Gメモリーズブログ

有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

「ビオゴジ」「ギドゴジ」のこだわり その5

2009年02月22日 | 新作商品情報
「ビオゴジ」の造形について Part.3



■「ビオゴジ」の顔について

 今日は「ビオゴジ」の顔の造形のこだわりです。

 微妙に「ビオゴジ・海用」と「同・陸用」では違いがありますが、スタイルだけではなく、顔も「陸用」の方がどちらかと言うとややシャープになっている印象を受けます。
 顔・頭そのものはそれまでの各ゴジラに比べれば小さいだけではなく、造形的にやや平たくなり、目は小さくなりました。

 頭部の原型制作時にはこの目がポイントとなりました。
 ご承知の通り、これまでのGメモリーズセレクションの各ゴジラは「カッコかわいく」がテーマですので目は大きくかわいくなるように作っています。この「ビオゴジ」でもそうするべきとして作ったのですが、何しろ目が小さいし目つきの悪さも必要なゴジラです。「84ゴジラ」のように目つきが悪くても目そのものが大きければディフォルメしやすいのですが、「ビオゴジ」はそうではありません。
 大きすぎるとかわいすぎて似なくなり、「ビオゴジ」というよりは「平成VSシリーズ」のどれかと特定できないようなイメージのゴジラになってしまいます。それに弊社ではすでに「平成VSシリーズ」ゴジラとして「デスゴジ」を作っていますので、油断するとその「デスゴジ」に近くなりがちなゴジラになってしまいます。別名の商品とするならきちんと区別できる造形として発売すべきというメーカーとしての責任もありますが、「ちゃんとビオゴジとしての顔にしたい」というゴジラそのものへの思いは強くありますので、ゴジラファンの皆さんには比較していただいてちゃんとひと目見ただけで違いがわかるようにと意識しました。
 逆に目の大きさを劇中スーツに近くして小くするとリアルにはなりますが、「カッコかわいく」から離れてしまいます。そのバランス調節で何度か粘土を盛ったり削ったリを繰り返しました。目の大きさが変わると言う事は眉にあたる部分も一度に作り直さなければならないし、目の近くの頬の凸凹も変わるし、耳の位置もずらさなければなりません。

 もしかしたらこれまでのGメモリーズセレクションの中で、原型時に最も目で手こずったゴジラかもしれません。「人形は顔が命」と言いますが、ゴジラも当てはまると実感しました。
 とにかく何度かやり直したおかげでこの目がポイントとなり、しっかり「カッコかわいく」て、それでいて「ビオゴジ」らしい顔になったつもりです。いかがでしょう!?

(2009.7.27更新)
「ビオゴジ ブラックバージョン」は完売致しました。ありがとうございました。
(2009.9.28更新)
「ギドゴジ ブラックバージョン」は完売致しました。ありがとうございました。

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