羊料理の聖地で啜る、唯一無二の「魚羊麺」
御徒町駅そば、羊肉の中華料理を提供する人気店「羊香味坊(ヤンシャンアジボウ)」へ。こちらは、神田のガード下にある中国東北料理の有名店「味坊」の3号店だ。味坊でも羊肉料理は提供しているが、羊香味坊は羊肉の専門店。2017年にはドラマ『孤独のグルメ』にも登場し、羊料理の聖地として客の絶えない人気ぶりである。
メニューは、クミンシードをまぶして香ばしく焼き上げた「羊串焼き」やラムチョップ、スペアリブのほか、ラム肉の餃子や小龍包、おやき、炒飯、腸詰など、とにかく羊づくし。どれもお手ごろな値段なのが嬉しい。ひと通り頂いたところで、シメにオーダーしたのが、羊と白身魚の出汁を使った中華そば「魚羊麺」だ。
やや白濁したスープは、嫌な臭みもなく、やや化調の力も借りているが旨味十分。やや平打ちの麺は全粒粉入りで、強いスープに負けず小麦の風味を十分に感じることが出来る。そこにスライスした羊肉、ゆで卵、ネギ、パクチー、発酵させた白菜をトッピング。他店では味わえない、珍しい一杯に仕上がっている。
今回は夜の訪問だったが、ランチタイムには「魚羊麺+半炒飯」で900円とお得なセットが用意されている。予約必須の夜営業よりハードルも低いのでオススメだ。斉斉哈爾(チチハル)出身のオーナー・梁宝璋氏が、故郷の味を日本に広めるべく創業した「味坊」グループ。羊ファンならずとも訪れてみて欲しい名店である。
<店舗データ>
【店名】 羊香味坊(ヤンシャンアジボウ)
【住所】 東京都台東区上野3-12-6
【最寄】 JR山手線「御徒町駅」徒歩2分