Gメモリーズブログ

有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

ソフビ制作裏話 その128

2009年06月30日 | 制作裏話
制作裏話「キングギドラ 出現バージョン」編 Part.5

■隕石ベースの造形

「キングギドラ 出現バージョン」に付属した「隕石ベース」ですが、弊社としては怪獣(ゴジラとキングギドラ)以外のソフビ商品を作るのは初めてです。が、造形作業は予想以上に楽しくできました。
 個人的な事ですが、粘土での造形作業中は隕石部分はもちろん岩部分等を作るのが面白く、途中でベースそのものをもっと広くしたくなったり、岩壁をつけたくなるぐらいでした。「人工物ではない岩等を作るのは向いているかも……」と思いました。
 ゴジラや怪獣に付属するような岩だけではなく、地面、緑、山等いつか挑戦したくなりましたが、「いらないよ」と言われそうなので難しい所です。しかし、この後「大戦争ゴジラ」用に「X星ベース」を作る事になっていたので、それが楽しみになっていました。

 ベースの大切な部分である隕石の箇所ですが、これは何度も書籍や映像で確認しました。
 映像では数カットしかありません。しかもその数の中で、カットによって遠くからのショット用とアップ(隕石の表面)では凹凸部分がかなり違うのです。ムック本等に掲載されている写真も同様でした。
 さらに劇中では、隕石が磁力で金属を引き寄せる性質らしく細かい岩等が表面に多数くっついている様子もあります。
 どれを参考にして良いのか迷い、結局は一つに定められないし、リアルにしてもキングギドラをディスプレイした時に違和感が出るので、おおまかなイメージで細かく造型せずにギドラより目立たない程度のディフォルメを心がけたつもりです。
 そして不思議な感じは塗装で表現しようと考えたのです。

 造形的にはギドラだけではなく、ベースそのものも合わせるべく「カッコかわいく」を心がけたつもりでしたが、お求めいただいた皆様、いかがでしたでしょうか。

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ソフビ制作裏話 その127

2009年06月29日 | 制作裏話
制作裏話「キングギドラ 出現バージョン」編 Part.4
■初めてのディスプレイベース

 この「キングギドラ 出現バージョン」には「隕石ベース」が付属し、セット商品として発売しました。
 これは前の2つ「スタンダードカラー」「ブルーバージョン」にはつかなかったもので、この「出現バージョン」から新たについたものです。当然このために新規造型して作ったオプションです。

 今回は一番最初のキングギドラが姿を現すシーンがモチーフのカラーリングです。企画している中で、そのシーンの最初となる隕石もソフビ化したら面白いのではないかと考えました。
 また以前から多くの方が思われている事だと思いますが、ゴジラを初めとする尻尾の長い怪獣ソフビは飾りにくいと言われています。ましてやキングギドラは羽が大きい上に首も3つですので、場所も取ってしまうために余計にそう思われている怪獣と言えます。こういった飾りにくい怪獣はつい飾るよりしまい込んでしまいがち。
 そこでキングギドラを飾る楽しみをアップさせる方法はないかと思い、キングギドラの元となった隕石をモチーフにディスプレイベースにしたらどうだろうかと思い付いたのです。

 基本はとにかく弊社のキングギドラをより楽しんでもらうためです。
 当然セット商品にする事になりますので、価格は単品商品のギドラより上がってしまう事になります。
 プラスアルファになってしまう金額をできる限り押さえるべく、大きくなり過ぎないように(大きければ大きいほど金型や成型代がアップしてしまいますから)、ワンパーツでできるものとして作る事にしました。
 キングギドラはいつもの各ゴジラに比べて塗装や組立てに時間かも手間もかかります。ぶっちゃけますと、時間的、採算的な作業効率を考えればそう大袈裟なものにする訳もできないという理由もあるのです。
 何よりもお求めいただく方々に「ベースはいらないので安くしてほしい」と言われては作る意味はありません。
 ですから先の事(後にカラバリを増やして採算を調整する)を考えずに、それでいてまずは今回のギドラソフビを楽しんでいただく事を最優先しました。生産数も多くはありませんからベースだけの収益と言う点ではほとんどプラスはありません。
 厳しいのは確かですが、皆さんにこのセットを喜んでいただき、これからも弊社ソフビを続けてお求めいただければ……と言う思いで作る事にしたわけです。


