ヒデびたきの野鳥紀行 〜野鳥を求めて北海道から沖縄まで〜

鳥名「森の下のヒデびたき」が野鳥を求めて近隣から、遠方まで出掛けて収めた写真をおよそ3日に1度のペースで掲載します。

道北紀行 旭川編 ヤマゲラ チゴハヤブサ コムクドリ

2017-06-23 | 北海道

天売島を後にして、羽幌港から一路旭川市へ。狙いはチゴハヤブサとヤマゲラです。ヤマゲラは、大陸系のキツツキで、ユーラシアに広く分布しますが、本州にはいないので、我々本州人には憧れの鳥です。しかも、北海道でも簡単に見ることができないので、一層です。昨年のネット情報では、北海道護国神社と神楽岡公園でそれぞれ見られており、今年もいてくれ、と願いながら向かうと、運良くピンポイントでゲットすることが出来ました。両種とも初撮りだったので、嬉しい限りです。
まず、最初に向かったのが護国神社。しかし、カメラマンの姿は皆無。嫌な予感がしましたが、まず、社務所でカメラの使用をお尋ねすると、快く許可していただき、社殿前の広場に向かうと、早速、キッキッキキキキの声。なんだいるじゃないかと待っていると、飛び出してきました。営巣しているであろう茂った広葉樹の周りを飛びながら、針葉樹の頂に止まってくれました。運良く飛び出しも撮れ、すね毛周りのの赤色も写り、バックは白抜けでしたが、嬉しい初撮りでした。






時間が惜しいので、昼飯は、パスして、神楽岡公園に向かいました。公園内を歩いていると地元バーダーの方にお会いしたので、お聞きすると親切に教えていただきました。声がするよと手招きしていただいた方に行くと、いましたいました。初撮りは♂で、頭部の赤も良く見えます。ヒナらしき声も聞こえてきます。


すぐそばに怪しい巣穴が見えたので、近くで待っていると餌をくわえて、来ました来ました。ヒナも顔を出し、給餌シーンまで収めることができました。


しかし、ハシブトガラスには既に見つかっているようで、近くにやってきます。ヤマゲラは激しく威嚇して、追っ払いますが、しつこく狙っているようです。

やっと、カラスが立ち去ると、♀が餌を持って帰ってきました。




ヒナは巣穴の中に入れば安全でしょうが、いずれは巣立たなくてはなりません。その時がカラスの狙い目でしょう。無事巣立って、年を越してくれるのを祈るばかりです。近くには、キツツキの巣穴を利用しているコムクドリもいて、♂♀で餌を運んでいました。こちらも、カラスやエゾリスが来ると追っ払っていましたが、ヒナの無事を祈るばかりです。

道北紀行 天売島編 その2 ウミガラス ケイマフリ ヒメウ

2017-06-23 | 北海道

22日に予定していた海鳥ボートは、悪天候で、翌日に順延。23日朝は雲一つ無く、無風の絶好のボート日和です。6時発の寺沢さんの7人乗りボート、ケイマフリ号に乗り込み、ウミガラスのいる赤岩に向かいました。雲一つなかった空は、雲に覆われていますが、相変わらず風はなし。ウミガラスは、往時、8,000羽程いたのが、急速に数を減らし、日本で繁殖しているのは、天売島のみになったようです。しかも、15年ほど前には、13羽まで数を減らし、絶滅寸前でしたが、手厚い保護のおかげで、今年は、50羽程度いるそうで、少しづつ数を増やしているようです。ウミガラスが安心してやってくるように、島の営巣に適した場所に多くのデコイが設置され、赤岩では、鳴き声も流しています。
写真は、デコイの設置された赤岩の繁殖場所です。ウミガラスが抱卵しているようです。写真に本物は何羽いるでしょうか?


7羽確認できましたが、いかがでしょう? 観察していると崖からウミガラスが飛び出してきました。

海上に浮かぶ姿が見えました。ケイマフリとの2ショットです。


立ったところは、ペンギンそっくりですが、飛翔はお手の物です。


赤岩を後にしケイマフリの繁殖している屏風岩付近に到着。途中ゴマフアザラシを見たり、上空に無数のアマツバメが乱舞したりと小さなボートでの観察を堪能しました。ケイマフリは天売島が一番の繁殖地のようで、かなりの数います。海上に浮かんだり、岩の上で休んだり、驚いて飛び立ったりとシャッターを押しっぱなしです。






ヒメウの一大繁殖地でもあり、ヒナの顔も見えます。


3年前の天売島では、ウミガラスをなんとか見ることが出来た、程度でしたが、今回、たっぷり楽しむことができ、満足して天売島を後にすることができました。