難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

著作権法改正に関わる国会の決議など

2009年11月15日 20時31分31秒 | 著作権
障害者放送協議会著作権委員会より、改正著作権法に関わる国会決議などが紹介された。

著作権法の一部を改正する法律案の概要(文化庁作成)
http://www.bunka.go.jp/chosakuken/singikai/housei/h21_shiho_01/pdf/sankoushiryo_3.pdf

平成21年通常国会 著作権法改正について
http://www.bunka.go.jp/chosakuken/21_houkaisei.html

著作権法の一部を改正する法律案に対する附帯決議
衆議院文部科学委員会 2009/05/08
http://www.shugiin.go.jp/itdb_rchome.nsf/html/rchome/Futai/monka7C67B3E98A3FA93B492575B00030142E.htm

著作権法の一部を改正する法律案に対する附帯決議
参議院文教科学委員会 2009/06/11
http://www.sangiin.go.jp/japanese/gianjoho/ketsugi/171/f068_061101.pdf


ラビット 記
写真はすっかり黄色に染まったいちょうの木。真っ青な秋空との対比がきれいだ。

難聴者運動の原点とは?

2009年11月15日 17時30分25秒 | 日記(つぶやき)
午後から藤井克徳さんの講演は結果的によく聞こえなかった。
藤井氏は要約筆記者は連れてきているのかと気遣ってくれたが、人工内耳と補聴器で何とか聞こえたのは1割くらい。みな福祉運動に関わっている人だからノートテイクのボランティアを頼もうかと思ったが始まっていたし言えなかった。
要約筆記の派遣は急には頼めない。土日や祝日はなおさらだ。

それでも、藤井氏は私と障害者運動、運動は裏切らない、運動は砥石、運動に科学を、いつも原点を心にと話された。
長い運動を牽引してきた人の話だけに淡々とした話にも力がある。

全国難聴者連絡協議会の創立大会に参加して以来、難聴者運動に関わって30年だが、難聴者運動の原点とは何だったか。

我が国の難聴者組織は戦後設立された視覚、聴覚、肢体障害者の組織と違って、25年余りも遅く結成されたが設立の当初から人権の確立と民主的な運営を高く掲げていた。
これは、コミュニケーションの障害をもつが故の旗印と言える。
見て分からない社会の理解を得にくい関係性の障害を持つために人に言えない「差別」と戦ってきたのだ。岩波新書「音から隔てられて」には運動を起こした人々が人権を主張して戦ってきた話が多く載っている。
組織的には、会議で要約筆記、磁気ループと様々な聞こえの差を保障した運営方法を生みだし、民主的運営を堅持してきた。設立当初は文書審議も多かった。

これは、全国の協会にも青年にも再度伝えねばならない。


ラビット 記

人工内耳の質疑応答を聞いて

2009年11月15日 16時28分31秒 | 人工内耳
人工内耳友の会東京支部10周年の人工内耳相談会の質疑応答を聞いた。
一部紹介したい。

Q医者から勧められ人工内耳をすることに不安がある。
→医師は事前の検査で聞こえるかどうか分かる。
→なんのために人工内耳をするのか考えるべき。医者を信頼して。

Qハイブリッド人工内耳について
→半年後だったら答えられるかも。

Qテレビや会話が聞こえない。
→自立コムのHPを見て欲しい。

Q舌の左がおかしい。
→耳鼻科に行って下さい。

Q音楽は聞こえるか
→メロディーとリズムの区別が付かない。音が二つ並ぶのは分かるが4つだと真ん中の二つの音が聞こえない、人工内耳の限界かも。

Q感音性難聴と人工内耳
→人工内耳は雑音があると聞こえないと言われていたが、S/N+20でも70%は聞こえた(健聴者は100%)。人工内耳でもカクテルパーティ効果がある程度あるのではないか。

Qレントゲン、CT、MRIはだめか。
→MRIは取りにくくなるがレントゲンCTは大丈夫。
→静電気で壊れる、カードが使えなくなるとか言われるが大丈夫だった。
→プールで大丈夫かとか言われるが大丈夫かと言われた。カナダでは高速道路のETCに人工内耳が反応した。
国内の空港の金属探知機のゲートも大丈夫だった。

Q耳鳴りは治る?
→気にならない時間を長くするのが治療法。何かに熱中すると忘れる。これは治ると言うこと。必ず治る。
日大ではめまい外来がありこれまで2万人見てきた。


ラビット 記

人工内耳のある体験談 人工内耳友の会東京支部10周年記念相談会

2009年11月15日 15時55分24秒 | 人工内耳
人工内耳の体験談を聞いた。まだ20代に見える青年だ。
生後9ヶ月で高熱で聴覚障害者となったと自己紹介を始めたのは驚いた。これは、私と同じだが難聴になったといってきたからだ。

