故・松田優作氏が愛した冷やし中華を
赤坂見附の駅を出て、一ツ木通りにある郵便局脇の細い路地で営業する「ばんちゃんラーメン」へ。元々は1979年に渋谷区幡ヶ谷で創業。1995年に2店並行する形で赤坂見附にも店舗をオープンし、その後、赤坂見附に軸足を移した形だ。ご主人の竹林伴七氏は、暇になれば店内でタバコを吸う脱力系の70代である。
ラーメンは醤油、味噌、塩と揃っているが、ご主人の故郷・和歌山の南高梅を使った「梅干しラーメン(900円)」と「しお梅ラーメン(900円)」が看板メニューだ。また、幡ヶ谷時代の常連に故・松田優作氏がいて、当時「冷やし中華を1年中食べたい」と言ったため、今でもその約束を守り、夏場以外も冷やし中華を提供しているのだとか。
その「冷やし中華(900円)」は、酸味のある醤油スープを絡めた麺に、ホロホロのチャーシュー、トマト、キュウリ、メンマが乗った彩り鮮やかな一杯。とびきり旨いというワケではないが、サッパリと啜れるオーソドックスな冷やし中華だ。なお、松田優作氏は、これに梅干しを乗せたモノが好きだったそうだ。
今回はうだるような暑さだったので冷やし中華をチョイスしたが、次回はぜひ名物の梅干ラーメンを啜ってみたいものだ。ちなみに、最近ではテレビ番組のロケで嵐のメンバーが訪れたことから、聖地巡礼的にファンが訪れることもあるそう。何かと芸能関係の話題が絶えない店だ。
<店舗データ>
【店名】 ばんちゃんラーメン
【住所】 東京都港区赤坂3-19-13
【最寄】 東京メトロ「赤坂見附駅」徒歩3分
★2017年12月に神楽坂に移転。
★新住所は東京都新宿区中里町27-9。