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ソフビ制作裏話 その126

2009年06月27日 | 制作裏話
制作裏話「キングギドラ 出現バージョン」編 Part.3

■白目だけのキングギドラ

 この「キングギドラ 出現バージョン」の塗装ですが、白目にあたる部分はシルバーで、黒目にあたる部分はオレンジゴールドで塗っています。
 実は最初の企画では黒目部分の塗装はなく、目はシルバー一色で考えていました。
 キングギドラの出現シーンの爆発から発光してのイメージを考えた時に、実体化する過程ですから、黒目がない方がイメージに近いのではないかと思ったのです。

 しかし、東宝さんからはNG。
 理由を大まかに言うと「劇中の実物には黒目が常にあるから」と言う事です。
 この商品が「配色のモチーフとなったのはキングギドラの出現シーン」である事と、バージョン名にしっかりと「出現バージョン」と命名してあるからこそのNGだと考えられます。
 あくまで推測ですが、同じ塗装をしていても、他社さんのようなレトロタイプソフビのように配色のテーマを「公式」には定めずに、さらにはバージョン名もつけないか差し障りのない「オレンジバージョン」等というネーミングにすればOKは出たでしょう。
 しかし「出現バージョン」という名称は変えたくないし、それをイメージした商品ですからちゃんとお求めいただく皆様にも「ギドラの出現をイメージした商品ですよ」と言いたいわけです。(前回言えなかったのでどうしても今回は言いたかった所もあります)
 その辺も東宝さんにも許可をいただきたいと言う事です。

 それでサンプルに、試しに黒目にあたる部分を塗ってみました。
 全体の配色のバランスを考えて、色は黒ではなくオレンジゴールドをチョイスしました。
 正直「おおおっ!、こっちの方がいい!!」。
 オレンジゴールドの目にした方が「カッコかわいく」によりぴったりですし、出現シーンのイメージも損なう事はないと思ったのです。画像を比較して見ていただけるとわかると思いますが、シルバーだけだと実に物足りない顔になっている事がわかると思います。
 目を入れて早速再申請、すぐにOKでした。
 これが皆様にお求めいただいている商品版となりました。

 と言う事で、結果的に最初のがNGになって実はよかったというエピソードなのでした。


▲こちらがシルバーだけの目のNG版。実際の商品ではありません。

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ソフビ制作裏話 その125

2009年06月26日 | 制作裏話
制作裏話「キングギドラ 出現バージョン」編 Part.2



■実はいくつかあった修正箇所

 この「出現バージョン」は昨年夏のワンフェスから発売しました。発売時期的にワンフェス前は、新規造形商品の準備と重なるのでハードスケジュールです。ですからこの商品の塗装は外注にお願いしました。

 心配だったのはやはりボディに塗ったオレンジゴールドです。微妙な色でしたからこちらの希望した色になるのかが心配でした。打合せの時に彩色サンプルを作成した時の調合比を細かく伝えてお願いしたおかげ(たぶん)で、1回だけリテイクしただけで希望した色を作ってスプレーしていただき、安心しました。
 ただ、成型色の地の部分がオレンジだったせいか、わずかの面積でもムラが目立つのです。それだけではなく、一体一体塗っている部分の位置の違いが目立ち過ぎてしまいました。それで納品されてきましたからさすがに慌てました。
 時間的にやり直しをお願いできる余裕はありません。すぐに弊社で修正です。

 予想外だったのが、頭部と翼でした。
 角部分と毛の部分、翼の一部に塗ったノーマルのゴールドです。色的にシンプルでしたのでこちらで修正をする事はないだろうと不安はなかったのですが、こちらもムラが目立ち、やはり一体一体塗っている部分の差がありすぎました。
 また目の色、濃いめのオレンジゴールドで塗った黒目にあたる部分は希望した色より薄く上がってしまいましたし、マスクずれもあったので、いずれも全て修正しました。

