曲がり角の向こうに・・・

毎日の暮らしの中でフと心に留まった人やもの、そして風景を描きとめています。 

ひっそりと侘助

2020-11-20 | 絵  ②スケッチ

日の暮れが早くなりました。 それを忘れて4時半ごろ散歩に出かけると、帰りは薄暗くなってきて慌てます。 特に田んぼの中のコースは電灯が無い道ですので、チョッと怖いのです・・・ 

昨日も夫に誕生日プレゼントを持って行き、笑顔を見てホッと一息。 以前のような大きな喜びの笑顔ではなかったけれど、まぁ、こんなものか・・・と家に帰ってコーヒーを飲んでいるうちに、気が付けばもう4時半。 そういえば、「秋の日はつるべ落とし」と言われていますね・・・

で、昨日の散歩コースは住宅街を一回りするコースにしました。 暗くなっても明るい電灯が点いているので安心です。 小さな丘の突き当りの木立の中に侘助の木が一本あって、この時期小さな花を沢山つけます。 目立たない花ですが、ひっそりとした佇まいが奥ゆかしくて、毎年一輪手折って楽しんでいます。 昨日も一輪頂いてきました~~ ほんのりピンクの花びらの所々に紅色が差して優しい感じがします。

千利休が茶花として好んで活けた花としても知られていますが、花言葉は「控え目」、「静かなおもむき」、「簡素」、更には「なぐさめてあげます」というものも・・・ 花が小型で開ききらず、慎ましい印象を持つことに由来した花言葉だそうです。

侘助は椿の花の一種ですが、椿の花を見る度に、大きな葉で守られているような咲き方をしていて何だか微笑ましいのです

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チョッと寂しい HAPPY BIRTHDAY !💐

2020-11-18 | あれこれ

今日は夫の誕生日

84歳になりました

家族と共に

賑やかな食卓を

囲むこともできず

娘から届いた

花束と

私から

お菓子の詰め合わせ

を明日届けます

少しでも心穏やかに

明るい日々を

過してもらいたい

それだけを

祈っています

 

 

本当は今日届けたかったのですが、娘からの花束の到着が遅れて、間に合いませんでした~~

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これで一杯!!?

2020-11-16 | 絵  ②スケッチ

ご近所からシシャモの干物を頂きました。 いつも食べている卵がいっぱい入った方ではなく、身が厚いオスのシシャモだそうです。 これを焙って、一杯やると美味しいのよ・・・と言われても・・・見かけによらず、アルコールは飲まない?飲めない?のです・・・甘口のワインなら少々頂きますが、日本酒もビールも美味しいとは思えず・・・ 飲めたら楽しいのでしょうけれど・・・ お酒の好きな人たちの話を聞くと楽しそうで、何だか人生の楽しみの一つを知らないというのは、損をしているような気もします・・・

炊き立てご飯と一緒に頂いても、きっと美味しいはずですが、 以前食べた時には、オスだけに何だか骨っぽい感じがしました~~ 今回はどうでしょうね(^_-)

今日も、よいお天気でした しかも、季節が逆戻りしたかのように温かかったせいか、俄然やる気モードにスイッチが入り、懸案だった家中の雨戸の内側の雑巾がけをして、埃をすっきり拭き取りました~~ ついでに、庭の睡蓮鉢に飼っている金魚の水を取り替え、夏の間にすっかり増えた水草の整理をしたら、優雅?に泳ぐ3匹の金魚がよく見えるようになりました~~

午後はいい気分で、施設に行って夫と面会し、その足で市のモール内のユニクロへ。 冬物衣料を見て回っていると、突然『ア、先生!』と、呼びかけられました。 振り向くと、ユニクロで働いている、高校の教え子でした。 「あら、久し振り、元気そうね」と言うと、彼女はなんと『わ~~先生、ちょっと痩せたんではないですか~~ 前はもっとシュッとしていたのに・・・』と。 まったく、この子は口の利き方も知らないで・・・と内心プン 折角、いい気分でいたのになぁ・・・

怒るわけにもいかず、介護のことなどをチラッと話すと、彼女の父親がやはり今年施設にお世話になることになって・・・と言う話になり、お母さんはすっかり元気がなくなってしまって食事を作る気も失せてしまっているとのこと・・・お互いに頑張ろうね・・・とエールの交換をして別れたのですが、彼女も40近くなっているハズ・・・まだ独身でご両親の面倒を見ているうちに、高校時代は部活のバスケットボールに打ち込み、カモシカのような軽やかな体つきをしていたのが、今や立派な中年体形になっていて、私のことを見て、ビックリしたのと同様、卒業から20年の歳月は二人に平等に流れていたのでした~~ 

彼女はまだまだ若い・・・ これから、人生の良きパートナーと巡り合うことができるよう、祈らずにはいられません・・・ 二人で築く人生の素晴らしさを味わってほしい・・・ なんて、またまた余計なお世話でしょうか・・・

 

 

 

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振り返り記事・・・蜜蜂と遠雷

2020-11-14 | あれこれ
 
もう一度!! 蜜蜂と遠雷
いやぁ、参った、やられた~~驚いた。 ウルマンの「青春」とはまた違う、心の奥底から、熱いものが身体中に流れてきて、今もその余韻が響いています。 映画「蜜蜂と遠雷」の原作本を読む......
 
