難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

仕事で使える難聴者用シルバーホンはない

2008年10月05日 18時16分13秒 | バリアフリー
081004-130728access.jpg081004-シルバーホン131743.jpgCEATECの展示会の中に、情報通信アクセシビリティのコーナーがあった。情報通信アクセス協議会のブースだ。
NTT東日本のコーナーに行くと呼気で操作できるシルバーホンが展示されていた。

難聴者用シルバーホンめいりょうは拡声機能と磁気出力(T回路用)がある。
しかし、会社で使っている多機能ボタン電話のシルバーホンはない。

説明していたNTTの担当者は通信機器アクセシビリティガイドラインとJISアクセシビリティ規格は知っていた。
しかし、製品はないという。

今は65歳まで働くので難聴で電話に困っている人も多いはずだと製品化を要望した。
伝えると言うことだった。


ラビット 記




人工内耳と補聴器の自分の脳の反応

2008年10月05日 04時14分56秒 | 人工内耳
081004-OffHA115821.jpg081004-右側HA115251.jpg情報通信関係の展示会で、脳の働いている状態を見るシステムが展示されていた。

かねてから、人工内耳と補聴器をしている時の脳の状態がどうなっているか興味があった。
大学病院などで検査しなければ出来ないと思っていたがデモのような機械がおいてあるので被験出来るか聞いたら出来るという。

島津製作所の近赤外線光をもちいて、脳機能を見るシステムだ。「光脳機能イメージング装置」(functional near-infrared spectoroscopy,fNIRS)は「安全な近赤外光を用いて、脳表面の酸素化ヘモグロビン、脱酸素化ヘモグロビンの変化をとらえることによりって、脳機能を無侵襲に測定することが出来る」システムだ(島津評論、Vol.64No3・4(2008.4)P177)。


081004-114553b.jpg本来は、静かな被験室で外乱を排して検査するのだそうだが、うるさい展示場で人工内耳と補聴器で聞いている状態とスイッチを切った状態がどう違うかを見たかった。
テレビなどでも見る頭に電極を付けた帽子のようなものを被って、耳の近くの脳の状態を見てくれた。

どういう仕組みで画像化するのか分からないがPCでパラメータみたいなものをたくさん設定して、すぐ計測が始まった。


左の図は、人工内耳と補聴器を使って説明員の話を騒音の中で聞いている状態。上から見た人の頭を図形の右の四角部分が補聴器で聞いている側、左が人工内耳をしている状態。
右の図は、補聴器のスイッチを切って、人工内耳だけで聞いている状態。

説明によると補聴器側の方が活性化しているという。人工内耳側はかすかに反応している。
補聴器を切った状態ではほとんど活性化していないという。
どうも左右の脳の反応に違いがあるらしい。

「脳機能を、非侵襲的に測る方法として、脳波測定法(EEG)と脳磁図測定法(MEG)のような脳神経の電気的活動に直接由来した信号を基にしたものと、陽電子エミッショントモグラフィ(PET)、fMRI、fNIRSのような神経活動に付随して起きる血流や代謝の変化を基にしたものとがある」(同上誌、P181)とのことだ。


脳機能のことに関心があるのは効果的な人工内耳リハビリテーション方法の開発に役に立つのではないかということだ。乳幼児の人工内耳リハビリテーションにも応用できるのではないか。 
こうした研究は、諸外国の例も調査して、国のプロジェクトして進めて欲しいものだ。


ラビット 記




脳機能イメージング装置で自分の脳の中を見た 人工内耳と補聴器の反応

2008年10月05日 02時56分24秒 | 人工内耳
081004-島津製作所113505.jpg
081004-波形114913b.jpgCEATEC JAPAN2008のNICT情報通信研究機構のブースに島津製作所の光脳機能イメージング装置のデモを行っていた。

かねてから、補聴器と人工内耳をした場合の脳の機能がどう働くのか興味があったので、試してみた。
近赤外線光を用いて脳の表層部の酸素化ヘモグロビンと脱酸素化ヘモグロビンを測って脳機能をみるというものだ。


ヘッドギア.jpg右に補聴器、左に人工内耳を装着したまま、「測って」もらった。
説明員の説明を聞いて質問している状態で測定すると、右の補聴器をしている方は反応しているが左側の人工内耳をしている方は余り反応が見られなかった。

静かな状態での測定ではなかったが、右と左は脳の表層の反応状態が異なっているとのことだ。これは面白い。


ラビット 記
波形は、上と下が右と左と言う(聞き間違いで、左と右かも知れない)。