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肥宝館 -貧すれば丼する-

【九段下】 RaMen TOMO TOKYO「鴨とカシスの味玉醤油(1000円)」

味玉マニア渾身の鴨ラーメン

九段下駅の5番出口から北へ歩いて3分ほど。専大通りの一本南をはしる路地に2023年3月1日にオープンした「RaMen TOMO TOKYO」へ。この場所では2022年8月まで人気店「八咫烏」が営業していたが、9月に水道橋駅そばに移転。その跡地に、椅子もカウンターも内装もほぼそのまま、居抜きで入った形である。

ご主人の藤岡智春氏は味玉マニア。究極のラーメン味玉を追求すべく、勤めていた商社を辞めてラーメンの道へ。神楽坂の人気店「サーモンnoodle3.0」の店長を経て独立創業した。2022年6月にはTBSテレビ系列「マツコの知らない世界」の『ラーメン味玉の世界』にも出演。店頭幕には「味玉とラーメンに全てを狂わされた」と。

店内はカウンター10席と2人がけテーブル2卓の計14席。麺メニューは「鴨とカシスの味玉醤油RaMen」「濃厚鴨白湯の味玉醤油RaMen」の2種を用意している。そして飯モノには特A銀シャリに加え、「鴨とカシス アリオリ」と「漬け卵黄」の2種のチャーシュー丼もラインナップ。日替わりのクラフトビールとツマミも楽しめる。

今回は「鴨とカシスの味玉醤油(1000円)」をオーダーした。なお、飯モノは午後1時の段階で全て完売。残念だが次回に期待しよう。さて、着丼までは7分ほど。スープは国産の鴨肉と鴨ガラ、昆布などを炊いた清湯。醤油ダレにも鴨のガラや血といったエキスを閉じ込め、さらにカシスを使って甘みを加えているという。

香味油には鴨皮から抽出した脂を使っており、コクと甘みをしっかり感じる旨いスープだ。そこに合わせる麺はサッポロ製麺特注の中細ストレート。最初はパツっとした歯触り、そして熱が加われば麺肌ツルツルでしなやかに。スープとの相性も抜群だ。チャーシューは低温調理の鴨肉と大判の豚肩ロースが1枚ずつ。

いずれも肉の味をしっかり感じられ良い味だ。そして主役の味玉はスープとの相乗効果を意識し、柚子とポルチーニ茸で味付け。トロリとした黄身に柚子の爽やかな香りが移り、さすが旨い。ほか実山椒の醤油漬け、刻みネギが乗る。最後までアツアツで美味しく完食した。次回は鴨白湯とチャーシュー丼を食べにくるとしよう。

<店舗データ>

【店名】 RaMen TOMO TOKYO
【住所】 東京都千代田区九段北1-9-2
【最寄】 東京メトロ半蔵門線「九段下駅」5番出口徒歩3分

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