曲がり角の向こうに・・・

毎日の暮らしの中でフと心に留まった人やもの、そして風景を描きとめています。 

天上の花

2023-09-24 | 絵  ➆パステル

一気に秋がやって来ました

今年は曼殊沙華の花がひときわ目に付く気がします

 

曼殊沙華は梵語で「マンジュサカ」と言い

「天上の花」を意味しているそうですね

 

あの独特の花の姿が不思議で

何年か前に花弁を丁寧に見て描いたことがありました(見出し画像)

 

昔から多くの歌人が曼殊沙華の花を歌や詩に書いていて

あらためて驚いたりしています

 

「曼殊沙華 くさむらの中に 千万も咲き

               彼岸仏の 供養をするか」     木下利玄

 

「曼殊沙華 ひたくれなゐに 咲き騒(そ)めく

               野を朗らかに 秋の風吹く」     伊藤佐千夫

 

金子みすゞは独特の感性で

曼殊沙華(ひがんばな)を詠っています

 

村のまつりは

夏のころ、

ひるまも花火を

たきました。

 

秋のまつりは

となり村、

日傘のつづく

裏みちに、

地面のしたに

棲むひとが

線香花火を

たきました。

 

あかい

あかい

曼殊沙華

 

一方 中勘助はこんな詩を・・・

曼殊沙華が

花が咲く時に葉がなく

葉のある時は花がないので

「ハミズ ハナミズ(葉見ず 花見ず)呼ばれているところから

 

「葉見ず 花見ず 秋の野に

ぽつんと咲いた まんじゅしゃげ

から紅に燃えながら

葉の見えぬこそ さびしけれ」

 

あの独特の花の姿で多くの人の

インスピレーションを沸かせているようです・・・

 

                    

 

涼しくなってきました

そろそろ夏掛けを薄手の羽毛布団に

掛け替えた方が良いかな・・・と思いながら

天気予報では30度前後の日がまだまだ続くようですので

様子見中です

一応薄手の羽毛は今日陰干ししました

温もりは有難いのですが

これから

寒さに向かうと思うと

やはり寂しい感じがします

 

今朝のご近所散歩で見つけた花たち

紫式部が色づいてきました

 

琉球朝顔が元気一杯

家を覆い尽くさんばかりの勢いです

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