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肥宝館 -貧すれば丼する-

【徳島 鳴門市】 山東「支那そば 肉玉入 大(750円)」

鳴門で30余年愛される地元密着店

JR鳴門駅からは歩くと30分弱。鳴門競艇場の西側、県道42号線=瀬戸撫養線沿いで営業する「山東」へ。1987年に創業した地元で愛されるラーメン店だ。メニューは豚骨ベースの白湯「中華そば」と、茶色い豚骨醤油「支那そば」の2つが主軸。徳島ラーメンで言うところの白系と茶系の両方が楽しめる。

また、白湯スープに紅生姜、キクラゲ、胡麻の乗った博多風の「山東ラーメン」や、野菜たっぷりのチャンポン、餃子(350円)、チャーハン(500円)も提供。ハンチャンセットや、豚丼とのセットも用意されている。今回は食べ比べのため茶系の「支那そば 肉玉入 大(750円)」と、白系「中華そば 小(450円)」の2つをオーダーした。

先着は「支那そば(写真下段左)」から。スープは豚骨とたくさんの野菜を強火かつ短時間で炊き上げ、灰汁が強くなる前に素材の旨味だけを抜き出したもの。かなり色の濃いスープだが塩辛さは無く、甘みのある円やかな飲み口に仕上がっている。麺は中細ストレート。しなやかでスープとの相性も良く、若干短めなので啜りやすい。

トッピングは甘辛く味付けされた豚バラ肉、モヤシ、青ネギ、キクラゲ。そして特筆すべきは卵である。徳島ラーメンといえば卵黄、あるいは全卵と、生卵をそのまま割り入れる店が多いが、山東では白身が半熟の目玉焼きを乗せてくれる。着丼時に絶妙な火の入り具合で、生卵の上を行く味わいを作り出している。

そして、お次は「中華そば」だ。こちらも豚骨と野菜のみで炊き上げたスープで、カエシが控え目なので出汁の旨味が前面に出ている。白系なので甘辛の豚バラ肉ではなくチャーシューをトッピング。丁寧な仕事で白と茶を作り分けている。女将さんも優しく、地元で長年愛されているのも納得である。

<店舗データ>

【店名】 山東
【住所】 徳島県鳴門市撫養町黒崎松島6-15
【最寄】 JR鳴門線「鳴門駅」徒歩25分

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