平和エッセイ

スピリチュアルな視点から平和について考える

WBCでの人知を超えた力

2006年03月22日 | Weblog
ワールド・ベースボール・クラシックの日本の優勝は見事でしたね。

このWBCが、あらゆる面で、アメリカによるアメリカのための催しとして企画された、非常に不公平な行事であったことは、否定できません。ところが、そういう不公平さにもかかわらず、アメリカは2次予選で破れ、日本が優勝してしまいました。

この間、インチキ審判に泣いた日本は、主張すべきことはきちんと主張し、しかしあくまでも紳士的に試合で全力を尽くしました。そのことが、日本人のみならず、アメリカ人や他国の観戦者にも感銘を与えました。

2次予選で2敗もし、自力では準決勝進出の可能性を失った日本が準決勝に進出できたのは、メキシコがアメリカを破ってくれたおかげですが、これはまさに奇跡です。

肉体人間の力にはかぎりがあります。日本の選手がどんなにがんばっても、メキシコにアメリカを破ってもらうことはできません。しかし、誠の心が働けば、そこに奇跡が起こるのです。例の審判がインチキ判定を下したので、メキシコは逆に奮い立つことになりました。正しい心で人事を尽くし誠を貫けば、人知を越えた天佑神助が介入するのでしょう。

それに反し、開催地、日程、予選の組み合わせ、審判にいたるまで、あらゆる面で自国が有利になるように、人知でできるかぎりの事前準備をしたアメリカは、思いもかけず敗れてしまいました。人知を超えた力を無視していたからです。

野球での出来事は、これから世界の政治・経済・軍事についても起こるかもしれません。

東西冷戦が終わったあとの世界は、唯一の超大国アメリカの、アメリカによる、アメリカのための世界になってしまいました。イラクに大量破壊兵器が実際にあろうがなかろうが、アメリカがあると言えばあることにされてしまいました。

アメリカが警察官と裁判所と検察を兼務しているのです。国連も、アメリカの役に立てば利用しますが、邪魔になればあっさり無視します。狂牛病問題でも、自国の勝手な都合を日本に押しつけてきます。

しかし、こういう自分勝手なやりかたが、いつまでも通用するはずはありません。イラクの内戦は泥沼化し、アメリカ兵の戦死者は2000名を超えました。ブッシュ大統領の支持率は下がるばかりです。狂牛病問題でも、アメリカの主張のおかしさが次々と暴露されています。

日本は、正しいことは正しい、間違っていることは間違っている、と自信をもって言いつづけ、世界平和のために必要な政策を誠意をもって貫けば、そこにまさに天佑神助が働くのではないでしょうか。

それは何もアメリカに対してだけではありません。韓国・北朝鮮、中国、ロシアなどの身勝手な近隣諸国に対しても同じではないでしょうか。

これからは、単なる軍事力や経済力を超えた、不可思議な力の働きが感じられる時代になるのではないでしょうか。

国連安保理の常任理事国も、なりたいなりたいといくら陰で動き回っても、なれるものではありません。日本にぜひともなってほしい、と世界中から思われるような国になりさえすれば、否応なしになるはずです。なぜなら、神がそれを援助するからです。

日本がそういう国になるためには、今は隠れている本ものの人物が政治・経済・文化の表舞台に立てるようにならなければなりません。そういう人が一日も早く現われるように、私たちは日本と世界の次元上昇を祈りつづけたいと思います。

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