釜焼きチャーシュー麺が看板「らーめん喜楽」
JR常磐線・牛久駅の東口を出て、ぶどう園通りを行くこと12分ほど。牛久シャトーを越えた先、牛久市役所の目の前で2013年10月から営業する「らーめん喜楽」へ。ご主人は龍ケ崎市の済生会病院そばにある「ラーメン いっとく」で修業し独立。修業元同様に、和風と欧風の出汁を合わせたスープのラーメンを提供している。
2021年秋には店内を改装。その時から「釜焼きチャーシュー麺」を前面に押し出しており、軒先には幟もはためいている。昼時は行列が出来る事も多く、その場合は名簿に記帳して待つシステムだ。店内はカウンター5席に加え、4人がけテーブルが4卓、さらに奥には6〜8人で座れる大テーブルも。グループ客の姿も多い。
麺メニューは「特旨しょうゆとんこつ」「旨辛みそ」の2種のラーメンと、つけ麺、まぜそばをラインナップ。チャーシューは釜焼き、バラ炙り焼き、鶏モモ肉を追加出来るほか、味玉、ほうれん草、メンマ、野菜盛り、ネギ、海苔などをトッピング可能である。また、ご主人の出身地・山形でポピュラーな「冷やしラーメン」も提供する。
一方の飯モノには、釜焼きチャーシュー丼、スパイシーロース丼、甘タレとりめし丼、鰹だし薫る卵ご飯を用意。それぞれ麺類とのお得なセットも用意されている。醤油か味噌で悩んだが、今回は修業元の特徴を色濃く残す醤油豚骨から、豚肉2種と鶏肉が乗っている「3種の炙りMIXチャーシュー麺(1330円)」を注文することに。
昼ピークで忙しかったからか、メニューの写真に比べると少々粗い盛り付けだが肉は肉だ。問題ない。茶濁したスープは豚骨がベースの欧風だしに、椎茸や昆布、鰹節、野菜などを炊いた和風だしを合わせたもの。そこに醤油のカエシと酢、ネギ油を加え味を整えている。思った以上に魚介風味がしっかりと効いている。
粘度も高くなく、酢の酸味も手伝ってサッパリとした飲み口に。そこにご主人コダワリの多加水で硬めに茹で上げられた中太麺を合わせている。チャーシューは釜焼きの豚モモ肉が2枚、炙ったバラ肉が5枚、鶏モモ肉は崩れてしまっていたが4枚分程度か。どれも噛み応えがあり「嗚呼、肉喰ってるなぁ」という満足感を与えてくれる。
特にバラ肉は脂を程よく落としてあり、それでいてジューシーで旨い。ほか、たっぷりのホウレン草、メンマ、海苔、ネギ、魚粉、ナルトがトッピングされる。卓上には紅生姜、フライドガーリック、林檎やローレルの入った香味酢、黒胡椒があるのでお好みで。ボリュームたっぷりだが、あっという間に完食。次回は「旨辛みそ」も啜りたい。
<店舗データ>
【店名】 らーめん喜楽(きらく)
【住所】 茨城県牛久市中央3-16-1
【最寄】 JR常磐線「牛久駅」東口徒歩12分