Gメモリーズブログ

有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

「ビオゴジ」「ギドゴジ」のこだわり その11

2009年02月28日 | 新作商品情報
「ブラックバージョン」のカラーリングについて その2

■「ビオゴジ」「ギドゴジ」の目

 「ビオゴジ」は怖い表情を意識して作られているせいでしょう、それまでのゴジラに比べて目が小さくなりました。そして白目は見えません。瞳が濃いめの橙色と言う事もあって、より目つきは悪く見えます。
 一部書籍等では「白目部分が橙色になった」と記載されているようですが、ムック本等で見られる待機状態スーツの顔のアップ等ではしっかり橙色の外側に白い部分は作られ、通常の状態では撮影のライティングや眉部分の影、目そのものの小ささも手伝って白目部分が隠れてしまっているのだと判断できます。ですから弊社としては橙色の部分は白目部分ではなく「瞳」であり、隠れているだけで白目部分は存在していると解釈しています。
 しかし、劇中ではほとんど目の白い部分は見えません。見えない方がやはり「ビオゴジ」らしいので、商品でも白目は入れていません。
 また橙色の部分も劇中のような色にするとかわいさがだいぶなくなってしまうので、劇中の色よりはやや明るめのオレンジゴールドで塗装しました。

 一方の「ギドゴジ」の目は、「ビオゴジ」よりも少しだけ大きく見えます。造形的な影響もあるとは思いますが、瞳の色が「ビオゴジ」よりも明るい色になったためでしょう。瞳そのものはオレンジからイエロー系のグラデーションになっています。この色は後の「平成VSシリーズ」のゴジラの瞳の色の基本になっているようです。(ちなみに同じギドゴジでも「北海道戦」より「新宿戦」の方があきらかに目は大きく見えます。)
 弊社商品の「ギドゴジ」では「ビオゴジ」より明るくするために、瞳はライトオレンジ(みかん色)にしています。

 「カッコかわいく」をテーマにしているGメモリーズセレクションでは、造形的にも彩色的にも目は大切なポイントです。目の表現としては、いつもディフォルメで大きく作っていますし、色も基本的には暗くならないように明るめで作っています。それでいてそのゴジラに似なくなる事のないように心がけているつもりです。
 ですから今回の2商品も一緒にそういった部分も比較して見ていただければ嬉しく思います。


どちらももうすぐ発売!!

 連日にわたって長々とこだわり・詳細を書いてきましたが(相変わらずくどくてすみません)、「ビオゴジ」「ギドゴジ」共に思い入れたっぷりで作ったゴジラですので、それぞれをご理解いただきたいがためです。
 近い造形である「ビオゴジ」「ギドゴジ」を、近い配色でソフビとして同時発売したケースは今までなかったと思います。そういう意味では弊社にとってはチャレンジでもありますが、Gメモリーズセレクションのシリーズに新たに仲間入りとしてぜひ可愛がってあげていただきたいと思います。「平成VSシリーズ」ゴジラが大好きな人だけではなく、他のゴジラもしくはゴジラ全般が大好きな方々にもお求めいただければ嬉しく思います。
 「ビオゴジ ブラックバージョン」「ギドゴジ ブラックバージョン」どちらも3月2日発売です。たくさんの皆様のお申し込みをお待ちしております。

(2009.7.27更新)
「ビオゴジ ブラックバージョン」は完売致しました。ありがとうございました。
(2009.9.28更新)
「ギドゴジ ブラックバージョン」は完売致しました。ありがとうございました。

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「ビオゴジ」「ギドゴジ」のこだわり その10

2009年02月27日 | 新作商品情報
「ブラックバージョン」のカラーリングについて その1

■シンプルな黒成型の理由

 今日はカラーリングについて。
 「ビオゴジ」「ギドゴジ」の第一弾カラーが「ブラックバージョン」である理由は、「デスゴジ ブラックバージョン」の制作裏話(2月13~15日)に書いたのですが、改めて。

 好評をいただいた「デスゴジ ブラックバージョン」(「新春ゴジラ福袋'08」在中)は、完売後に追加販売・再販をたくさん望まれたのですが、諸々の事情でできなかったお詫びが第一の理由です。
 「デスゴジ ブラックバージョン」は、「デスゴジ」のイメージというよりは「平成VSシリーズ」全体のゴジラのイメージで企画したものです。シンプルに黒成型で最低限必要な部分だけに塗装したもので、ある意味ゴジラそのものの基本的なカラーバージョンと言えるかもしれません。
 ですから今後「デスゴジ」以外の「平成VSシリーズ」ゴジラを作る際には、この時お求めできなかった方々のためになるべく早めに「ブラックバージョン」としてシンプルな黒成型のカラーリングを発売したかったのです。
 ですから今回の「ビオゴジ ブラックバージョン」と「ギドゴジ ブラックバージョン」も、カラーリングの企画意図は「デスゴジ」の時と同様、それぞれのゴジラのシチュエーションをテーマにしたものではなく、「平成VSシリーズ」全体のゴジラのイメージなのです。

