拝啓 松本人志様

2007年05月29日 | エンタメ
俺は彼が格好いい「人物」だと常々思う一人である。
仕事で疲れて、ふとTVをつけたら目の覆いたくなるニュースだらけ。でもお笑いは俺に限らず「笑う」ということで大変な良薬になる。面白い芸人は一杯いる。そして日本は「お笑い」というものに長けている国だと自負している。その中でも松本人志という男から目が離せない。何故なのか?M1やR1で優勝した芸人が必ずしも面白いかと問われれば、そうでない人もきっといるはず。でも松本人志こと、松ちゃんはお笑いにおいて追及し「ズレ」を生み出す。追求と言っても表だってやっていないだろう。構成作家やプロデューサーが居ても「松本ワールド」は松ちゃんの中だけに秘めたものだと思う。今でも数々の番組で活躍するが、やはり好きなのは「ガキ」である。もう見ている人ならあの笑いは卓越している。ある有名人が「日曜の夜(東京では)にやり笑って床に着く、明日からまた仕事かーという気持ちが薄れる楽しさがある」とまで言わせた。その中心人物はどうしても松ちゃんに他ならない。当然、芸の道に入り多くを勉強し、壁にも直面したと思う。でもきっと彼の幼少からのセンスと確固たるお笑い哲学が、彼を益々進化させている気がする。直球勝負のお笑いもいいだろうし「ベタ」なのもいい。でも野球に例えたらお客は直球だと感じつつも実は松ちゃんは手元で鋭く曲がるカットボールのような気がする。それを見逃すか?見逃さないか?が「松本ワールド」をより楽しく見られるコツかもしれない。言葉で発していない時に後ろのほうで何か仕掛けている表情、周囲が笑っていないとこで笑っている。松ちゃんの「ツボ」がそこにはある。軽くMCをしていても充分笑えるけれど、そこには我々には分からないエッセンスが入っているはずだ。そして、まだまだ人生を重ねていけば、いろいろな芸術に触れまた彼の才能が開花されるだろう。そのさきがけが映画「大日本人」。でも、松ちゃんにはずっと「お笑い」をやっていて欲しいと思う一人です。自信もある、ハニカミもする、でもプレッシャーも感じる、ただ、それを乗り越えるパワーも術も持っている。きっと松ちゃん自信も生涯「お笑い」を追及する芸人と信じています。
                                    敬具