Gメモリーズブログ

有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

ゴジラヘッドお遊び写真

2015年06月11日 | 羽沢組的怪獣見聞録
お遊び気分で撮ってみた
ゴジラヘッド写真!!


すっかり東京・新宿のランドマークとなった新宿東宝ビル8階のカフェテラスにあるゴジラヘッド。ちょっとお遊び気分で、へそ曲がりな(?)写真を撮ってみました。



 すでにたくさんの方が写真を撮られてネットにアップしているゴジラヘッド写真。ウェブサイト、雑誌などでもたくさん掲載されています。定番の外の通りから見上げて撮られた写真をはじめ、ヘッドのすぐ近くでのものなど数多く見られます。
 ほとんどは似たようなアングルではありますが、カッコ良く撮られて紹介しているのも多数あります。ゴジラファン以外の方も含めて皆さん楽しんでおられるみたいですね。
 なので今日はこんな撮り方もたまにはおもしろいかも(ちょっとだけね)……な写真を撮ってみました。

 ちなみに、未だこのゴジラヘッドのすぐそばには一般の方が近づけないと勘違いされている方も多いようです。そんな事はありません。ビル内のホテルグレイスリー側のエレベーターを利用して8階に上がることができます。8階のカフェ利用であれば、ホテル宿泊客以外にもすぐそばまで行く事ができます。


 真下から!


 背びれ!


 ツメ!


 のどちんこ!


 写真中央の皮膚に触ると吼えてくれるよ!


 これがあるのはテラス右奥の下の方。見逃すな!


 夕方遅い時間だと影になってシルエット風に!


 ガラスにもしっかり写る!


 カフェのゴジラケーキ!


 他のメニュー!


 定番アングルだけど、夜7時になるとこれ!!

【他の定番写真も撮ってますのでこちらもどうぞ!】
●4月11日の記事
 オープニングセレモニー
●電撃ホビーウェブ
 同、紹介記事

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モスラ幼虫 スタンダードカラーの制作裏話4

2015年06月07日 | 制作裏話


4 今後の羽沢組のモスラ



 今後のモスラの展開について。

 弊社のように、どのソフビでもなるべくお客様に吟味していただいてからお求めいただきたいと思い、急いで完売しなくても言いというスタンスでいても、売れるペースを考えればゴジラに比べてのんびりな「モスラ幼虫」でした。
 確かに好きでお求めいただいているお客様がいらっしゃってありがたいのですが、中にはGメモリーズの「モスゴジ」を買ったからこれも……という方も多くいらっしゃいます。もし「モスゴジ」を作っていなかったら違った結果になっていたでしょう。
 一時「モスゴジ」とセット商品としても考えた事もありましたが、「ゴジラ以外いらない」という方も出るだろう事を考えて断念した事もあります。
 そういった傾向からも、他のカラーリングの案はあっても頻繁には発売できないわけです。

 モスラ成虫は個人的には作りたい気持ちはあります。特に『モスラ対ゴジラ』のは。
 でも3つほど解決しなくてはならない部分があります。
 ネックになっているのは塗装です。羽根の模様がありますので、その形と色の数だけ塗装用マスクが必要となります。その費用が一つ。経費がかかれば商品単価を上げざるを得ない。
 そして当然色数が多いので塗装の際に時間と手間もかかること。Gメモリーズの塗装は、今は基本的に外注には出していませんので他業務にも影響してしまいます。これが二つ目。
 そして先に書いたように、商品人気が知名度人気に比例しないこと。ガレージキットと違い、ソフビはある程度の数が売れなきゃ話にならないわけです。これが3つ目です。
 趣味だったり、資金的にも時間的にも余裕があれば話は別ですが、今のGメモリーズの展開、規模としては難しいわけです。
 ひとつひとつ何らかの形で回避できれば作りたいと思いますが、3つ目だけは弊社でもどうする事もできません。
 でもあきらめているわけではありませんから。
 羽沢組がしこたまドカーンと儲けて、私が赤字なんか気にしないぜ!って言えるぐらいになったらいいんですけどね(笑)。
 そんな感じで思ってて下さいませ(笑)。