 当然どちらも全身ツヤありの黒成型で、最低限の必要な部分以外はボディには塗装していません。
 塗装している部分もあえていろんな色を使わないようにシンプルにしています。
 キバ、爪、背びれの先端はそれぞれ一色で統一しています。「ビオゴジ」はライトゴールド、「ギドゴジ」はシルバーです。
 本当はどちらも同じ色でも良かったのですが、同時発売で近い造形のゴジラなので、区別化しなくてはならないため変えました。

 それぞれ第一弾のカラーではありますが、ある意味「○○ゴジラ」という括りにとらわれないオーソドックスな「平成VSシリーズ」のゴジラとして受け止めていただいて構わないと思っております。ゴジラをよく知らない方でも一目見て「ゴジラだ!」とわかるシンプルな配色にしたつもりです。

 今回、こういった形での発売となりましたが、「ビオゴジ」「ギドゴジ」を同成型色で同時発売するのは最初で最後になるでしょう。今後の「ビオゴジ」「ギドゴジ」は、今までのGメモリーズセレクションの各ゴジラで作ってきたように、それぞれの劇中シチュエーションやそれぞれのゴジラの持っているイメージをテーマにカラーリングして、同じ色になる事がなく企画して発売していきたいと考えています。


(2009.7.27更新)
「ビオゴジ ブラックバージョン」は完売致しました。ありがとうございました。
(2009.9.28更新)
「ギドゴジ ブラックバージョン」は完売致しました。ありがとうございました。

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「ビオゴジ」「ギドゴジ」のこだわり その9

2009年02月26日 | 新作商品情報
「ビオゴジ」「ギドゴジ」の細かなこだわり

 今日はいくつかの細かい部分のこだわった所です。



■独特の尻尾の先

 ゴジラファンの皆さんの中ではお気付きの方も多いと思いますが、「平成Vsシリーズ」のゴジラはいずれも尻尾が長く、その先端が独特な形状になっています。丸みを帯びてモールドの感じも尻尾の側面とは変わっています。
 他社さんのソフビや組立てキット等では、これが表現されているかいないかはまちまちのようですが、ある意味その商品が劇中スーツの形状を理解されて造型しているのかの基準判断になるかもしれません。
 弊社の「ビオゴジ」「ギドゴジ」ではディフォルメなので、こだわる程度の事ではないのかもしれませんが、一応スーツのようにしてみました。

■尻尾の裏側の溝

 全てのゴジラを調べたわけではないのですが、少なくとも「ビオゴジ」「ギドゴジ」の劇中スーツの尻尾の裏側中央には一本尻尾全体を通した溝があります。
 スーツの縫い合わせが目立ってしまったものなのだそうです。普段は見づらい箇所のせいか、意外と知られていない部分のようです。
 実際「ギドゴジ」になると、よりスーツの劣化や傷みがより激しく、溝は深くなって実物を近くで見るとヒビ状になっていたそうです。知らなかった方は一度映像等で確認してみて下さい。
 ない方がかっこいいとお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、やはり実物にははっきりとあるものなので弊社商品にはしっかり入れました。

■2列の歯並び

 「平成VSシリーズ」のゴジラの口の中、上も下もキバが2列になっているのは有名です。
 弊社商品の「ビオゴジ」は口閉じタイプですので表現できませんが、「ギドゴジ」は口を開けているので、雰囲気だけなんとか入れてみました。
 ディフォルメと言う理由もありますが、パーツの大きさや成型時の抜きの方向の都合もあるので、しっかりとわかるほどではありません。何となくでも感じていただけると嬉しいです。

■足の爪の裏側

 ゴジラの足の爪は、そのゴジラによって形状は違います。
 昭和のゴジラのほとんどは、一本一本が爪と言うよりは円すい状の大きなキバのような形をしています。古典的な怪獣らしさの表現の一つなのでしょう。
 「ビオゴジ」からはだんだん三角すいのようになり、恐竜か巨大動物のような形になってきました。
 そして「ビオゴジ」「ギドゴジ」ではその裏側(地につく方)には爪の色は塗られておらず、黒くなっています。その方が生物的なのかもしれませんね。
 ですから今回も含めて、今後も弊社商品「ビオゴジ」「ギドゴジ」では足の爪の裏側は塗らないようにするつもりです。

(2009.7.27更新)
「ビオゴジ ブラックバージョン」は完売致しました。ありがとうございました。
(2009.9.28更新)
「ギドゴジ ブラックバージョン」は完売致しました。ありがとうございました。

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「ビオゴジ」「ギドゴジ」のこだわり その8

2009年02月25日 | 新作商品情報
「ギドゴジ」の造形について Part.3

■「ギドゴジ」の「ビオゴジ」との顔の差(2)

