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肥宝館 -貧すれば丼する-

【千葉 松戸】 味処 むさし野「中華そば(850円)+づけ玉子(100円)+ちょい活白身丼(300円)」

「むさし野」の時はゆっくり流れる

新京成線・上本郷駅から歩いて10分ほど。県道281号線=産業道路沿い、松戸市消防局そばにある「味処 むさし野」へ。和食出身のご主人・廣野義之氏は夜の屋台からスタートし、2001年2月26日に住宅街の一角に店舗をオープン。駅近でもなく、派手な看板も出していないが、味が評判を呼び行列の出来る人気店となった。

東葛飾エリアトップクラスの店として名を馳せるも、2019年4月末に閉店。惜しむファンも多かったが、なんと4ヶ月後の9月に営業を再開した。再開後は名物「季節のご飯」こそ無くなったが、行列が絶えることは無い。今はご主人と奥様の2人体制で、丁寧に2食ずつ作って提供するので客の回転は遅い。時間に余裕を持って訪れるべし。

店内はL字カウンター6席と、8人ほどが座れる小上がりの計14席ほど。軒先の行列とは対照的に、ゆっくりと時が流れる。麺メニューは中華そば、塩そば、ごま辛そば、つけそば、そして雲丹の乗った「トマトそば」を用意。また300円で「ちょい活白身丼」を提供しているのだが、これが300円とは思えぬクオリティの高さで驚くはずだ。

今回は「中華そば(850円)」に「づけ玉子(100円)」を乗せ、もちろん「ちょい活白身丼(300円)」も合わせて注文した。待つこと20分ほどで着丼。スープは鶏と豚ゲンコツなどを炊いた出汁に、煮干しや鰹節などの魚介出汁を合わせた清湯だ。醤油のカエシは過不足無く、出汁の旨みが前面に出て旨い。スッキリした飲み口だが後を引く。

そこに合わせる平打ちの中太麺は自家製。加水率が高めでプリっとした食感を楽しめる。もちろんスープとの相性も抜群だ。チャーシューは脂が多すぎず、赤身の旨みをしっかりと感じられる逸品。づけ玉子も黄身がホックリ甘く旨い。ほか、青臭さの無いホウレン草、メンマ、刻みネギ、ナルトが盛り付けられる。評判に違わぬ一杯だ。

そして、この日の丼はシメジの炊き込みご飯にイサキとカンパチの刺身を乗せたもの。刺身の具合の良さも去ることながら、ご飯のクオリティも高い。シメジのほか、油揚げ、人参、昆布が入り、刺身の下には柴漬けが。至福の時間。食事を急かされないのも嬉しい。夜営業のみとハードルは高めだが、是非訪れて欲しい名店だ。

<店舗データ>

【店名】 味処 むさし野
【住所】 千葉県松戸市松戸新田133-4
【最寄】 新京成線「上本郷駅」徒歩10分

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