Kanaheiのデンマーク生活

糖尿病の勉強をしたくてきたデンマークでの紆余曲折な生活を日記として残しています。

スイッチ

2006年11月08日 | ベビーシッターの話
 昨日ヘレさん家へ行くと、まだ保育園へ行ってる時間なのにヤコブが家に居ました。どうやらまた例の分離不安?で登園拒否をしたそうで…。うーん、元々「保育園より家でママにべったりが好き」なヤコブ、こうして休んでいるのはなんか悪循環な気がする…。

 この日はヘレさん、長男の新しい学校へ面談をしにいく用事があり、家を出なきゃいけないときヤコブは「こわいよ~」とすがりつつ泣いていたのですが、なんとなく直感で「あ、これは甘えてる泣き方だ」と思い、「ヤコブ、私もお母さんも携帯電話を持ってるでしょ?話したくなったら、どこにいるのか不安になったらいつでもこれでお母さんと話せるよ。試しにお母さんにかけてみようか?」とヘレさんの携帯番号を彼に押させ(ボタンものとか大好きだし)、通じることを確認し、それで少し落ち着いたので、ヘレさんに出掛けてもらいました。さすがにヘレさんがヤコブを振り切って家を出る時は大泣きしましたが、しかしドアがバタンとしまって1分後、ピタッと泣き止み、「じゃ~海まで散歩行ってアイスでも買いに行くか!」と誘うと、突然「ひゃっほ~う!」とはしゃぎだし…。ホラ見たことか。

 ヘレさんと一緒の時は「疲れた~お母さんと一緒にいたいの~」とぐずってたのに、「自転車でいくでしょ?海沿いのガソリンスタンドでアイス買おうよ、あそこならワッフルのアイスがあるから!早く!」などしゃきしゃきと行動し始め、途中道に迷って遠回りしたにもかかわらず、道中ぎゃーぎゃーわめきながらはしゃぎ過ぎたにも関わらず、始終元気でご機嫌でした。
 家に着いてからもまだヘレさん達が帰ってきておらず、暗い家でちょっと不安げになりましたが、「やったね、ヤコブ、私たち一番乗りだよ!お母さん帰って来たらどっかに隠れておどかしたろか!」と言うと生き生きしだし、一生懸命隠れ場所を探していました。(その他にもヤコブのフェイバリット電車音楽で電車ごっこを3回も繰り返し、私の方が疲労困憊)

 小さい子供って時間の感覚がまだわからないし(1分も1時間も)、「絶対にすぐに帰ってくるから」といくらヘレさんが説得しても聞き分けるのは難しい。そこに甘えも絡んで来ると余計にそうだと思います。で、私自身にも記憶がありますが、甘えてぐずっているうちに、それが長引くと本当に機嫌が悪くなって、しまいには何で自分がぐずってるのかもわからなくなってくるので、どこかで誰かがスイッチを切り替えてあげないと、自分では切り替えられないんだと思います。
 けっこうデンマークの保育園って、保母さんが子供に干渉しないと言うか、放任な感じです。遊び方も子供たちのしたいことを勝手にやらせるという感じで、日本のように子供たちをまとめあげて何かやらせる、ということはけっこう少ないです。ヤコブの保育園は特にその辺「のびのび勝手にやってちょうだい」なところなので、もしかしたらヤコブが嫌がって置いていかれた後も、保母さん達のスイッチを切り替える等のフォローが少ないのかも…。でもかと言ってヘレさんが面倒をみるべく保育園を休ませてしまうのも違う気がするし。私に時間と気力体力に余裕があれば、落ち着くまで送り迎えしてあげたいけど…。

 まあ、また様子を見つつ私は私で、彼が彼らしくご機嫌に過ごせるように関わっていきます。