肥宝館 -貧すれば丼する-

★移転★ 【立石】 餃子の店 蘭州「香菜麺(650円)+水餃子(450円)」

再開発の狭間に浮かぶ水餃子の名店

東京右半分の酒都、葛飾区立石へ。北口の呑んべ横丁、南口の仲見世商店街と、雑多でレトロな雰囲気が魅力の町だが、近年は京成押上線の高架化や木造家屋密集地の防災という観点から再開発が進められている。駅はいずれ高層ビルに囲まれる形になるそうで、すでに北口周辺の多くの建物は立ち退き、空き地が目立つ。

今宵は、その駅北口の線路沿いで営業を続ける人気店「蘭州」へ。女将さんが手で包む餃子がとにかく絶品で、夕方6時の開店を前に行列が出来ることもしばしば。焼餃子(5個400円)も旨いが、絶対に外せないのは水餃子(10個450円)だ。小粒な一口サイズで、皮は厚めでモッチリ。プルンとした食感に貴兄も必ず魅了されるだろう。

卓上には醤油、お酢、自家製の辣油が置かれているが、最初は何もつけずにやってみてほしい。豚挽肉にネギ、キャベツ、生姜、ガラスープなどを加えて練った餡は、塩気と味付けが絶妙なので、そのままで十分に旨味を感じられるはずだ。お次は女将さんオススメの辣油+酢でパクリ。箸、止まらず。つい2皿目をオーダー。

一方の麺メニューは、鶏ガラ醤油清湯の「ラー麺(550円)」をベースに、ワンタン麺、叉焼麺、パクチー入りの「香菜麺」を提供。円みあるスープに、少しゴワっとした中太縮れ麺を組み合わせた一杯は、シメに丁度よいアッサリ味。新鮮なパクチーが、丼に清涼感を与え、餃子で膨れた腹にもスルスルと入っていく。恐ろしや・・・

酒も瓶ビール、日本酒、紹興酒、中国版テキーラの老龍口を揃えていて、一人メシからチョイ呑みまで対応可能。一時はご主人の体調不良で休業していた事もあったが、無事に復活を遂げた「蘭州」。今後は再開発の中でどのような途をたどるのか?是非、長く続いて欲しい名店である。近くに寄られた際は是非。

<店舗データ>

【店名】 餃子の店 蘭州
【住所】 東京都葛飾区立石4-25-1
【最寄】 京成押上線「京成立石」駅徒歩1分

★2020年3月1日にこの店舗は閉店。
★再開発の影響で、同年3月24日に移転開業。
★移転先は立石駅前「葛飾区立石4-26-12」

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