 誤解のないように一つだけ。
 私、どのシリーズのモスラも成虫、幼虫問わずほぼ平等に大好きですから(^^)。
 まだGメモリーズで作っていない総進撃ゴジラ、バトゴジ、S0Sゴジラを作ったら、きっとそれに合わせたその時の幼虫作りたいと思うでしょうね。



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モスラ幼虫 スタンダードカラーの制作裏話3

2015年06月06日 | 制作裏話


3 モスラの商品化について



 ちょっと脱線かもしれませんが、ついでなのでたまにはちょっとシビアな話も。

 どんな商品を発売しても、大抵は何人かのお客様に「次は何ですか?」と聞かれます。
 この「モスラ幼虫」でも次のカラーを考えているのか聞かれました。個人的にはやってみたい色はあります。
 同様に「成虫は作らないんですか?」も。もちろんやって見たい怪獣です。特にたくさんあるモスラ成虫の中で一番作ってみたいのは『モスラ対ゴジラ』の成虫ですから。
 でも難しいんです。

 はっきり言います。「モスラ」ではビジネスとして厳しいのです。

 モスラは大変人気のある怪獣です。知名度も文句ありません。
 モスラが登場する作品は、『モスラ対ゴジラ』でもわかるように他作品に比べて興行成績はアタリが多いわけですし、VSシリーズでも最もヒットしたのは『VSモスラ』です。『VSデストロイア』と『ミレニアム』の間の、いわゆる平成モスラシリーズ三部作も決して恥ずべき成績ではないのです。近い時期に作られていた平成ガメラシリーズ三部作より遥かに成績は良かったのですから。
 たくさんの作品にモスラは登場しました。興行成績を考えて製作サイドの意向としてモスラを登場させたいと思うのは自然なわけです。

 ではそれに付随する形での商品展開ではどうかというと、必ずしも人気や知名度と比例しないのです。
 映像ソフト、書籍、玩具……ゴジラ程ではないもののたくさん商品化されてきました。が、残念ながらそこそこの売り上げはあるものの大ヒットと言えるものはほとんどありません。
 弊社のような仕事をしていれば、ソフビに限らず映像ソフトでも書籍でも他社さんの「何が売れたか」などの情報は入ってきます。数少ないモスラ中心の書籍についてはいずれも大苦戦されてます。一時期各ソフビメーカーでもたくさん発売された時がありましたが、数で言えばゴジラには到底及ばず、残ったものをリペイントして販売されていた所もあります。今に至っても、そこそこの売り上げのあるものでもたまにの発売だからこそであって、コストを考えて数を限定されたり、イベント限定を謳ったりしての販売だったりしているのです。
 モスラが登場すれば映画は見に行くけど、関連商品を買う程ではない……。こんな感じなのでしょうか。
 そこがゴジラや他の怪獣と違った不思議な所なんです。
 弊社にも「モスラシリーズの本の企画はしないんですか」とたまに聞かれますが、申し訳ないのですが「うーん…」としか言いようがないのです。

 これらはGメモリーズでも当てはまるわけです。



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モスラ幼虫 スタンダードカラーの制作裏話2

2015年06月05日 | 制作裏話


2 発売後の反響



 以前書いた「こだわり」にもありますように、この「スタンダードカラー」を作ったのは、オーソドックスなカラーリングの幼虫がほしかったというのもありますが、まだまだ誤解されている幼虫の事をもっとしていただきたかったという気持ちもあります。
 実際、お客様からは「双子の違いがあったんですか?」と複数聞かれましたし、他メーカーさんからも聞かれた事がありました。「そこまでこだわる人なんかいないよ」と言われたり、「マニア過ぎるよ」と鼻で笑う方もいましたが、多少は双子の違いなどがわかったもらえた方もいらっしゃるので、その点は作ってよかったと思いました。
 今だから言えますが、歴代のGメモリーズの中で、許諾の申請時に違いやデフォルメの加減など、最も時間と手間をかけて事細かく東宝、当時の担当の方に説明したのはこの「モスラ幼虫」なのです。