 「ビオゴジ」は口を閉じ、「ギドゴジ」は口を開ける事にしています。

 口を閉じる方を「ビオゴジ」にした理由は簡単です。かっこいいからです。
 これまで他社さんのガレージキットやソフビキットで、口を閉じた「ビオゴジ」商品がいくつかありました。その中でかっこいいものがいくつかあり、その影響も全くないわけではありません。しかし、一番の理由は「噛み合わせ」です。
 ゴジラフィギュアは基本的に吠えている感じの口を開けた表情がかっこいいと思うし、実際の劇中スーツも吠えている表情を意識して口や口の中を作られていると思うのです。意図的なのか偶然かはわかりませんが、「ビオゴジ」は口を閉じた時にほとんど下のキバが隠れて、ゴジラにしては噛み合わせの良い口になっています。頭の小ささも手伝ってそれがかっこいいゴジラになっているのです。
 他の平成以降のゴジラでこういったケースはほとんどありません。口を閉じても下のキバが見え、しっかりと口が閉じたように見える事はまれです。
 同じような顔をしていても「ギドゴジ」は「ビオゴジ」のような噛み合わせにはならず、口を閉じても下のキバが見えています。
 ある意味その差も「ビオゴジ」「ギドゴジ」を見分ける要素なのかもしれません。
 とにかくそういった理由で、口を閉じているか、開いているかの差を付けたわけです。

 そして口を開けた「ギドゴジ」ですが、吠えている表情を意識しました。
 単純に「ビオゴジ」顔の下顎を下に向けて、口が開いているように見せるだけの表現にはしたくありませんでした。デイフォルメとは言え、「表情」は必要です。
 吠えているように「ビオゴジ」よりも怒りの表情を出したいので、もっと口を大きく開けたいのが本音ではありますが、口のあける角度は成型の抜きの都合でこれがほぼ限界です。
 ですから目の周りを中心に表情は造形で多少で表現したつもりです。怒った感じにしたいので、目の角度は「ビオゴジ」と比較して少しだけ変えています。
 さらに口をあけると言う事は当然目の周りの凹凸や頬の具合、モールドの流れも変わります。実際の劇中スーツ(特にアップ用)はそうでしたし、その辺も意識して造型してみました。人間だって怒った顔は平常時と違い、眉間にしわが寄ったり、目の角度や大きさが変わったり、頬の筋肉が動いたりしていますものね。

 劇中スーツでは「ビオゴジ」「ギドゴジ」共に近い顔のゴジラ同士ですが、ディフォルメ具合も手伝って口の開け閉めだけでもだいぶ違う顔のゴジラになったと思います。

(2009.7.27更新)
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(2009.9.28更新)
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「ビオゴジ」「ギドゴジ」のこだわり その7

2009年02月24日 | 新作商品情報
「ギドゴジ」の造形について Part.2



■「ギドゴジ」の「ビオゴジ」との顔の差(1)

 「ギドゴジ」そのものは、「ビオゴジ」スーツの改修と言えるので、顔そのものの細かいモールドには差がありますが、アップで見ないとその差はわかりにくいものになっています。
 一番大きな差は目です。「ギドゴジ」の方がやや大きい印象です。瞳そのものが明るい色になった点や、アップの時は「ビオゴジ」では見られなかった白目部分がたまに少しだけ見えたりするせいもあるでしょう。ただ同じ「ギドゴジ」でも「北海道戦スーツ」と「新宿戦スーツ」では黒目の大きさに差があるようです。「新宿戦」の方がやや大きく顔そのものがはっきりして見えます。怖さと言う点では「北海道戦」の方がゴジラらしいのかもしれません。
 鼻の形状や耳の位置等も若干「ビオゴジ」とは変わっているし、頬や首の辺りのモールドにも違いがわかります。首では「ギドゴジ」の方が横のしわが目立つようです。
 これらのわずかの差も意識して造形はしてみましたが、なかなかはっきりとはわかりにくいのかもしれません。

 結果的にこのままでは大きく目立つ差はほとんどありません。それぞれディフォルメソフビにする際は、いつものようなタッチで造型していくと特に差は少なくなってしまう事がわかります。
 ここ数日の紹介画像をご覧いただいて、今回の「ビオゴジ」「ギドゴジ」共にちょっとだけ、いつものGメモリーズセレクションよりもリアルよりになったと感じた方もいらっしゃると思います。確かに少しだけ意識しました。と、言うよりせざるを得なかったと言うのが正しいかもしれません。そうしないと顔・頭の微妙な差が出せなかったわけです。当然それに合わせるように頭以外の部分もタッチを統一しています。
 しかしそれだけではなく、顔については明らかに一目見て判別できる差を付けなくてはなりません。同時発売ですから、お客様に混乱させないため、弊社としての商品展開事情、東宝様の許諾事情等いくつかの理由がありますが、単純にゴジラファンとしても作る上では良く似たものよりは違いがある方が楽しいし、並べた時の楽しさを考えると差はあった方がいいと考えます。

 そこで、細かな造形の差以外では、しっかり一目でわかる区別化をするために口が開いているか閉じているかにしました。
 続きはまた明日。

(2009.7.27更新)
「ビオゴジ ブラックバージョン」は完売致しました。ありがとうございました。
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「ビオゴジ」「ギドゴジ」のこだわり その6

2009年02月23日 | 新作商品情報
「ギドゴジ」の造形について Part.1

■「ギドゴジ」の体型について

 今日から「ビオゴジ」に続いて「ギドゴジ」の造形についてのこだわった所を書きます。

 前にも書きましたが、「ギドゴジ・北海道戦スーツ」は「ビオゴジ・海用」を流用・改修したもので、「ギドゴジ・新宿戦スーツ」は「ビオゴジ・陸用」を流用・改修したものなのだそうです。
 どちらの「ギドゴジ」も形的には「ビオゴジ」とほとんど変わらない印象をお持ちの方もいらっしゃると思いますが、細かく比較してみると随所に違いがあります。頭・顔についての違いは後ほど書きますが、まずは他の部分のボディについて。

