平和エッセイ

スピリチュアルな視点から平和について考える

夜回り先生(続き)

2005年04月15日 | 最近読んだ本や雑誌から
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 だから僕はいままでリストカットをする子たちに「やめろ」と言ったことはありません。それは薬物を使う子どもたちにも同じです。問題はリストカットそのものではなく、なぜするのか、ということでしょう。なぜ薬物を使うのか。その元にある問題に蓋をしたまま、彼らを捕まえて罰を与えても何の解決にもならないから。(13頁)

 いま、子どもを全然抱いていないでしょう。保育園に預けても、数人の先生では子どもを全員十分に抱くことはできない。車ではチャイルドシートなんかに乗せて、全然抱いていないですよ。たとえ十代になっても二十代になっても遅くはないから、お母さんに彼らと触れ合って、抱き締めてほしいとお願いするのです。
 抱き合えばいいんです。触れ合えばいいんです。言葉は要りません。大人たちは頭を使い過ぎますよ。子どもたちが待っているのは、考えてもらうことじゃない。そばにいてくれることです。それを頭で考えて、言葉でこね繰り回すから、むしろ言葉で子どもたちを傷つけ追い込んでいる。(13頁)

 子どもたちは花の種です。でもその花は決して夜の世界では咲かない。温かい太陽の下でしか花を咲かせることができないのです。昼の世界が優しくて、自己を認めてくれて、受け入れてくれるならば、どの子が夜の世界へ行きたいか。どの子がリストカットをするか。本当はどの子も夜は温かい家で、優しさに包まれて、安心して眠りたいのです。それを用意するのがわれわれ大人の仕事です。(15頁)
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水谷修先生の「夜回り日記」(毎日新聞のサイト):
http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kokoro/yomawari/


『ミリからの贈り物』はこう語っています。

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親は、子供に
愛とぬくもりを
与えてあげればいいんだよ。(57頁)
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