株式会社葉月の社長ブログ 『うちは技術屋です』

飯塚市嘉麻市(筑豊福岡全域)で塗装・塗替え・防水改修などをやっています。

お墓の防水改修・ついでに内部も改装しました

2015年05月15日 | その他工事
ある日当社にこのような依頼がありました。

『お墓の防水できますか?』


ん??


お墓って・・・あのお墓ですよね?


それを防水するって・・・・


詳細を聞くと、お墓の中のお骨を入れてある部屋(室)が

雨で漏水して骨壺を入れている木箱が腐食したり、このままでは

骨壺自体も劣化してきそうなので何とかできませんか?という相談でした。


そこでお墓自体の調査をし、漏水している部位を防水してさらにシーリングで

止水して、内部も多少改装したのを紹介します。




このような立派なお墓です。




これを300kg/㎡の超高圧洗浄機で洗います。












側面も




綺麗になります。











この上端部からどんどん浸水していました。





ウレタン塗膜防水で防水処理しました。











あとは墓石同士の隙間です。かなり開いており当然雨もどんどん入ります。




洗浄してシーリング(ここはさすがに防水できないのでシーリング処理が限界です)






さて、外面は防水すれば解決するのでさほど難しくもないんですが

もう一つのお客様の要望は



『骨壺が40個くらいあり、全部入りきれないようになってきたので、

棚などで整理できるようにして欲しい。しかも保存状態も良くしてほしい。』


先祖代々のお墓なので骨壺の量もそこそこになるらしいのです。


棚を作り上下に収納できるようにするのがいいんでしょうけど

木でつくると腐食してしまうし、ステンレスなどの金属で作るとなると

完全受注生産となるのでとても高価。



そこでウチの社員が考えて考えたのを紹介します。


まずはお骨を全て出してもらい、内部を綺麗に清掃しました。






防水したので漏水はないので、地面からの湿気対策のために化粧ブロックを敷きます。








そして透明のコンテナBOXに竹炭を入れてお骨を収納するわけです。





このような感じでコンテナBOXの大が7個・小が3個入りました。



このコンテナBOXの素晴らしいところは、まず中身が見える。

フタにパッキンが仕込んであり、かなり密閉状態が維持できる。

そして、家系ごとのグループ分けもできる。

取りだしが簡単。

竹炭を入れておけば内部の調湿も問題ない。

しかも紫外線の影響を受けにくい室内なので耐久性は10年以上。




素晴らしい考えだと思いますし、お客様からも大変喜ばれました。


そしてお骨を収納する部屋の扉。




この扉の隙間からも水が入っていたので、アルミアングルを加工して




この状態で高圧洗浄機をかけ漏水試験もしましたが完全に止水できました。


長い事改修工事をしてきましたけど、お墓の防水は初めてです。


その割には良くできたと思います。


やはり、お客様の事を第一に考える事は重要ですね。