曲がり角の向こうに・・・

毎日の暮らしの中でフと心に留まった人やもの、そして風景を描きとめています。 

朝の祈り・・・

2020-11-25 | 絵  ③アレコレ

雨模様の肌寒い一日でした。 目が疲れる・・・とか言いながら、小川糸さんの世界に引き込まれ、「ツバキ文具店」を読み終えました~~ 「ライオンのおやつ」は昨日読み終え、更に糸さんの世界を知りたい気持ちになりました~~ 明日図書館に行って、別の本を借りてこようと思っています。

目が疲れたら、パラパラと画集を眺めたりしていますが、今日は日本画家の秋野不矩さんの画集を見て目の保養?勉強?をしました。 好きな作家さんです。 特に54歳の時インドの現タゴール国際大学に客員教授として招かれたことをきっかけに、インドの人々や自然に魅せられて描いた作品群に惹かれます。 彼女の黄色の色遣いも好きです・・・

ガンジー川を渡る水牛を描いた作品「渡河」や寺院や民家の作品も好きですが、庶民の生活を描いた作品にも親しみを感じます。

特に見出し画像の「朝の祈り」は、ヒンドゥ―教の信者の女性たちの朝の習慣である、床絵を描いたもので興味深いです。 神(自分を越えた偉大な存在)に「祈る」行為は世界中の国々で見られますが、この床絵はヒンドゥー教のー幸運の女神であるラクシュミを迎えるために、祈りを込めて描く絵だそうです。 毎朝、日の出前に地面を洗って、白い米の粉(現代はチョークを使うことが多い)で、女神のシンボルの絵を描き、更にその周りに彼女たちの願い・・・幸せになりますように・・・良き伴侶に出会えますように・・・父母兄弟姉妹が無事に過ごせますように・・・等々を記していくのだそうです。 

毎朝描かれる絵は、訪問者によって踏まれ消えてしまいますが、それが縁起が良いこととして喜ばれるということです。 何故ならヒンドゥー教の教えでは訪問者は神として歓迎されるのだとか・・・

 

「中庭の祈り」

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