珍しい「泡系鴨白湯」を西川口で
JR京浜東北線・西川口駅の西口から西へ歩いて4分ほど。環状線通り沿いで2023年1月3日から営業する「鴨白湯らーめん 吉みち」へ。オープン当初は「麺処 吉道」の屋号で煮干や鴨の醤油清湯ラーメンを主力としていたが、すぐにメニューをリニューアル。現在は珍しい「鴨白湯らーめん」を看板に据えている。これは気になる存在だ。
店内はカウンター10席とテーブル14席の計24席。中国人のご夫婦が切り盛りしている。麺メニューは前述の通り「鴨白湯らーめん」を主軸に、鴨醤油、鴨塩の2種の清湯らーめんもラインナップ。それぞれ鴨、鶏、豚、炙り豚の各チャーシューや鴨肉ワンタン、味玉、ピリ辛ネギ、穂先メンマを追加トッピング可能である。
またツマミ類も充実しており、海老入りの自家製焼き餃子、棒棒鶏、よだれ鶏、蒸し鶏のネギソースがけ、ピータン豆腐、えだまめ、ネギメンマ、炙り豚チャーシュー、イカとキュウリの和え物などを用意。一杯引っかけることも出来る。今回は主力メニューの「鴨白湯らーめん」を特製(1380円)でオーダーすることに。
サービスで人参とキュウリと蕪の浅漬けが提供されたので、ツマミながら待つこと10分ほどで着丼。白く泡立つスープは提供直前にブレンダーで撹拌した鴨の白湯だ。鶏白湯に比べてコクが強く、その分カエシの塩味も気持ち強めのようだ。鶏白湯と違ってやや独特の味わいであり、後味に僅かに鴨の獣臭が残るが決して悪くない。
クリーミーかつマイルドで飲みやすいスープに仕上がっている。そこに合わせるのは中加水でサックリした食感ながら、しなやかさも持ち合わせた細ストレート麺。クリーミーなこのスープとの相性は抜群だ。チャーシューは皮目を炙ってあり香ばしい鴨ロース肉が2枚と、ホロホロの豚バラが1枚、炙った豚肩ロースが1枚乗る。
鴨肉はジューシーに、豚肉は噛み応えがあり、どちらも良い味だ。ほか黄身ネットリで醤油ダレ効いた味玉、ゴボウの素揚げ、メンマ、貝割れ、細かく刻んだ紫玉ネギ、分葱がトッピングされる。卓上には七味、黒胡椒、激辛らー油があるのでお好みで。珍しい鴨の白湯、美味しく完食した。清湯も気になるところだなぁ。
<店舗データ>
【店名】 鴨白湯らーめん 吉みち
【住所】 埼玉県川口市西川口1-20-1
【最寄】 JR京浜東北線「西川口駅」西口徒歩4分