田中商店のセカンドブランドは煮干しが効いた津軽系
浅草・神谷バーの近くに、シメに丁度良いラーメン屋がある。観音通りの「つし馬」、足立区の豚骨の名店「田中商店」の系列店だ。2003年の開店当初は豚骨魚介系だったのだが、2006年頃から津軽煮干系にシフトし、激戦区・浅草で存在感を際立たせている。
受け皿付きの浅いドンブリから茶色のスープが溢れる。煮干しと豚骨、鶏を合わせた出汁に濃口醤油が合わせてある。カエシの甘味が強く、酸味もあるため、煮干しのエグ味が前面に出ない。しかし煮干しの存在感はしっかりある。またチャーシューとネギの香りもよい。
中太の麺は自家製。かん水不使用で柔らかめの食感。食べ進める内にスープを吸って、より柔らかくなる。スープといい麺といい、うどんのようなラーメンだ。青森では老若男女、朝からラーメンを食べるというが、こういう味の一杯なら納得。煮干し好きには、1日30杯限定の「バリ煮干し」もオススメ。
<店舗データ>
【店名】 中華そば つし馬
【住所】 東京都台東区浅草1-1-8
【最寄】 東武スカイツリー線「浅草駅」徒歩5分
★2018年7月をもって閉店。
★2018年8月より「田中そば」として営業。