 

昨日届いていたgoo事務局からの1年前の記事です。 「蜜蜂と遠雷」の映画を観ての記事ですが、感動は覚えているものの、映画を観たのはもっとずっと前のことのような気がして、今更ながら、この1年の間に起きた様々な出来事を思い起こしたりしています・・・ こんな記事を書いて、あの時はなんだか呑気だったな・・・なんて思ったりしています(^_-)

あれ以来、映画を観たのも数えるほどです。 見たい映画はあるのですが、映画館に行くのも遠慮している状態で、新たなワクチンの誕生に大いに期待したいところですが・・・

 

今年の春何年か振りに植え替えしたシャコバサボテンが、たくさんの蕾を付け咲き始めました。

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思い出のスケッチ旅 ― バリ(3)ー最終回

2020-11-13 | 絵  ➃水彩画

見出し画像は、前回チョッと思わせぶりな書き方をしていた作品です。 ウブドの繁華街?をスケッチポイントを探して歩いていると、道路の片隅に小さな祠があちこちにあるのが目に付きます。 人々(女性)がお供えの花やお供物を木の葉で作ったお皿に載せて、絶えずお詣りしているのでした。 朝も、昼もそして夕方にも、お詣りをする女性を目にして驚きました~~ 路上にお供物の山となっているところもありました。

よく見ていると、お供物にお線香を添え、お水(聖水というのだそうです)を振りかけてお祈りしていました。 どういう意味があるのか、ツアーの添乗員さんに聞いたところ、「自分たちに日々恵みを与えてくれる神への信仰と感謝の気持ちを捧げていると聞いています」・・・とのことでした。 

ホテルの庭のあちこちに置かれていた猿やカエルなどの石像にも、毎朝新しいお花が祈りと優しさと共に飾られていて、心和みました。 ホテルの浴室の壁には大小の石が花のような模様に組み合わされていて、その細やかさに感心しましたが、同じ様式の壁を町中でも見かけました。 それも絵の中に描き入れましたが、余程気に入ったのでしょうか・・画面の半分近くも壁が占めていて、本人は多分石の一個一個の組み合わせを楽しみながらシコシコ描いたとしか思えません・・・

N先生のペンスケッチ教室では、その後もイタリア、ベトナム、モロッコなどの年2回の海外スケッチ旅を楽しんだ後、教室を自主卒業(^_-)し、ムサビの通信課程の2年に編入して日本画を学ぶことにいたしました。 およそ10年前のことです。 

その前後に夫の病気が発症し、夫が一人で留守番ができるうちに(スクーリングで大学まで出向かなければならない時もあるので・・・)卒業しなければ・・・夫のせいで退学したとは言いたくない・・・との思いで、人生でこれほどハードに勉強(作品制作に学科の課題とレポートに筆記試験)をしたことがない位ガムシャラに頑張って、最短3年で卒業に漕ぎつけました~~ 2014年の春でした。

それ以降、夫の病気は進行し続け現在に至っています。 唯一の作品制作の励みとして、年に一度開催される母校(高校卒業後学んだ大学)の「オール青山美術展」への参加を楽しみにボチボチ日本画を描き、その合間にペンスケッチなどの作品を描いている状況です。

昨年は、車の自損事故や夫の病気の急激な進行など気が揉めることが重なり、落ち着かず、「オール青山美術展」の作品に全く手が付かず、パネルに張った和紙が白いままで日が過ぎて行きました。 それでも、なんとか参加したい、そして仲間と会って色々話し、仲間たちの力作を見たい・・・との思いで、過去作品を振り返っている時に目に付いたのが、このバリでの作品「祈り」でした。

あの時、心に深く残った人々の謙虚な祈りの生活を思い出し、この作品を日本画にリメイクして描いてみようか・・・と言う気になって何とか描き上げたのが次にご紹介する作品です。

 

緑豊かな大地と、生き生きと咲く花々の中で、朝日に向かい自然と神に祈りを捧げる女性・・・私のバリです。

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今年はコロナの影響で「オール青山美術展は」中止になりましたが、来年の開催を信じて新たな気持ちで作品制作に向き合おうと思っております。 

お陰さまで家の中も大分片付いて風通しが良くなり、またバリスケッチの記事をこうして纏めたことが、図らずも自分の気持ちの整理に繋がったようで、なんだか仄かにやる気も芽生えてきたような気がします(^-^)

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