平和エッセイ

スピリチュアルな視点から平和について考える

ルクソールの絵(3)

2006年06月07日 | Weblog
瀬木理事長は、若いころアメリカに留学し、アメリカ人の友人がいました。その友人が原因不明の病気になり、苦しんでいましたので、その写真のお浄めを村田先生にお願いしました。村田正雄さんは、五井先生も認めた稀代の霊能者で、霊界も人間の過去世も自由自在に霊視できる方でした。すると村田先生は写真を見るなり、関西弁で、「これはミイラやがな」と言われたとのことです。つまり、そのアメリカ人の友人は古代エジプト人の生まれ変わりであったのですが、その人に縁のある霊が、ミイラの中に閉じこめられ、いまだに苦しんでいるのだそうです。

古代エジプトの王族は、自分の肉体をミイラとして永遠に保存しようと考えました。これは、人間の霊としての本質を知らない、誤った観念です。そういう誤った信念をもった人々が多数ミイラとして葬られているのが、ルクソールの王家の谷です。

ルクソールでは1997年にテロ事件が起こり、62人の観光客(そのうち10人は日本人)が殺害されました。まさに幽波動の拠点で、Hさんが気分が悪くなったのも当然です。

Hさんの手紙を読み、瀬木理事長の話を思い出した私は、一瞬、「こいつはちょっと手強いな」と思いました。しかし、救いを求めてきた人を浄めるのは、五井先生の弟子である私の当然の役目です。自分一人ではたいへんかもしれないので、友人たちにメールで応援を頼みました。幸い、何人かの強力な友人が援助を申し出てくれました。

その日の夜は、前もって申し込んでいた講演会に出かけました。道を歩いていると、左足首に違和感をおぼえました。とくに強い痛みではないのですが、普通ではありません。しかし、最近、くじいたような記憶もとくにありません。

翌朝、起きてみると、その左足首が赤く腫れ上がり、強い痛みを感じ、ほとんど歩くこともできません。その日は、風呂のボイラーが故障し、また、家内が私の使っているコーヒー茶碗を割るなど、変なことばかりが起こりました。

さらに1日様子を見ても、足の具合は変化しないので、医者に診てもらうことにしました。レントゲン撮影をしても骨に異常はありません。医者は痛風を疑いましたが、血液検査の結果、尿酸値も高くないことがわかりました。医者は、湿布と鎮痛剤を処方してくれました。病院に行ったのが5月29日の月曜日ですが、湿布と薬が効いたのか、30日にはだいぶ楽になり、31日には腫れも引いてきたので、医者も、もう大丈夫です、と言ってくれました。原因のよくわからない関節炎、という診断でした。

Hさんには、私と友人たちがHさんの美術館に行って、その絵をお浄めするので、都合のよい日を教えてほしいと連絡し、6月24日にうかがう約束になっていました。

ところが、6月2日の朝になって、Hさんから、「昨日、精神錯乱の状態になり、病院に運ばれた。しばらくしてから意識がもとに戻ったので、家に帰ることができた。自分はいまエジプトの暗い波に押しつぶされそうである。口ではうまく言えないので、これからファックスで手紙を送る」ということでした。電話で様子をうかがっても、たしかに尋常ではありません。

ファックスには、「自分が死んでも、エジプトの波は浄まらない。あの絵を自分の家でおたきあげすることはあまりにも危険だ。昌美先生にお浄めしていただき、富士聖地でおたきあげしてほしい」と書いてありました。

昔ならそういうことも可能であったかもしれませんが、今は、お忙しい昌美先生にそういうことをお願いできるような時代ではありません。Hさんのすがりつくような気持ちもよくわかります。精神錯乱になるというのは、よほどのことです。これは早くお浄めしなければ危ない、と思いました。

私は折り返しHさんの息子さんに電話して、「明日の3日に美術館におうかがいして、お母さんが気にしているルクソールの絵を浄めるので、その絵を捜し出し、用意しておいてほしい」と伝えました。それから、協力を申し出てくれていた友人たちに、3日の正午に国立駅で待ち合わせることをメールで伝えました。メールを出したのは2日の夜の11時ころでした。

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