 手足、尻尾、背びれはおそらく大きな違いはないと思われますが、首から下の胴体部分の表面はモールドの形状からして修正されている事がわかります。『ゴジラVSビオランテ』で損傷したためや、時間の経過等の理由によるものだとは思われますが、それでも「ビオゴジ」からの流れを変えないように修復されているのだと言う事がわかります。
 また大きな違いがないとは言え、劇中の動いているシーンではほとんど感じませんが、ムック本等の写真で見れば、手足や尻尾等は「ビオゴジ」に比べてたるみやしわ等が増え、時間の経過が感じられ、張りが少なくなっている事がわかります。

 さて、弊社の「ギドゴジ」ですが、頭・首部分のパーツ以外の下の部分は、足パーツ以外は共通の型から抜いたものを使用しています。正直に言って予算と時間の都合と言う理由もありますが、当然の事ながら「ギドゴジ」スーツが「ビオゴジ」スーツの流用だから許される事だと判断しております(もちろんですがこの事も東宝様にはご理解の上、許諾いただいております)。
 「ギドゴジ」スーツの損傷、劣化、修復等による微妙な変化については当然表現できていないわけですが、ベストなスーツ状態である「ビオゴジ」のパーツを一部使用する事で、カッコよさをそのまま維持したいという点では、この共通パーツ使用をご理解いただきたいと思います。もちろん頭身の正確なソフビだったり、リアルタイプの商品であればそれは許されないでしょうし、ディフォルメタイプだからこそできた事だと認識しております。

 比較した事のある多くのゴジラファンでしたらご存知かと思いますが、「ビオゴジ」と「ギドゴジ」の体全体の差ですぐに気がつくのは首の付け根です。
 一見すると同じフォルムにも見えますが、「北海道戦スーツ」は首の差し替えのつなぎ目が素人目にも判断できてしまっています。
 一方の「新宿戦スーツ」は、おそらく皮一枚足した感じになっており、肩から首の付け根の部分が「ビオゴジ」に比べてだいぶ太くなり、かなり極端ななで肩になってしまっています。
 『ゴジラVSキングギドラ』では、ゴジラ以外のスーツ等をたくさん作らなければならなかったので予算的にゴジラを新たに作る事ができなかったと言います。これらのゴジラの流用・修復を見てもスタッフさん達のご苦労がわかるというものです。
 弊社の「ビオゴジ」は「陸用」がモチーフです。共通パーツとしてそのボディを使用した「ギドゴジ」は必然的に「新宿戦スーツ」となるのですが、実際の「新宿戦スーツ」のように首の付け根周りは太くはしませんでした。「ギドゴジ」の方は口を開けたタイプにしたと言う理由もありますが、頭身の少ないディフォルメなので実際のスーツのように首を太くするとかなり目立ってしまい、首が短く感じてバランスが非常に悪いわけです。
 実際はほとんど同じ太さではありますが、それでも多少は「ギドゴジ」の方が首が太く見えるようには造型したつもりです。結果的に首の長さはほとんど同じなのに「ビオゴジ」の方がやや長く見えるのです。
 微妙な違いなので画像ではわかりにくく、両方の商品をお求めいただいて比較していただけると幸いです。

(2009.7.27更新)
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「ビオゴジ」「ギドゴジ」のこだわり その5

2009年02月22日 | 新作商品情報
「ビオゴジ」の造形について Part.3



■「ビオゴジ」の顔について

 今日は「ビオゴジ」の顔の造形のこだわりです。

 微妙に「ビオゴジ・海用」と「同・陸用」では違いがありますが、スタイルだけではなく、顔も「陸用」の方がどちらかと言うとややシャープになっている印象を受けます。
 顔・頭そのものはそれまでの各ゴジラに比べれば小さいだけではなく、造形的にやや平たくなり、目は小さくなりました。

 頭部の原型制作時にはこの目がポイントとなりました。
 ご承知の通り、これまでのGメモリーズセレクションの各ゴジラは「カッコかわいく」がテーマですので目は大きくかわいくなるように作っています。この「ビオゴジ」でもそうするべきとして作ったのですが、何しろ目が小さいし目つきの悪さも必要なゴジラです。「84ゴジラ」のように目つきが悪くても目そのものが大きければディフォルメしやすいのですが、「ビオゴジ」はそうではありません。
 大きすぎるとかわいすぎて似なくなり、「ビオゴジ」というよりは「平成VSシリーズ」のどれかと特定できないようなイメージのゴジラになってしまいます。それに弊社ではすでに「平成VSシリーズ」ゴジラとして「デスゴジ」を作っていますので、油断するとその「デスゴジ」に近くなりがちなゴジラになってしまいます。別名の商品とするならきちんと区別できる造形として発売すべきというメーカーとしての責任もありますが、「ちゃんとビオゴジとしての顔にしたい」というゴジラそのものへの思いは強くありますので、ゴジラファンの皆さんには比較していただいてちゃんとひと目見ただけで違いがわかるようにと意識しました。
 逆に目の大きさを劇中スーツに近くして小くするとリアルにはなりますが、「カッコかわいく」から離れてしまいます。そのバランス調節で何度か粘土を盛ったり削ったリを繰り返しました。目の大きさが変わると言う事は眉にあたる部分も一度に作り直さなければならないし、目の近くの頬の凸凹も変わるし、耳の位置もずらさなければなりません。

 もしかしたらこれまでのGメモリーズセレクションの中で、原型時に最も目で手こずったゴジラかもしれません。「人形は顔が命」と言いますが、ゴジラも当てはまると実感しました。
 とにかく何度かやり直したおかげでこの目がポイントとなり、しっかり「カッコかわいく」て、それでいて「ビオゴジ」らしい顔になったつもりです。いかがでしょう!?

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「ビオゴジ」「ギドゴジ」のこだわり その4

2009年02月21日 | 新作商品情報
「ビオゴジ」の造形について Part.2

■「ビオゴジ」の足の造形について

 昨日の続きです。今日は足について。

 これまで実際の劇中スーツ「ビオゴジ・海用」の首から下は、前作の「84ゴジラ」のスーツの流用である事を書いてきましたが、実際には表面のモールドはほとんど変えられています。比較してみると凹凸の感じまで変わったように見えるほど、改修されて肉付きが違う事がわかります。「流用じゃない」と言われても納得してしまうほどです。
 さらにその「海用」をベースにして新たに全身を作られたと思われる「ビオゴジ・陸用」は、そのモールド具合や肉付きがよりくっきりと陰影がわかるように造型されています。
 特にそれがはっきりと見られるのが足です。太もも等は筋肉のようにモコモコと盛り上がって力強くなっています。「84ゴジラ」と「陸用」では足だけ見れば、基本形が同じであるようには見えないほどです。
 かっこいい全身フォルムの「ビオゴジ」では、そのモコモコ感があるかないかで随分「らしさ」に影響がある事がわかります。ですから商品の「ビオゴジ」は、ディフォルメソフビであっても、そのへんはしっかりと造型してみました。商品ではその太もものモッコリ感も触ってみていただきたいと思います。

 「平成VSシリーズ」のゴジラ全てに言える事ですが、これらのゴジラはモッコリ感たっぷりの太ももはしっかり太く、足そのものも大きく作られています。これによって怪獣としてだいぶ力強さを感じさせます。こういう所も「ビオゴジ」は「平成VSシリーズ」の基本になっていると思われるのですが、それらを強調すべく足首は細く見えるように造型されています。
 Gメモリーズセレクションのシリーズのゴジラは、造形上ディフォルメという事で足全体をだいぶ縮めてデザインしているせいもありますが、実際のスーツのように足首を細くする事はできません。
 Gメモリーズセレクション程度の大きさのソフビで、しかも凹凸の多いゴジラの足の形状の時、足全体を1パーツとして成型する時には足首を細くはできないのです。成型で抜く時に気泡や穴があいてしまったりする可能性が大きいためです。
 毎回それをカバーするためにしわやモールドのよれを表現する事で、太ももや足を大きく見せ、足首をなるべく太く見えないようにしています。
 今回の「ビオゴジ」は特にそれがはっきりしているゴジラなので、いつもより注意して造型しました。その辺も見ていただければ嬉しいです。

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「ビオゴジ」「ギドゴジ」のこだわり その3

2009年02月20日 | 新作商品情報
「ビオゴジ」の造形について Part.1

■「ビオゴジ」の体型について

 今日は「ビオゴジ」造形でこだわった部分を書きます。

 今回弊社商品がモチーフとした「ビオゴジ・陸用」は、それまでのゴジラとは大きく違う体型、独特のフォルムの全身と言えます。
 頭が極端に小さくなり、ボディデザインは前作「84ゴジラ」からの流れ(「ビオゴジ・海用」の首から下は「84ゴジラ」スーツ流用)であるにも関わらず、違和感なくバランスが取れています。後の「平成VSシリーズ」5作の基本形となったのも頷けます。
 頭が小さく、首が長く、なで肩、お腹がぐっとへこんでおり、逆に胸は前に突き出すように大きくなっていますので、スタイルが良くて細めのゴジラに思われる方もいらっしゃるとは思います。ところがそれはあくまで見た目の印象で、実際に形にしてみるとそうではありません。
 下腹は太めだし、太もももかなり太くなっています。さらに、胸が大きくお腹はへこんでいても腰そのものは細くなっていないので、決してボディ自体が痩せているのではないのです。
 細く見える理由としては、お腹のへこみもそうですが、常に脇を締めている体勢でのシーンが多い事と、足の付け根の角度で足が長く見えている事(女性のハイレグ水着を思っていただければわかりやすいかも)、そして首の位置と細さが挙げられるでしょう。そして直立した姿勢がよりスタイルの良さを引き出している事も忘れてはいけません。

 これまでいくつかのゴジラソフビを作ってきましたが、最も体型バランスが難しいゴジラでした。「カッコかわいく」ディフォルメで作るのですから、それらのたくさんの体型の特徴を強調したり強弱を付けて入れなくてはなりません。どこかを重視し過ぎるとどこかのバランスが崩れやすいのです。ひとつバランスが悪いだけで「ビオゴジ」に似なくなってしまいます。似てなきゃ「ビオゴジ」である意味はありません。なんだかパズルのようです。
 こんな事を言うと誤解を招くかもしれませんが、(あくまで私にとってですが)ディフォルメではなく、リアルに作る方がずっと精神的にも技術的にも楽かもしれないと思ってしまいました。それだけ完成された体型のゴジラなのかもしれません。
 ディフォルメでありながらも「ビオゴジ」体型の特徴を全て入れて、細いわけではないのに見た目の印象では決して太くは見えないようにする……。矛盾しているようではありますが、これがとにかく全身の造形テーマでした。

 実際のスーツとあえて変えたのは背びれの角度です。
 実際のスーツでは、3列の背びれがほぼ平行に配置されています。そのため全体を斜め前から見ても背びれはほとんど見えません。やや横向きにして初めて背びれの存在を確認できるゴジラです。
 しかし、商品の「ビオゴジ」は左右の背びれの角度をやや斜めにして、全体を斜め前から見ても背びれが見えるように配置しました。これがある意味アクセントになって「ビオゴジ」の全身の特徴がわかりやすくなり、ゴジラそのものとしてもカッコよく見えるのです。(実は「GMKゴジラ」を作った時に学んだ事です。)もちろんこれは5頭身のディフォルメだからこそ許されるものだと思いますし、リアルな「ビオゴジ」商品を作るとしたらやはり背びれは平行の配置で作っていたでしょう。

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「ビオゴジ」「ギドゴジ」のこだわり その2

2009年02月19日 | 新作商品情報
「ビオゴジ」「ギドゴジ」の劇中スーツ Part.2

■「ギドゴジ」劇中スーツの使われ方

 続いて「ギドゴジ」スーツについて。
 「ギドゴジ」は「ビオゴジ」の次作『ゴジラVSキングギドラ』に登場したコジラです。劇中で使われたスーツは基本的に2体で、どちらも「ビオゴジ」の流用なのだそうです。
 その使われた2体は「ビオゴジ」で言うところの「海用(後期)」と「陸用」ですが、どちらも顔はもちろん全身にわたって改修されての使用のようです。

 雑誌や書籍等の表現ですが、大まかに「北海道戦スーツ」と「新宿戦スーツ」と呼称されていて、「北海道戦スーツ」は「ビオゴジ・海用」の改修のようです。昨日書いたように「海用」は「陸用」に比べて頭頂部の突起が目立つので、それで違いがわかります。これも昨日書きましたが、このスーツはボディと首から上が別に作られて合体しているものなので、時間が経過しているせいか、場面によっては首のつなぎ目がバレバレになってしまっている時がありました。顔そのものもかなり修復の様子が見られ、微妙に「ビオゴジ」とは違います。皮一枚張り替えたらしいという説もあるようです。細かいところを言えば、耳の位置や角度、わずかに鼻の形状、目の大きさや角度に違いがありますが、遠目に見るとなかなか違いはわかりにくく、写真等で「ビオゴジ」と比較して見ないとどちらのものなのか判別はつきにくい形状と言えるでしょう。
 一方の「新宿戦スーツ」は「ビオゴジ・陸用」の改修のようです。顔の修復でやはり「ビオゴジ」とは若干の違いがありますが、ボディの方に修復の様子が多々見られます。「ビオゴジ」に比べて時間経過や損傷のせいでしょう、くたびれた感じのたるみやしわが多く見られます。当時のゴジラスーツは後々のゴジラに比べれば、まだ重たかったと言えるので、やはりゴジラも部分部分が引力には逆らえなかったと言えるのでしょう。

 しかし、顔だけ見て「ビオゴジ」「ギドゴジ」の違いがはっきりわかるのが目です。「ギドゴジ」はやや「ビオゴジ」に比べて大きい印象です。瞳の色が「ビオゴジ」に比べて明るくなったので、表情が伝わりやすいと言う点もあると思います。
 若干白目部分も「ビオゴジ」よりは見やすいと言えるでしょう。
 カラー写真等で見る時は、目を見て(特に瞳の色)判別するのが一番早い方法かもしれません。

 どの書籍やムック本等でも「ギドゴジ」スーツは「ビオゴジ」の流用と言うのは記載されていますが、厳密にどのシーンでどのスーツが使用されているのかは明確ではなく、筆者・ライターさんによって推測で書かれているものも多いため、はっきりとはわかりません。
 また、後々川北監督が「遠目のシーンは古い方(北海道戦スーツ?)で近い時は新しい方(新宿戦スーツ?)を使っている」とコメントした事もあって、完全に北海道のシーンが「北海道戦スーツ」だけ、新宿でのシーンが「新宿戦スーツ」だけとも限らないようなのです。
 メカが内蔵されたアップ用も新たに改修されて作られているようですので、それも含めてどのシーンも複数のスーツをいろいろ状況に応じて使い分けていたというのが事実ではないでしょうか。

 弊社の「ビオゴジ」と「ギドゴジ」ですが、劇中スーツが実際に流用と言う事でしたので、同じでありたいという事で一部同型パーツを使用しています。ボディ部分、尻尾、背びれ、腕は同じ形状です。
 弊社の「ビオゴジ」は実際の「ビオゴジ・陸用」をモチーフにしていますので、弊社の「ギドゴジ」は結果的に「新宿戦スーツ」がモチーフとなったと言っていいでしょう。

▲「ギドゴジ ブラックバージョン」成型サンプル。未塗装状態です。

(2009.7.27更新)
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「ビオゴジ」「ギドゴジ」のこだわり その1

2009年02月18日 | 新作商品情報
「ビオゴジ」「ギドゴジ」の劇中スーツ Part.1

 3月2日に新作造形ゴジラソフビ「ビオゴジ ブラックバージョン」「ギドゴジ ブラックバージョン」を発売する予定ですが、この2つについての詳細やこだわったところを今日から書きたいと思います。

 まずは造形のこだわりから書きたいところですが、その前に両ゴジラの実際に劇中で見られたスーツの使われ方や流用の状態等を簡単にまとめてみました。
 ゴジラに詳しい皆様でしたらご存知の事ばかりだとは思いますが、あまり詳しくない一部の方にも知っていただきたく、弊社商品のこだわった部分を理解していただく上で必要な情報だと思いますので、おつき合い下さい。
 なお、以下はあくまでも各書籍、ムック本等に記載してある内容を元に、映像を確認しての弊社の調べたものです。事実と異なる場合はご教授願えれば幸いです。

■「ビオゴジ」劇中スーツの使われ方

 まずは「ビオゴジ」のスーツについて。
 「ビオゴジ」は『ゴジラVSビオランテ』に登場したゴジラですが、最初のスーツは前作『ゴジラ('84)』の流用です。頭部だけを新たに作り、他は改修・手直ししたもので、主に海上シーン、水がらみのシーンに使用されました。書籍等では主に「海用」と呼称しています。
 その頭部は前作に比べてかなり小さくなり、より首が長く見えるようになったのですが、良く見ると頭頂部の突起がやや長めで、頬のあたりの凹凸部分が腫れぼったくなっており、後に作られる「陸用(おかよう)」に比べれば残念ながらかっこいいとは言えません。映像で見ても顔の違いははっきりとわかります。
 頭部以外のボディは、すでに5年を経過していたため、かなりくたびれていたそうです。
 その後に「海用」はさらに頭部のみ別に作られて手直しされ、芦ノ湖での花獣(ビオランテ)戦に使用されています。こちらの顔は一般的に良く知られている「ビオゴジ」の顔です。人相(ゴジラ相?)は以前に比べれば良くなった印象です。

 そしてその後に全身新造形で「陸用」が作られるのですが、マスコミに発表された時にはまだ全体のバランスが悪く、撮影に使用される時には、ほぼ全身にわたって修正され、バランスの取れたかっこいい「ビオゴジ」となりました。顔も整って精悍になりましたが、白目が見えないせいもあって目つきはかなり悪くなっています。背びれの配置も「84ゴジラ(ビオゴジ・海用)」とは変わっています。
 この「陸用」はその名の通り、主に陸上シーンで使われたものですが、ディープなゴジラファンの間では「最も美しいゴジラのフォルム」と思われている方も多く、それほど人気の高いゴジラでもあります。「ビオゴジ」と言えばこの「陸用」を思い浮かべる方も多いでしょう。
 
 他にもアップ用に上半身のみのメカが内蔵されたものもあり、リアルな表情を各シーンで挿入されて見せてくれるのですが、「海用」とも「陸用」とも顔が違うのが気になるところでもあります。
 このアップ用はかなり顔としてはカッコよく作られ、今にして思えば、どちらかというと「ビオゴジ」というよりは後の「ラドゴジ」「モゲゴジ」に近いかも知りません。
 ほんのわずかですが、唯一白目が見える「ビオゴジ」でもあります。

 そして弊社の「ビオゴジ ブラックバージョン」ですが、もちろんみんなが大好きな「陸用」をモチーフにして「カッコかわいく」ディフォルメして作ったものです。

 明日は「ギドゴジ」について。

▲「ビオゴジ ブラックバージョン」成型サンプル。塗装前の状態です。

(2009.7.27更新)
「ビオゴジ ブラックバージョン」は完売致しました。ありがとうございました。
(2009.9.28更新)
「ギドゴジ ブラックバージョン」は完売致しました。ありがとうございました。

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ゴジラ、新宿出現!!

2009年02月17日 | Gフォトギャラリー


 3月2日発売予定の「ギドゴジ ブラックバージョン」を使用してのイメージ画像です。
 劇中の新宿都庁前でのシーンをイメージしました。

 商品にもれなくつく予定のGMSカードのデザインはこれを元に作ろうと思います。
 お楽しみに!!

(2009.9.28更新)
「ギドゴジ ブラックバージョン」は完売致しました。ありがとうございました。

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ゴジラ、若狭襲撃!!