 ゴジラに比べれば、正直売れるペースも数も及びません。中にはわずかではありますが「ゴジラは集めていないけどモスラだけ集めてるんです」という方もいらっしゃいます。嬉しい事に「普段はゴジラ以外は買わないけど、ゴジラと並べたいのでGメモリーズのだけは買いたくなりました」とおっしゃっていただけた方もいらっしゃいました。
 まあ、一番はお求めいただいた方々が「モスゴジ」と合わせて楽しく遊んでいただければ一番嬉しいわけで、購入後にお客様から「早速モスゴジとならべました」「ジオラマにしちゃいました」など、そういうお声を聞くとこちらも楽しく聞かせてもらえるわけです。
 でも一番商品化されて喜んでいるのは私かもしれませんね(笑)。

 作っている過程では、実に楽しいんです。「キングギドラ」や「メカゴジラ」は塗装時にたまに(たまにですよ、たまに…笑)「しんど…」という時があるのですが、「モスラ幼虫」は塗装も楽しいんです。
 愛おしいんです。なぜだか自分でもよくわかりません。

 以下、「モスラ幼虫」についての参考にされて下さい。

●「モスラ幼虫」見聞録
●その1 ●その2 ●その3
●その4 ●その5 ●その6 

●「誕生バージョン」「岩島戦バージョン」のこだわり
●その1 ●その2 ●その3 ●その4 
●その5 ●その6 ●その7

●「スタンダードカラー」のこだわり
●その1 ●その2 ●その3

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モスラ幼虫 スタンダードカラーの制作裏話1

2015年06月04日 | 制作裏話


1 知ってほしかった双子の差

 久しぶりの制作裏話。今日から2013年4月に発売した「モスラ幼虫 スタンダードカラー」の制作裏話を書きます。商品はすでに完売しております。ご了承下さい。



 4つめのカラーリングとなった「モスラ幼虫」。
 発売のきっかけやこだわった所は、以前「こだわり」で書きましたので詳しくはそちらをご覧いただければと思います。
 その「こだわり」では、柔らかく書きましたが、本音を言うとたくさんのモスラ幼虫に対しての不思議に思う事や誤解されている事など多々あって、じっとしていられなかった部分はあるのです。
 確かにゴジラに比べて、『モスラ対ゴジラ』(1964年)に登場したモスラ幼虫については、造形部分やギニョールや自走式などの違いや経緯など、不明な点も多々あります。後年の『三大怪獣 地球最大の決戦』(1964年)や『怪獣総進撃』(1968年)に登場したものについても同様で、『モスラ対ゴジラ』の幼虫とのプロップとしての関係性についても推測として語るにとどまっています。
 弊社が義務感を感じる必要は全くないのですが、少なくとも弊社としては「モスゴジ」を発売し、それに合わせる形で作った幼虫なので、『モスラ対ゴジラ』でのモスラ幼虫については、商品を楽しんでいただく上でもっと理解してもらえればいいなぁという気持ちでいました。

 先に発売していた「誕生バージョン」や「岩島戦バージョン」をお客様にお求めいただいた時に気がついたのですが、モスラ幼虫に対して間違った情報を信じている方が実に多いという事です。
 さすがに造形もサイズも違うので『モスラ』(1961年)のものと混合されている方は少ないのですが、この『モスラ対ゴジラ』の幼虫が『三大怪獣 』や『怪獣総進撃』のものと全く同じとと勘違いされていたり、目の色がどの時の幼虫も青から赤に変わると思われていたり(変わるのは『東京SOS』だけ)といろいろです。
 特に多かったのは、双子の幼虫とはいえ、ギニョール、自走式、操演のいずれでも二体の造形差があることをご存じない方がたくさんいらっしゃるということです。

 弊社が一番はじめに「モスラ幼虫」を商品化した一番の理由は、先に発売していた「モスゴジ」に合わせた幼虫が欲しかったからなのですが、もう一つの理由としては双子の二体の造形の差を表したかったからでもあるのです。
 他社さんの事を言うのは申し訳ないのですが、弊社がまだフィギュアの制作をはじめる前まで多くのソフビメーカーが双子の幼虫のソフビを発売しました。いずれも造形の差はありません。同じ形状にしています。口を開いているか閉じているかぐらいの差でした。それで良しとしている風潮や流れがとうしても嫌だったんです。



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資料を整理したら……

2015年06月02日 | 代表羽沢のG雑感
“紙もの”資料の整理をしてみると……

 羽沢組はソフビの制作販売業務の他に、グラフィックデザイン業務をしています。その中でも書籍、雑誌を多く担当させていただいています。基本的にはどんなジャンル、業界の仕事も引き受けます。特撮もその一部としてお仕事させていただいています。

 昔のデザイン業務は紙にアタリを書いて、書体や色などを指定するアナログの作業でした。クライアントから受け取るラフや資料、写真や素材などももちろんアナログ。インターネット、メールでの作業がまだ一般的ではなかった頃は、電話やFAXで済まない時は直接会って打ち合わせをします。
 が、10年ぐらい前からどんどんデジタル化は進み、今はデザインも全てPCで可能です。資料や素材もメール添付やインターネットのサーバーなどを経由して受け取りますので、データはどんどんたまりますが、打ち合わせの材料や素材などのいわゆる“紙もの”がたまる事は少なくなりました。

 ここ2年ぐらいずっと忙しかったし、基本はPCで仕事をしているので、そういった整理をしていなかった所、いつのまにか“紙もの”がたくさんたまっていました。なので先日整理をしました。
 その“紙もの”を整理していて気がついたのは、ほとんどが「ゴジラ」「特撮」関連。他業種のものはごくわずかです。弊社がデザインだけではなく企画や編集を担当させていただいたり、イベントを主催したりお手伝いさせていただいたためもありますが、他ジャンルではなかなかこれほど“紙もの”はたまりません。ある意味まだ「特撮」に関係する仕事はアナログな所が多いのだなと、こういう所で感じます。不思議な気がします。

 これまでたくさんの書籍や雑誌などをさせていただいているので、その中の必要なくなった資料やラフなどは取っておくと膨大な量になるので、基本的には処分しています。先日の整理でも同様で、そのたくさんの特撮やゴジラ関連の本やイベントのための“紙もの”は処分しました。本になってしまえば、もしくはイベントが終了してしまえば、いずれも必要のないものです。
 もちろん今後も使用するかもしれない可能性のあるもの、貴重なものは保管します。が、そうではなくとも個人的に取っておきたいというものも中にはあるのです。それらを見ながら「あの時は大変だったなぁ」とか「あーこれ役に立ったなぁ」とかプチ懐かしさを感じたりします。

 一例を挙げると、下の写真は「太陽騎士アポロナイト」のDVDジャケットのラフ。どなたが書かれたかわかります?


▲複製、転載はダメです。

 川北紘一監督です。
 普段、監督との打ち合わせの時には口頭のやりとりが多く、その場でラフを書く必要がある時は私が書くケースが多いのですが、この時は珍しく監督が「こんな感じでさぁ…」とデザインの希望をおっしゃりながら書かれました。意外に思われるかもしれませんが、デザインの打ち合わせの時、質問をするのは私より監督の方が多いのです。
「こういうのがいいんだけど何かアイデアあるか?」「ここはもっとカッコ良くなる方法ないか?」「ここはどうしたらいいと思う?」など。それに私が応える形で決まる場合があります。
 この時は、失礼ながら監督が子供が楽しくお絵描きされるかのように話しながら書かれたものです。
 思い出もつまっているので、さすがにこういうものは捨てられません。ファンの皆さんにもお見せしておきたかったものです。

 あくまでデザインやイベントなどのためのものなので、ゴジラ作品、特撮作品に大きく影響のあるような貴重なものは少ないのですが、まだ探せばこういった「ちょっとの大事な思い出資料」がありそうです。見つけたらまた紹介しますね。

 せっかくなのでもう一つ。
 下は3月に行った「ゴジラのマネジメント」イベントで展示したパネルに、出演された富山プロデューサー、手塚監督、西川さんのほかに、会場にいらしたゴジラスタッフの皆さんにサインの寄せ書きをしていただいたもの。
 もちろんこういうものも資料として大事に保管させていただいています。今回は私だけが独占しているのも申し訳ないので、画像ではありますが皆さんにもお裾分け(笑)です。


▲複製、転載はダメです。

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