小川町の裏路地で絶品クリーミー担々麺
担々麺の故郷は四川省・成都で、今の原型となる辛味の効いた和え麺を、天秤棒を「担いで」売り歩いていた事が名前の由来という。よく土偏の「坦」の字と混同するが、この話を覚えておけば間違えることはないだろう。そして、その由来を店名に掲げるのが小川町の「かつぎや」である。
ご主人は赤坂の担々麺の人気店「希須林」の出身。希須林と同様、ゴマペーストを元にした調味料=芝麻醤の風味が効いたスープが特徴だ。辛味は5段階だが、最上級でも湯気だけで咳き込むという様な辛さではないので、ラー油の辛味が好きな方は4以上を選ぶと良い。
丼の頂には甜麺醤で炒めた甘めの挽き肉。次第にほどけ、中加水の麺に絡み付く。時おり香る干しエビの風味が良いアクセントに。スープはラー油の辛さとゴマのクリーミーさが中心で私の好み。ただ、花椒は弱く攻撃性が低いので、シビれや刺激を求める方には不向きかと。
夜は餃子やピータンなど一品料理の他、よだれ鶏や酢豚などの肉料理、海老や魚介を使った海鮮まで中華居酒屋的メニューも充実。また、希須林ゆずりのカレー風味の排骨や、汁なし担々麺も用意されているので、色々と試してみて頂きたい。
<店舗データ>
【店名】 かつぎや
【住所】 東京都千代田区神田錦町2-2
【最寄】 都営地下鉄新宿線「小川町駅」徒歩4分
★2018年12月に数百メートル移転
★新住所は千代田区神田小川町3-11-2