
今回ほど地震テロに泣いた回は無い。普段は別に紛れ込んでも別にいいやとスルーしてたのに今回ばかりはゲンナリ。凶悪ヅラのガンメンにエフェクト満載の密度が高い超いいシーンだったのにテロップがウザくて残念だったなぁ。つーか螺旋王ガンメンなしであの強さってどんだけー。
脚本:砂山蔵澄
絵コンテ:摩砂雪 大塚雅彦 貞方希久子 小竹歩
演出:小竹歩 大塚雅彦
作画監督:すしお
原画:馬越嘉彦 馬場充子 高橋祐一 江畑諒真 林祐己 佐々木啓吾 細田直人 川口隆
阿部厳一郎 小船井充 宮田与一 森久司
平松禎史 柴田由香 雨宮哲 西垣圧子 渡辺敬介 貞方希久子 長谷川ひとみ
横井将史 山口智 小島大和 本村晃一 芳垣祐介 今石洋之 吉成曜 すしお
摩砂雪さんを交えた演出陣の多さにも目がいきますが、原画スタッフはコレでもか!というメンツ。馬越さんなどが参加されてるのもビックリなんですが、細田さん阿部さんなども参加されててその辺もビックリです。もういいところ挙げれば切りねーよというぐらいの作画回。とりあえず個人的に気になったところを少しだけ。

今回個人的に一番惹き付けられたのがニアがグレンラガンに飛び乗る前後。
ここところの設定を活かした芝居付けで窓が開く動きとかが個人的に凄いカッコイイと思ったから。
グレンラガンで設定を意識したことはあんまり無いんだけど、窓が開いた時に差込まれてる金属板というかそういうところまで設定されてて、そして開いてから突風がくるというまでの芝居にある種のリアリズムを感じさせられていいなぁ、と思った。こうした細かい設定が埋もれることなくアニメーションとして動かす中で画面に出てくるっていうのはいいです。こういったところなどがロボットがいる世界を深めていたりするのがいいし、アニメで機械をリアルに動かす面白さを感じさせてくれます。こうした機械的な作画も世界観を構築する上で大切なんだと私は思います。SEなども機械の魅力を引き出していたと思います。
まあ、コレは昔からガイナックスが持っていたものなんですよね。エヴァなどで隔壁がしまっていったりエレベーターのドアが閉まったりする動きがネルフ本部やネルフに関わるイメージを作ってると考えてるので、今回のニアのところも短いながらもダイグレンの魅力などを同時に引き出してるとそう感じます。その後の自爆を含めるともうね。ただ機械は突き詰めると淡白だしリアルな作っていくと場が冷めていく印象を受けるんですが、グレンはその直後に派手なBGMや戦闘を持ってくることで画面の浮き沈みを操ってていいな、と感じました。
ここニアがグレンの操縦席入ったところとか吉成さんっぽいんですが、どうなんでしょう。グレンが巨大ガンメンと向き合うところまでも顔の向け方とかイチイチカッコイイんですよねぇ。摩砂雪さんのコンテだからかエヴァっぽい感じがしますね。というかエヴァOPまんまっぽい。巨大ガンメンの巨大感などもいい感じ。今回はスケール感を出すのが上手かったように思います。
あと気になったのがオカマ。
ダイグレンで腕に突っ込むとき『行って』とかじゃなくて『行け!』って言ってる?耳悪いんでちょっと判別できないんだけど、『行け』だったらオカマが見せる男っぽいセリフをさり気無く使ってるのが味があるなと思った。それだけ熱い展開なんだぜ!という勢い加減がいい。まあ、合ってたらですが。ここら辺、腕爆発のモコモコが面白かったです。

どうでもいいけど、
個人的に今回のヒロインは黒の兄妹次女のキノンだったんじゃないかと勝手に思いました(笑)
まあ、ニアが目立った格好だったんで裏ヒロインと言えばいいのか。その位置にいると思われるヨーコの影が薄かったというのもあるかもしれませんが、オペレーターは状況を伝えたりする役回りになるので、結構目立つんですよね。それに最後シモンたちが帰ってくるところで顔アップですよ。しかも涙つきです。正直スタッフがキノン萌えだとしか思えません(笑)

ああ、背中の肌出てるんだ。なんというエロさ。ここも設定を有効利用してますね(笑)
ヨーコとか結構端の方にいるのにキノンは画面の真ん中いて目立ってましたね。旧ガイナの臭いが上に挙げたシーンなどで感じられたんで、オペレーターが魅力的に映るのもその影響かもしれませんね。まあ、私が意識的に追っちゃってるだけと言えばそうかもしれないとも思いますけど。

しかし、螺旋王はホント良かったなぁ。切れた時のエキゾチックマニューバとかよいエフェクト。ここ螺旋王がやったら厚かましい表情してたりして面白かったです。筋肉や影の入れ方もいいなぁ。やっぱ人体の書き込み量が多いと興奮するなぁ。特に男は。見ててアラジンのジァファーっぽいとか思ったりした。ニアとシモンの表情芝居にイマイチ乗れなかったんですが、螺旋王は劇画調だったりとラスボス臭さが滲み出てきてて良かった。ついでに言うと声優さんも良かった。ニアには空気を読んでほしかった(苦笑)