Gメモリーズブログ

有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

ソフビ制作裏話 その97

2009年02月15日 | 制作裏話
制作裏話「デスゴジ ブラックバージョン」編 Part.3

■ゴジラへの愛情と思い入れ

 この「デスゴジ ブラックバージョン」は、「デスゴジ」と名乗って入るものの、他のバージョンのように体表のファイアーパターンの塗装はありません。同じくファイアーパターンがないものとしては「ブルーバージョン」(完売)がありましたが、あれは劇中のシーンのラストをイメージしていましたので、やはり私の中では『ゴジラVSデストロイア』に登場したゴジラなわけです。
 しかし「ブラックバージョン」だけは『ゴジラVSデストロイア』だけにこだわったわけではなく、「私のわがまま」で企画したものです。
 それが「福袋」在中で、がっかりされることなく、好評をいただき、お求めできなかった方々からたくさんの再販を望まれるお声をいただいた事は幸せでした。私と同じように、「こんなゴジラソフビが欲しかった」と長年思っていた方々が多くいらっしゃった事も嬉しい事です。

 自分でいうのも照れますが、ゴジラに愛情を持っていなければ気がつかなかった企画だったと思うし、こだわりや思い入れがなければ形にもできなかったと思います。
 当たり前ですが、ゴジラの商品を作るなら、そしてゴジラの商品を売るなら、ゴジラに対して愛情と思い入れは絶対必要なのだと改めて感じました。
 自分のゴジラに対する思いも大事にしていきたいのですが、お求めいただく皆さんのゴジラへの思いも大切にしてこれからもゴジラソフビを作り続けていきたいと強く実感しました。もし思い入れや愛情のない商品を作っても、ゴジラが大好きな人にはすぐにわかると思うのです。特にいろいろなゴジラフィギュアを見てこられた方、集めてこられた方には。
 造形、彩色、どちらもたっぷりの愛情と思いを込めてこれからも「カッコかわいい」ゴジラを作ります。
 そんな思いをさせてくれたのが、この「デスゴジ ブラックバージョン」でした。

 「GMKゴジラ」、この「デスゴジ」、そして「ビオゴジ」「ギドゴジ」……その後もまた黒成型でシンプルな塗装が似合うゴジラの時は「ブラックバージョン」として企画してみたいと思います。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする