Gメモリーズブログ

有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

「ビオゴジ」「ギドゴジ」のこだわり その6

2009年02月23日 | 新作商品情報
「ギドゴジ」の造形について Part.1

■「ギドゴジ」の体型について

 今日から「ビオゴジ」に続いて「ギドゴジ」の造形についてのこだわった所を書きます。

 前にも書きましたが、「ギドゴジ・北海道戦スーツ」は「ビオゴジ・海用」を流用・改修したもので、「ギドゴジ・新宿戦スーツ」は「ビオゴジ・陸用」を流用・改修したものなのだそうです。
 どちらの「ギドゴジ」も形的には「ビオゴジ」とほとんど変わらない印象をお持ちの方もいらっしゃると思いますが、細かく比較してみると随所に違いがあります。頭・顔についての違いは後ほど書きますが、まずは他の部分のボディについて。

 手足、尻尾、背びれはおそらく大きな違いはないと思われますが、首から下の胴体部分の表面はモールドの形状からして修正されている事がわかります。『ゴジラVSビオランテ』で損傷したためや、時間の経過等の理由によるものだとは思われますが、それでも「ビオゴジ」からの流れを変えないように修復されているのだと言う事がわかります。
 また大きな違いがないとは言え、劇中の動いているシーンではほとんど感じませんが、ムック本等の写真で見れば、手足や尻尾等は「ビオゴジ」に比べてたるみやしわ等が増え、時間の経過が感じられ、張りが少なくなっている事がわかります。

 さて、弊社の「ギドゴジ」ですが、頭・首部分のパーツ以外の下の部分は、足パーツ以外は共通の型から抜いたものを使用しています。正直に言って予算と時間の都合と言う理由もありますが、当然の事ながら「ギドゴジ」スーツが「ビオゴジ」スーツの流用だから許される事だと判断しております(もちろんですがこの事も東宝様にはご理解の上、許諾いただいております)。
 「ギドゴジ」スーツの損傷、劣化、修復等による微妙な変化については当然表現できていないわけですが、ベストなスーツ状態である「ビオゴジ」のパーツを一部使用する事で、カッコよさをそのまま維持したいという点では、この共通パーツ使用をご理解いただきたいと思います。もちろん頭身の正確なソフビだったり、リアルタイプの商品であればそれは許されないでしょうし、ディフォルメタイプだからこそできた事だと認識しております。

 比較した事のある多くのゴジラファンでしたらご存知かと思いますが、「ビオゴジ」と「ギドゴジ」の体全体の差ですぐに気がつくのは首の付け根です。
 一見すると同じフォルムにも見えますが、「北海道戦スーツ」は首の差し替えのつなぎ目が素人目にも判断できてしまっています。
 一方の「新宿戦スーツ」は、おそらく皮一枚足した感じになっており、肩から首の付け根の部分が「ビオゴジ」に比べてだいぶ太くなり、かなり極端ななで肩になってしまっています。
 『ゴジラVSキングギドラ』では、ゴジラ以外のスーツ等をたくさん作らなければならなかったので予算的にゴジラを新たに作る事ができなかったと言います。これらのゴジラの流用・修復を見てもスタッフさん達のご苦労がわかるというものです。
 弊社の「ビオゴジ」は「陸用」がモチーフです。共通パーツとしてそのボディを使用した「ギドゴジ」は必然的に「新宿戦スーツ」となるのですが、実際の「新宿戦スーツ」のように首の付け根周りは太くはしませんでした。「ギドゴジ」の方は口を開けたタイプにしたと言う理由もありますが、頭身の少ないディフォルメなので実際のスーツのように首を太くするとかなり目立ってしまい、首が短く感じてバランスが非常に悪いわけです。
 実際はほとんど同じ太さではありますが、それでも多少は「ギドゴジ」の方が首が太く見えるようには造型したつもりです。結果的に首の長さはほとんど同じなのに「ビオゴジ」の方がやや長く見えるのです。
 微妙な違いなので画像ではわかりにくく、両方の商品をお求めいただいて比較していただけると幸いです。

(2009.7.27更新)
「ビオゴジ ブラックバージョン」は完売致しました。ありがとうございました。
(2009.9.28更新)
「ギドゴジ ブラックバージョン」は完売致しました。ありがとうございました。

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