 なんだか弊社での修正の多かった商品でした。
 やはり第三者に塗装をお願いすると言う事は、こういう事もあり得るリスクを考えなくてはならないと言う事です。色の調合、色の対比によるムラの可能性等があるので、外注にお願いする時は時間的余裕を持って細かく伝えなければならないと勉強になりました。言葉で正確にイメージや希望を伝える事は難しいです。
 特にソフビの塗装の場合は、発注後に自分で行なう修正作業の覚悟は前もってしておかなくてはならないという事ですね。

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ソフビ制作裏話 その124

2009年06月25日 | 制作裏話
制作裏話「キングギドラ 出現バージョン」編 Part.1

 今日から昨年8月に発売した「キングギドラ 出現バージョン」の制作裏話を書きます。
 いくつかこだわった所につきましては発売前の「こだわり」(2008年7月22~26日掲載)に書いておりますので、そちらも参考になさって下さい。

■ボディカラーのバランス

 この「出現バージョン」は、キングギドラの第3弾のカラーバリエーションとして企画・販売した商品です。
 初めてキングギドラが登場した『三大怪獣 地球最大の決戦』劇中で一番最初の登場シーンでもある、隕石の爆発の炎の中から現れるイメージのキングギドラを表現したものです。

 最初が全身ゴールドの「スタンダードカラー」、第2弾が「ブルーバージョン」でしたので、お求めいただいた皆様からすぐに「次は出現シーンのイメージのカラーですか?」と早くからネタバレ(笑)していたバージョンでもあります。
 そういう意味ではこの3つのカラーリングは、キングギドラソフビの好きな方にとって当然のバリエーションと思われているのかもしれません。それだけこの出現シーンは、キングギドラを表現する上で必要なシチュエーションであったと言えるでしょう。

 全体の配色、成型色や塗装については、昨年ここで書いた「こだわり」に詳しく書きましたのでそちらをご覧下さい。炎や爆発、発光等のイメージから発想・企画したものでしたので、色を決める際に何度か迷ったのはボディにスプレーしたオレンジゴールドでした。
 調合した基本色となったのは、ゴールド、シルバー、オレンジ。この3つを混ぜ合わせて考えた色です。調合の際に微妙な量の差でがらっと変わってしまうのです。しかも成型色がオレンジでしたから、明るい色にしすぎるとかわいくなり過ぎになってしまうし、ゴールドが強いとレトロタイプソフビのような軽い感じになってしまいこの造形では不自然になってしまいます。
 翼の一部や頭部の一部にノーマルのゴールドを使用する事(発光や爆発のイメージの表現と言う意味合いも含めて)で、全体の色のバランスも取っているわけです。

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でかいゴジラが見たい

2009年06月24日 | 代表羽沢のG雑感
実物大のゴジラはやっぱり無理?

 テレビや雑誌等でご存知の方も多いと思いますが、現在東京お台場・潮風公園に等身大のガンダムが作られて立っています。ガンダムファンはもちろんの事、多くの方が一度は見てみたいと思うでしょう。

 ガンダムもいいんですが、ゴジラファンとしてはちょっとうらやましい。だって、でっかいゴジラ見たいですもの。
 等身大となると、最小のゴジラでも50メートルですからそう簡単にできるものではありません。長い尻尾もありますもの。
 サイボットゴジラや横須賀のゴジラ滑り台等のそれなりに大きなものはこれまでにもありましたが、今回のガンダムぐらい(もしくはそれ以上)の規模でゴジラを一度見てみたいものです。
 誰が作るのか、予算はいくらかかるのかは置いといて、もし実際にあったらゴジラファンにはたまらないでしょうね。記念写真撮りまくりです。
 んー……でも数多いゴジラの中でも、どのゴジラになるのか問題です。こうなりゃファン投票しかないでしょうね。
 私は………1つに決められないっっ!!

 いずれまた映画が作られるようになったら、PRキャンペーンの一つとしてせめてどこかの大きなビルの横壁に実寸大の絵か写真を……なんてどうでしょう?
 立体は無理でも平面ならなんとかなるかも……と思うのですが。
 東宝さん、ダメ?

