭さは皆無。このあたりは神戸牛だからこそ成せる技なのか。ポタージュスープのような感じなので、海外の観光客にもウケが良さそうである。そこに合わせるのは全粒粉入りでゆるくウェーブのかかった細麺だ。噛めば噛むほどにしっかりと小麦が香り、粘度の高いスープとの絡みも良い。
そして丼頂には神戸牛のローストビーフが、追加分の3枚を合わせて計4枚乗る。赤身なので少々固め。無理に追加せずとも良かったな。味玉は醤油ダレが強めに効いており黄身はネットリ。ほかコチュジャンと刻みネギが乗る。クリーミーで啜りやすく最後まで美味しく完食した。最近勢いのあるダイア、気になる方は是非一度。
<店舗データ>
【店名】 神戸牛ダイア 浅草ドン・キホーテ店
【住所】 東京都台東区浅草2-10-14
【最寄】 つくばエクスプレス「浅草駅」A1出口徒歩1分