初の暖簾分け。白河の名店「とら食堂」の味を松戸で
スッキリした醤油スープと、多加水の幅広縮れ麺が特長の「白河ラーメン」。奥州の玄関口・白河のご当地ラーメンだ。発祥は、いまも白河市の田んぼの真ん中で行列を作る「とら食堂」の初代・竹井寅次氏だと言われている。寅次氏の作るラーメンが評判になり、弟子志願者が後を絶たず、白河市内にその味が伝播していったそう。
そして「とら食堂」の暖簾は、今は二代目の和之氏が守り、三代目へとバトンを渡そうとしている。気になる元祖の味だが、実は千葉県松戸市の「とら食堂 松戸分店」でも味わうことが出来る。店舗は北総線「松飛台駅」の駅前。常磐線でも新京成でもなく、北総線というのがシブい。駐車場もあるので車でのアクセスが楽だ。
こちらの「中華そば」は醤油と塩の2軸。麺の量、そして焼豚、味玉、ワンタンの有無が選べるほか、プラス20円で「しょうが醤油味」に変更も可能だ。出汁は丸鶏と鶏ガラ、豚のゲンコツ、胴ガラをふんだんに使ってとった清湯で、もちろん旨味十分。そこに醤油ダレのキレと酸味、鶏油のコクが加わり、完飲必至の仕上がりだ。
焼豚麺にすると、肩ロース、バラ肉、それに細長い内モモのカブリ肉の3種の焼豚がトッピングされる。これがまた旨い。そして、麺も本店同様に店内の麺打ち場で手打ち。3日間寝かせることでコシを出している。間違いのない一杯だ。あまり行列に並びたくないという方は、平日の14時頃、昼営業終了間際がおススメ。ぜひお試しあれ。
<店舗データ>
【店名】 とら食堂 松戸分店
【住所】 千葉県松戸市紙敷1-8-6
【最寄】 北総鉄道北総線「松飛台駅」徒歩1分