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作ってみたいオリジナルゴジラ

2009年06月23日 | お遊びイラスト

いつか自分なりのゴジラを……

 近年いくつかのゴジラのガレージキットを作られている方々が、オリジナルイメージのゴジラを作って販売されています。それぞれに個性があり、人によってゴジラに対する受け取り方やこうあってほしいと言う希望の違いも感じられて、面白いと思いつつ、時には私も刺激を受けています。

 私は幼少の頃から絵を書くのが好きでした。勉強しながらもつい落書きをしてしまう事も多々ありました。
 それなりに本格的なものから暇つぶしの落書きまで今の大人になるまで一体いくつ書いてきたのでしょう。
 イラストの仕事で真面目にしっかり書く事はありながらも、落書きは今でも仕事の合間にたまにメモや余った紙に何かしらを書いてしまう癖は変わりません。
 その落書きで一番多く書いてしまうのはやっぱりゴジラです。自分なりのゴジラをもう何回書いたかわかりません。書いた後はほとんどすぐに捨ててしまうのですが、最近はたまに気にいったのを残し始めました。何となくです。
 自分なりのゴジラ……と一口に言っても、その都度形や色は違います。私の中でもいろんなゴジラがあるのです。
 実際の映像で見られたゴジラをアレンジしたもの、所々恐竜的な形になっているもの、かわいいデイフォルメタイプのもの、全くと言って良いほどのオリジナルの顔や体型のもの……etc。不思議なくらいアイディアはつきません。

 弊社で仕事としてゴジラフィギュアを作るようになってからは、書くゴジラの落書きも最近は自然に立体を意識するようになりました。我ながら不思議です。
 そうなるといつか自分でもオリジナルゴジラを立体化してみたいと思うようになっています。30cm以上でリアルに作ってみたいなぁと。
 さらに欲張って商品化できたら……という欲もあります。
 ソフビでもガレキでもいいんです。だけど時間と資金が難しい所です。

 予定も計画も全くありませんが、作っている時と完成した時はきっと幸せな時になるだろうなぁと思う今日この頃です。

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もっとテレビでゴジラを!!

2009年06月22日 | 代表羽沢のG雑感
偉大なる本多猪四郎監督

 6月19日のテレビ東京系「世界を変える100人の日本人!」という番組で、故本多猪四郎監督を紹介していました。
 本多猪四郎監督と言えばゴジラファンなら知らない人はいません。ファーストゴジラから昭和シリーズ初期の各ゴジラ映画の監督としてだけではなく、初期の東宝特撮映画の監督も数多く担当されました。

 番組では戦後の日本だからこその映画『ゴジラ』の中に描かれた氏の強い思い、黒澤明監督とのかかわり等、興味深いエピソードが紹介されました。『ゴジラ』の映像も多く使用されています。
 特にゴジラや映画好きの方にとっては、ほとんど多くの書籍等で紹介されている事ばかりでしたので、番組で紹介された出来事は取り立てて目新しい出来事はなかったのかもしれません。が、映像で改めてみるとまた違います。ファンとしてはわかっている事でも見ていて嬉しくなります。
 そして改めてすごい方だったのだと思うばかりです。
 また、ゴジラシリーズを初めとするたくさんの特撮映画を思い出してみると、円谷英二特技監督とのコンビは、怪獣ファンにとってはまさに最強、ゴールデンコンビと言えるでしょう。

 もちろん氏ばかりではなく、ゴジラシリーズにはたくさんの素晴らしい監督、特技(特撮)監督がいらっしゃいます。
 そんな方々をまたどこかの番組で紹介していただきたいものです。少しでも良いのでゴジラのディープな部分がテレビに登場するだけで嬉しくなるのです。特に映画が終わってからの近年は、世間への露出は少なくなってきましたから。
 ゴジラファンとしてももちろんそうですが、ゴジラ商品を作っている者としても、もっともっとゴジラのいろんな部分をたくさんの人達に知ってほしいと思うのです。

