或る書によれば、想像力に恵まれている人は 海の潮のように高まったり引いたりする情感を持ち合わせている。 次第に高くなる上げ潮の時は 夜が始まるとき。そして 目を覚まし一杯の珈琲を飲んでいる朝の時間は 引き潮の時にあたる。 それ故、この時間帯はいちばん頭の冴え、最も重要な要件に利用するがいいというのである。 *- *- ((( *
Hoffmann: Prinzessin Brambilla : ホフマン メルヒェン 「ブランビラ姫」第五章 より
これは17Jh.世紀のローの謝肉祭を背景にした仮面喜劇。
おお イタリア!.. 太陽の国 ! カーニヴァルの季節ともなれば 羽目外し 仮装が華やかに跳ね回り これぞ妖精の世界:
そこでは自我より 非自我が産まれ 存在の苦悩が歓喜に変容する:
この国の この自我に 明るく澄みわたる空も加わり 一組の若き男女が契れば 真理は彼らを照らす
夢の世界 生への覚醒だ!.. そして 聴くは 巨匠の神秘なる音: 万象も その音に聞き惚れ 沈黙する すると 天も輝くや 森も泉も ざわめきだす
おお 歓びに満てる国よ
憧れが おのが姿を 愛の泉に映しだすと 新しき憧憬が手にいり 水も沸き立てば やがて 歓喜も極まり 炎となり戯れるのだ
おお 汝 歓びに満てる國よ !...
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