Gメモリーズブログ

有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

「ビオゴジ」「ギドゴジ」のこだわり その1

2009年02月18日 | 新作商品情報
「ビオゴジ」「ギドゴジ」の劇中スーツ Part.1

 3月2日に新作造形ゴジラソフビ「ビオゴジ ブラックバージョン」「ギドゴジ ブラックバージョン」を発売する予定ですが、この2つについての詳細やこだわったところを今日から書きたいと思います。

 まずは造形のこだわりから書きたいところですが、その前に両ゴジラの実際に劇中で見られたスーツの使われ方や流用の状態等を簡単にまとめてみました。
 ゴジラに詳しい皆様でしたらご存知の事ばかりだとは思いますが、あまり詳しくない一部の方にも知っていただきたく、弊社商品のこだわった部分を理解していただく上で必要な情報だと思いますので、おつき合い下さい。
 なお、以下はあくまでも各書籍、ムック本等に記載してある内容を元に、映像を確認しての弊社の調べたものです。事実と異なる場合はご教授願えれば幸いです。

■「ビオゴジ」劇中スーツの使われ方

 まずは「ビオゴジ」のスーツについて。
 「ビオゴジ」は『ゴジラVSビオランテ』に登場したゴジラですが、最初のスーツは前作『ゴジラ('84)』の流用です。頭部だけを新たに作り、他は改修・手直ししたもので、主に海上シーン、水がらみのシーンに使用されました。書籍等では主に「海用」と呼称しています。
 その頭部は前作に比べてかなり小さくなり、より首が長く見えるようになったのですが、良く見ると頭頂部の突起がやや長めで、頬のあたりの凹凸部分が腫れぼったくなっており、後に作られる「陸用(おかよう)」に比べれば残念ながらかっこいいとは言えません。映像で見ても顔の違いははっきりとわかります。
 頭部以外のボディは、すでに5年を経過していたため、かなりくたびれていたそうです。
 その後に「海用」はさらに頭部のみ別に作られて手直しされ、芦ノ湖での花獣(ビオランテ)戦に使用されています。こちらの顔は一般的に良く知られている「ビオゴジ」の顔です。人相(ゴジラ相?)は以前に比べれば良くなった印象です。

 そしてその後に全身新造形で「陸用」が作られるのですが、マスコミに発表された時にはまだ全体のバランスが悪く、撮影に使用される時には、ほぼ全身にわたって修正され、バランスの取れたかっこいい「ビオゴジ」となりました。顔も整って精悍になりましたが、白目が見えないせいもあって目つきはかなり悪くなっています。背びれの配置も「84ゴジラ(ビオゴジ・海用)」とは変わっています。
 この「陸用」はその名の通り、主に陸上シーンで使われたものですが、ディープなゴジラファンの間では「最も美しいゴジラのフォルム」と思われている方も多く、それほど人気の高いゴジラでもあります。「ビオゴジ」と言えばこの「陸用」を思い浮かべる方も多いでしょう。
 
 他にもアップ用に上半身のみのメカが内蔵されたものもあり、リアルな表情を各シーンで挿入されて見せてくれるのですが、「海用」とも「陸用」とも顔が違うのが気になるところでもあります。
 このアップ用はかなり顔としてはカッコよく作られ、今にして思えば、どちらかというと「ビオゴジ」というよりは後の「ラドゴジ」「モゲゴジ」に近いかも知りません。
 ほんのわずかですが、唯一白目が見える「ビオゴジ」でもあります。

 そして弊社の「ビオゴジ ブラックバージョン」ですが、もちろんみんなが大好きな「陸用」をモチーフにして「カッコかわいく」ディフォルメして作ったものです。

 明日は「ギドゴジ」について。

▲「ビオゴジ ブラックバージョン」成型サンプル。塗装前の状態です。

(2009.7.27更新)
「ビオゴジ ブラックバージョン」は完売致しました。ありがとうございました。
(2009.9.28更新)
「ギドゴジ ブラックバージョン」は完売致しました。ありがとうございました。