緑の街の水先案内人

都城市で緑の街の水先案内人として移る日々を写真と日記で綴ります。

病院一泊の感想

2011年01月12日 17時54分16秒 | 地域社会
1月12日(水)  

 本日は昨日の検査入院という病院一泊を終えてやや疲労感の残る一日です。内容としては検査手術(こんな表現があるのかどうか?)を四五分間に渡りわが身に施されて、その術後対策にほぼ夜中まで点滴で薬品や栄養剤を挿入されて健康な五体もいささかグロッキー気味になりました。医学の進展で予防医学の恩恵を欲するため身体の細密検査、昨年に体の異常を察知するPET検査を受けました。検査から露わになる体内組織の数値が基準値圏外になりますと、次は体内部分の精密検査となります。

医学界の事に関しては多くの知識を持ち合わせている訳でも有りませんが、居住地域で精密な検査や病気治療が受けられる事は大いに恵まれた環境でもあります。不動産業者が宅地を求めるクライアントに対して、まず説明する三要素は「ショッピング・学校・病院」があります。この三要素が揃っておりますとクライアントへの説明も明るく弾んだ声になります。

幸いにして都城市は私立病院に恵まれた環境にあり、総合病院も数カ所におよび国立病院まで存在します。その様な流れがあります。つまり医者の子弟が後継者として数代続いており、医者となった高校同窓生も数にして両手は数えるかな!です。医療は都市機能の大きな役割の一つです。昨年大晦日に九州から持ち込んだ腹痛で観光をキャンセルして那覇市立病院緊急センターを訪ねました。そこで目にした光景は病院とは時間を問わずで、赤ん坊から年寄りまで朝八時台で少なくとも十人は数え、その後も次々と診察に訪れる患者は絶えませんでした。対応する医者も各科計五名は診察に対応されていると見ました。病人という弱者の立場に立ちますと都市の住み心地が瞬時に見えて来ます。日頃は気づかない事です。

医療施設には当然の如くに交通機関も付随してきます。つまり患者とは救急を要する場合が大半であります。その視点で眺めますと那覇市はモノレール路線決定にあたり市立病院駅を設置しております。また駅のある古島町は首里城に近い住宅街に囲まれた地域とでも申して良いでしょう。都城市中央商店街が年始の城大丸デパート民事法再生法申請で意気消沈しているとは言え、長期的展望に立ちますと、やはり街の核を成す部分であります。この辺の認識が市民にも行政にも欠如しますと魅力の欠けた街づくりとなります。

しかし、病院が身近な場所にありますと、何か「お前も高齢者だ」との声を耳にする度に安心感が漂います。一昔前の話しか!企業退職者で海外に居住地を求めて東南アジアへ渡航した同窓生が数名おります。病身になった時の対策をどうするのか?内心とは裏腹に本人に問い質さなかった項目の一つです。とは言え成ろう事ならば病院とはあまりご縁があるのは最小限に止めたいもの。そんなこんなで揺れ動く人間はギリギリまで身勝手であります。

人間は年齢を重ねますと壮健な身体もやがて朽ち果てる先があります。成ろう事ならば凡人たるものでも安楽な死を迎えたいもの、それまでに死に対して達観できるかどうか、心休まる地を求めて自然の息吹にふれる。それで悔いが無ければ良しとすべしです。