2009年02月16日 | Gフォトギャラリー


 3月2日発売予定の「ビオゴジ ブラックバージョン」を使用してのイメージ画像です。
 劇中の雨中の若狭でのシーンをイメージしました。

 商品にもれなくつく予定のGMSカードのデザインはこれを元に作ろうと思います。
 お楽しみに!!

(2009.7.27更新)
「ビオゴジ ブラックバージョン」は完売致しました。ありがとうございました。

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ソフビ制作裏話 その97

2009年02月15日 | 制作裏話
制作裏話「デスゴジ ブラックバージョン」編 Part.3

■ゴジラへの愛情と思い入れ

 この「デスゴジ ブラックバージョン」は、「デスゴジ」と名乗って入るものの、他のバージョンのように体表のファイアーパターンの塗装はありません。同じくファイアーパターンがないものとしては「ブルーバージョン」(完売)がありましたが、あれは劇中のシーンのラストをイメージしていましたので、やはり私の中では『ゴジラVSデストロイア』に登場したゴジラなわけです。
 しかし「ブラックバージョン」だけは『ゴジラVSデストロイア』だけにこだわったわけではなく、「私のわがまま」で企画したものです。
 それが「福袋」在中で、がっかりされることなく、好評をいただき、お求めできなかった方々からたくさんの再販を望まれるお声をいただいた事は幸せでした。私と同じように、「こんなゴジラソフビが欲しかった」と長年思っていた方々が多くいらっしゃった事も嬉しい事です。

 自分でいうのも照れますが、ゴジラに愛情を持っていなければ気がつかなかった企画だったと思うし、こだわりや思い入れがなければ形にもできなかったと思います。
 当たり前ですが、ゴジラの商品を作るなら、そしてゴジラの商品を売るなら、ゴジラに対して愛情と思い入れは絶対必要なのだと改めて感じました。
 自分のゴジラに対する思いも大事にしていきたいのですが、お求めいただく皆さんのゴジラへの思いも大切にしてこれからもゴジラソフビを作り続けていきたいと強く実感しました。もし思い入れや愛情のない商品を作っても、ゴジラが大好きな人にはすぐにわかると思うのです。特にいろいろなゴジラフィギュアを見てこられた方、集めてこられた方には。
 造形、彩色、どちらもたっぷりの愛情と思いを込めてこれからも「カッコかわいい」ゴジラを作ります。
 そんな思いをさせてくれたのが、この「デスゴジ ブラックバージョン」でした。

 「GMKゴジラ」、この「デスゴジ」、そして「ビオゴジ」「ギドゴジ」……その後もまた黒成型でシンプルな塗装が似合うゴジラの時は「ブラックバージョン」として企画してみたいと思います。

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ソフビ制作裏話 その96

2009年02月14日 | 制作裏話
制作裏話「デスゴジ ブラックバージョン」編 Part.2

■「わがままな実験」でしたが……

 発売当時、「デスゴジ」については「デスゴジ・カラバリ計画」というのを行なっていました。劇中シチュエーションやシーンのイメージをテーマにしてのカラーバリエーションという枠をあえて作って、その中で展開していました。早い話が、「劇中のデスゴジらしくない色は一切やらない」という事です。
 しかしこの「ブラックバージョン」だけは別でした。「平成VSシリーズ」のゴジラ(ビオゴジ、ギドゴジ、バトゴジ、ラドゴジ、モゲゴジ、デスゴジ)全般のイメージとして、黒成型&シンプルな塗装にしたので、言わば「番外編」としての企画です。
 「売るため」というよりは「私がほしかったゴジラ」がかなり強かったわけです。「わがままな実験」と言ってもいいでしょう。

 ですからこういった単純なソフビゴジラを希望する人はそう多くはないと考えたので、販売個数の少ない「福袋」に在中したのです。
 その「福袋」は、特に同封の「メルトダウンバージョン」に注目が集まり予想以上の好評で、すぐに完売し再販を望まれる方のために「ゴジラ福袋プラス」を発売したのはこれまでに何度も書いてきました。
 確かに最初の「新春ゴジラ福袋('08)」発売後の問い合わせで一番多かったのは、「メルトダウンバージョンだけでもいいので再版してほしい」というものでした。「プラス」では「メルトダウンバージョン」と未塗装だけのセットでしたが、「プラス」が完売してから急に「ブラックバージョン」の再販やそれを入れた別のセット等を望まれる声も多数いただくようになったのです。
 日頃弊社商品をお求めにならないであろう方々からも多数お声をいただきました。

 そういった方々の思いをうかがってみると、この時初めて「あ、ゴジラソフビに対して私と同じようにずっと思ってた人って予想以上にたくさんいるんだ」という事です。シンプルな塗装の黒いゴジラを望まれていたという事です。
 「メルトダウンバージョン」の人気で印象が薄かったのですが、「ブラックバージョン」も欲しかった人はたくさんいらっしゃった事が嬉しく、と同時に再版できなかった事が申し訳なく思っていました。
 そこでその時からずっと思っていたのは、「いつか他の平成VSシリーズを作る事があったらできる限り早めに黒成型&シンプルな塗装のバージョンを作ろう!!」という事でした。
 それが今年3月発売の「ビオゴジ ブラックバージョン」「キドゴジ ブラックバージョン」な訳です。

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