平和エッセイ

スピリチュアルな視点から平和について考える

生命の水(2005年1月)

2005年02月01日 | 最近読んだ本や雑誌から
 世界中で一人当たりの水の使用量が急増している。これに対し、地球温暖化の影響のためか、各地では、一方においては干ばつが、他方においては台風、サイクロン、ハリケーンなどによる集中豪雨と洪水も頻発している。水は生命の根本で、なくては困るし、ありすぎても災害が起きる。さらに、農業や工業のために、水の汚染も進んでいる。

 このような状況に鑑み、国連は、今年三月二二日(世界水の日)から向こう一〇年間を「国際生命の水一〇年」と定め、水問題に真剣に取り組んでいくことを決議した。国連の活動に協賛して、水の結晶写真で有名な江本勝博士は、昨年九月、NPO法人「国際生命の水協会」を設立し、その発足を記念して、一一月末に東京で「第一回・生命の水フェスティバル」を開催した。

 二日間にわたるこの行事では、多彩なプログラムが披露された。初日に、現在、全米で大きな話題を呼んでいる映画『私たちは一体全体何を知っているというの!?』が上映された。この映画は、量子力学と大脳生理学をもとに、人間の意識が現実を作り上げていることを、興味深いストーリーと大胆な映像によって描いた。翌日には龍村仁監督の『地球交響曲』第五番も上映されたが、その中で、ブダペスト・クラブ会長のアーヴィン・ラズロ博士が、宇宙には重力場や電磁場などの既知の場のほかに、宇宙のすべての活動を記録する「情報場」が存在する可能性を、最新の量子力学をもとに述べた。フェスティバルにはラズロ博士ご本人も出演し、講演のあとに、龍村氏、江本氏、そして宇宙物理学者の佐治晴夫博士との対談も行なわれた。

 初日の最後には、世界各国の平和を祈るフラッグセレモニーが行なわれ、テーブルの上に置かれた水道水に人々の祈りの波動が注入された。この水道水は非常にカルキが強く、このような水は凍らせても通常は結晶にならないのであるが、翌日、美しい結晶写真になったことが映写された。江本博士は長年、人間の意識が水に影響を及ぼすことを主張してきたが、世界平和の祈りが水に素晴らしい効果を及ぼしたことが示された。

 ラズロ博士は、人間は量子真空場という情報場を通して一つにつながっていると述べ、佐治博士は、人間はみな同じ星のかけらであると述べ、江本博士は、人間はみな同じ水であると述べた。それぞれ切り口は違うが、人間はすべてつながり合った一体の存在であり、この一体性の認識こそが、世界平和の基盤であるという同じメッセージを語っていた。世界平和の祈りは、深くは量子真空場を通して、物質的には水を通して、この一体性の意識を人類に喚起し、世界を平和に導いていく祈りなのである。

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 このフェスティバルについては、江本勝さんの日記サイトに詳しいレポートが出ています。必見!

http://www.masaru-emoto.net/japanese/jdiary200411.html

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