要旨を聞きながら打ってみた。
大学時代の教授との出会いが自分のコミュニケーションについて考えるきっかけになったとのことだ。
アメリカ留学が急に決まって、補聴器では英語は聞こえなかったので人工内耳で英語を聞きたいと思ったのがきっかけだ。

聞こえの世界の限界、聞こえない世界の限界、聞こえにくい世界の限界とある。
聞こえにくいと言うことをもっと着目するともっと新しい世界があるのかも。
聞こえる、聞こえないと言うだけではそれ以外の世界が見えなくなってしまう。
人工内耳は自分のコミュニケーションモードの一つに組み込まれたということ。人工内耳を付けて、話をすることの楽しさを初めて知った。
最初は音が聞こえる楽しさ、単語が理解できるようになる、文章が分かるようになるという変化。人工内耳で言葉の持つ気持ちが聞き取れるようになった。これは補聴器ではできなかった。

これは自分を再発見したということになると思う。


ラビット 記

「今だからこそ障害者運動の原点を」

2009年11月15日 12時12分28秒 | 日記(つぶやき)
障害をもつ子どものグループ連絡会シンポジューム
がこれから開かれる。

基調講演がきょうされん常務理事(JD常務理事)の
「東京の新しい障害者福祉をめざして」だ。
サブテーマが《今だからこそ障害者運動の原点を》と成っている。

配付資料に、10/30の朝日新聞記事「障害者が望む法律は 鳩山政権、自立支援法廃止の方針」、心身障害者(児)通所訓練事業等の実施経緯、障害者自立支援法等に関する年表(リハビリテーション研究誌9月号「障害者自立支援法を巡る運動の軌跡と展望」藤井克徳の資料より)


ラビット 記

図書館のファックスと著作権法

2009年11月15日 06時11分30秒 | 著作権
著作権法の「公衆送信」は、同時に不特定の公衆に送信する場合でなくても、送信側が不特定の公衆求めに応じる場合、これは個別通信ではなく、公共的なサービス機関のサービス提供としてファックスすると「公衆送信」となり、送信するものが著作権保護の制限を受けるということがわかった。

視覚障害者などが図書館のレファレンスを受ける場合に著作物の一部をファックスしてもらって読み上げソフトにかけるということが出来ないと聞いた。
これは、聴覚障害者も電話の代わりにファックスをよく使うが図書館は著作物をファックスしてはいけないことを初めて知った。

まだまだバリアーの多い著作権法だ。
障害者の権利条第30条
「知的財産権を保護する法律が、障害者が文化的な作品を享受する機会を妨げる不当又は差別的な障壁とならないことを確保するためのすべての適当な措置をとる」


ラビット 記
写真は三島市のを流れる川のほとりに文化作品の碑がある。
------------------
「図書館のような公衆を対象としたサービス機関から
利用者である個人に向けて著作物の一部なりをfaxで送信する場合について、これは公衆送信に規定されるというのが、著作権を扱うときの一般的な解釈」とのことだ。

著作権情報センターの「はじめての著作権講座Ⅱ」では次のように説明している。
「個々には電話と同じように、公衆によって受信されるものではありませんが、
求めがあればだれにでも送信する組織的なサービスですから、全体としては、公衆送信を形成するといえます。」
http://www.cric.or.jp/qa/sigoto/sigoto2_qa.html

「その他の公衆送信」
上記3類型以外の送信。ファクシミリによる同報配信サービス(Fネット)など。

11月14日(土)のつぶやき

2009年11月15日 00時10分26秒 | 日記(つぶやき)
04:55 from web
ノートテイクは書いている時は一人。診療の時、講義の時、会議の時、立ったままの訪問・面会など、個人面談など様々なシーンにより手書きもPCも対応出来ることが専門性。それぞれの対応の留意点をまとめると良いのでは。紙がなくなった、電源が切れた、聞こえない等それぞれのリスク管理も。
07:23 from web (Re: @totorisu21
@totorisu21 ノートテイクは書いている時は一人。診療の時、講義の時、会議の時、立ったままの訪問・面会など、個人面談など様々なシーンにより手書きもPCも対応出来ることが専門性。それぞれの留意点をまとめ、紙がなくなった、電源が切れた、聞こえない等それぞれのリスク管理も必要。
09:39 from movatwitter
雨が上がって日が射してきたなう。これから三島で地 デジの説明会です。



http://f.hatena.ne.jp/twitter2/20091114093856
by hearingrabit on Twitter