肥宝館 -貧すれば丼する-

【赤坂】 赤坂sake処 あどん「酒かすらぁめん ガーリックライスセット(1100円)」

華麗なる転身。日本酒居酒屋がラーメン店に?

東京メトロ・溜池山王駅の10番出口から歩いて2分ほど。赤坂駅だと徒歩5分。唎酒師厳選の旨い日本酒が呑める居酒屋「赤坂sake処 あどん」が、2020年4月からラーメンの提供を始めた。予てから「食品として味わう日本酒」をテーマに研究を続けていたそうで、この春先、酒粕を使ったラーメンが完成したということである。

2020年5月現在は、コロナ禍で夜営業や酒の提供が出来ないため、ラーメン専門店という形で昼11時半から夜8時まで営業。ただ、ラーメンの提供はコロナ以前から進めてきたため、収束後もランチ営業で提供は続けるということだ。ありがたい。店内は居酒屋営業時よりテーブル数を減らしていて、入店も手の消毒をしてから。

麺メニューは、渾身の「酒かすらぁめん」を主軸に、海老を加えた「酒かす海老味噌らぁめん」、清湯の「焼きあごだし」の醤油と塩、海老香る「西京みそらぁめん」、ベトナムの青唐辛子を使った調味料・モイオットチャンを使った一杯まで幅広くラインナップ。ほか「ガーリックライスのネギ塩親子めし」など、飯モノも旨そうだ。

さらに午後5時までは、1000円未満のラーメンにライスorミニサラダ、漬物小鉢、黒烏龍茶が付いて1000円という「マル得セット」も用意されている。更に、そこにプラス100円でライスを「ガーリックライス」に変更も可能だ。これはソソる。今回は「酒かすらぁめん」のガーリックライスセット(1100円)をオーダーすることに。

到着したのは浅めの丼に盛りが美しい一杯。茶濁したスープは味噌由来かと思えば、熟成した酒粕の色だそうだ。焼きアゴと昆布の出汁に、酒粕と再仕込み生醤油を重ねてある。表面には低温で抽出した鶏油と、低温焙煎一番搾りの胡麻油。一口啜れば、芳醇な酒粕の香りが鼻に抜ける。かなり濃厚で甘味の強いスープだ。

そこに合わせるのは、小麦のブラン(表皮)を練り込んだ平打ち気味の極太麺。モチモチした食感が美味しく、濃厚なスープをしっかり受け止めている。チャーシューは低温調理でしっとりとした鶏ムネ肉。ネギは深谷と九条を合い盛りするコダワリようだ。ほか半熟の味玉、穂先メンマ、黒バラ海苔、糸唐辛子が乗る。

後半でスープの甘味が重く感じたら、お楽しみ「ガーリックライス」の登場だ。かなりニンニクが効いていて、なぜかスープとの相性も抜群。小鉢は烏賊と若布の酢の物で、こちらも良いお味。コロナが収束したら日本酒も呑みに来たい。そういえば、酒粕は「400年の歴史を持つ宮城の蔵元」のものだそう。東北の酒、良きかな良きかな。

<店舗データ>

【店名】 赤坂sake処 あどん
【住所】 東京都港区赤坂2-8-11
【最寄】 東京メトロ「溜池山王駅」徒歩2分

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「東京都 港区」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事