平和エッセイ

スピリチュアルな視点から平和について考える

天皇陛下の作文

2006年02月27日 | Weblog
ご記憶の方もいるかもしれませんが、今上陛下の学習院初等科時代の作文が発見されました。2005年12月の報道です。

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 天皇陛下が皇太子時代に学んだ学習院初等科の教師が残した資料が見つかり、山梨県甲州市の笛吹川芸術文庫(2007年開館予定)が5日、報道関係者に公開した。
 陛下のものとみられる作文の写しなどが含まれ、学習院大の斉藤利彦教授(教育学)は「天皇陛下の少年時代の心の動きが分かる大変貴重な資料」としている。
 1926-66年に初等科で教えた故鈴木弘一教授が残した資料で、段ボール箱4個分。同文庫の代表取締役で、東京の古書店主幡野武夫さん(61)が96年に古書市で入手、整理した。
 天皇陛下は40年4月から46年3月まで初等科で学び、43年から鈴木さんが国語や歴史を受け持った。資料約16点は、43年4月から翌年1月に陛下が書いた作文の写しとみられ、留意点など指導内容も書き込まれていた。
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051205-00000188-kyodo-soci

朝日新聞には次のような記事が出たそうです。

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【「乃木大将」という題の作文では、「私は乃木(希典・学習院)院長のおほめになるやうなりつぱな人にならうと思ひます」とあった。44年正月の様子を描いた「新年」は、正月料理をいただいてゲームを楽しんだことが記され、「のどかなありがたい正月を迎へることので来(き)るのは戦地の兵隊さんが命をすてて働いて下さつてゐるからです」と結ばれている】(朝日)
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http://www.janjan.jp/media/0512/0512045929/1.php

ちょっと考えてみると、ずいぶんおかしな話です。そもそも生徒の作文のような個人情報が古書店に流出することが問題ではないでしょうか。そういう資料を発見した関係者は、陛下ご自身か学習院に返還するのが筋でしょう。

「同文庫の代表取締役で、東京の古書店主幡野武夫さん(61)が96年に古書市で入手、整理した」とありますが、どうやらそこにはお金での売買がからんでいたと推測できます。

たとえば、もし私が学校の先生で、たまたま教え子の中に有名になる人物が出て、手元に保管していたその生徒の作文や答案をマスコミに売ったら、これは教師として許されない行為ということになります。それと同じような話ではありませんか。

Jさんが2月8日の「皇室の慶事と皇室典範」につけてくださったコメントにも関連しますが、陛下が公的立場の存在であるとはいえ、国民への公表を前提としないで書かれた子供のころの作文を、陛下が生存しているころから公開することも、問題ではないでしょうか。もしどうしても公表したいというのであれば、陛下ご自身の承諾を得てからにするべきでしょう。

こういうことをどこのブログも指摘していないようなので、ここに書いておきます。






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1 コメント

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皇室に人権を (J)
2006-02-28 22:06:01
朝日新聞を読んでいないので知りませんでした。

皇室に人権が必要です。



新聞で雑誌などの見出しを見ていると「皇室報道」花盛りです。

ご学友が語った、とか書いてあるが本当でしょうか?

慶事につけ、ゴシップにつけ、皇室のことを書けば、雑誌は売れるでしょう。

ひょっとしたら、国民の目を大事なこと、世界中で行われている戦争、外交なき日本政治、某大国の言うなりの某首相、憲法問題、弱者切り捨て社会、などなどから目を反らさせるために皇室報道を過熱させているのではないでしょうか?

皇室を利用しようとする勢力が暗躍しているのが見えて真に皇室の方々がお気の毒です。
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