草加界隈で鶏白湯といえば、まず「時茂」へ
草加駅前で行列を作る鶏白湯の人気店「麺屋時茂」へ。店主の正木氏は鶏白湯の名店、自由が丘「蔭山樓」などで修業。安土桃山時代末期の武将、正木時茂の末裔だそうで、2011年12月に、その名を借りた「時茂」を草加にオープンした。2018年現在、草加本店のほか、西川口、スカイツリー前にも店舗を展開中だ。
メニューは、醤油・塩の2種の鶏白湯ラーメンのほか、つけ麺、担々麺、まぜそばなどもラインナップ。ラーメンのスープは、醤油が若鶏の腰ガラを使った濃厚出汁、塩は親鶏の手羽先のみを使ったコラーゲンたっぷりの出汁と、使い分けるこだわりよう。つけ麺の汁の器も、旅館などで見かける固形燃料の台で熱せられている。
更に興味深いのは、この行列店がスープを外注している点だ。ラーメンのスープや麺、具材までを手がける「NBSホールディングス」と業務提携。時茂のご主人は、ラーメンの肝であるスープの作り手不足により、店舗拡大の一手を打てずにいた。そこで、技術力で信頼のおけるNBSに外注することで人手不足を解消したのである。
さて、今回オーダーしたのは美しい丼相の「鶏白湯 醤油」だ。敷き詰められた薄切りのチャーシューは鶏胸肉と豚腕肉の2種。丼央のタマネギは「一気に溶くとスープの温度が下がる」と正木氏。ツルツルした麺肌の中太縮れ麺もスープによく合い、あっという間に完食。ちなみに行列を避けたい方は18時の開店と同時にどうぞ。
<店舗データ>
【店名】 麺屋 時茂(ときしげ) 草加本店
【住所】 埼玉県草加市高砂2-5-5
【最寄】 東武スカイツリー線「草加駅」徒歩2分