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完売情報

2009年06月21日 | ラスト1&完売情報


「ミレゴジ 新宿決戦バージョン」(追加販売分)は完売致しました。ありがとうございました。
 再販・追加販売はございません。ご了承下さい。

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ソフビ制作裏話 その123

2009年06月20日 | 制作裏話
制作裏話「デスゴジ メルトダウンバージョン2」編 Part.5

■まだまだ続くデスゴジのリクエスト

 最初の「メルトダウンバージョン(1)」は、福袋在中で販売個数が少なく、希望されたにもかかわらずにお求めできなかった方々に残念な思いをさせてしまいました。ですから「バージョン2」は「銀モール版」「青モール版」共に前回より多めに生産しました。ある程度は希望された皆さんにお求めいただけたかと思います。
 前回お求めできなかった方々からは「今回買えてよかった」とおっしゃっていただきました。少しばかり肩の荷がおりた気持ちになりました。

 当初の予定では、最初の「メルトダウンバージョン(1)」発売後、デスゴジの新規カラバリは予定せずにしばらく間をあけようと思っていました。それまで10種以上は作ってきたので、デスゴジのカラバリとしてはある程度の数として展開できたと思っていたし、もう皆さんもお腹いっぱいだろうと思っていました。そしてこちらとしても別のゴジラに力を注ぎたい気持ちもありました。
 しかし、たくさんのご要望に応えて予定を変更してこうして「バージョン2」を発売しました。しかも「銀モール版」「青モール版」の2種類です。
 今度こそこれで本当にしばらくデスゴジはお休みしようと思ったのです。
 バリエーションのアイディアはまだありましたが、しばらく時間をおいてからインパクトのあるもので次のカラバリを発売しようと思ったのです(実は後に発売した「カウントダウンバージョン」です)。

 ところが皆さんからのデスゴジへのご要望はさらに種類が増えてしまいました。今まで続けてお求め下さっていた方々だけではなく、この「バージョン2」から弊社商品をお求めいただくようになった方々からもです。
 赤系、オレンジ系、クリア成型、黒成型……etcのデスゴジを発売してほしいと言うリクエストです。すでにこれらのデスゴジソフビとしての基本となるだろう色のデスゴジは一通り作って販売、完売していましたが、この頃から弊社の事を知った方々にとってはもう買えませんので再販もしくは新規バージョンとして欲しかったようなのです。
 予想外でした。
 たまたま予備の未塗装分の個数がありましたのですぐに「クリアレッド」だけは追加販売できましたが(後に完売)、デスゴジが好きな人がこんなにも多いのかと驚きでもありました。
 これらのまだまだ続くリクエストは後の「カウントダウンバージョン」「スタンダードカラーVer.3」「メルトダウンバージョン3」へとつながっていくのです。
 この3つ(いずれも完売)につきましてはいずれまた日を改めて裏話を書きたいと思います。


 現在「デスゴジ メルトダウンバージョン2」は「銀モール版」「青モール版」共に残りあとわずかとなっております。
 購入を考えてらっしゃる方はお早めにご検討下さい。


▲左から「デスゴジ メルトダウンバージョン(1)」(赤モール版)、同(金モール版)、
「メルトダウンバージョン2」(青モール版)、同(銀モール版)。


(2009.11.4更新)
「デスゴジ メルトダウンバージョン2」(銀モール版)(青モール版)は完売しました。ありがとうございました。

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ソフビ制作裏話 その122

2009年06月19日 | 制作裏話
制作裏話「デスゴジ メルトダウンバージョン2」編 Part.4



■ハードなスケジュールでした

 この「デスゴジ メルトダウンバージョン2」の塗装・組立て作業はかなり大変でした。
 昨年の発売前数日のここでの報告でも書きましたが、成型品が弊社に届いたのは発売予定日の5日前。
 この時期は他社さんの商品の注文が多かったらしく、成型屋さんがかなり急がしかったそうです。そんな中、いつもは1種類分の発注の弊社ですがこの時は「銀モール版」「青モール版」の2種類分の個数を発注していましたし、しかもそれがラメ入りでしたからいつもより弊社の成型にも時間がかかったようです。言われていた予定日よりだいぶ遅くはなったものの「遅いよー!!」と文句は言える立場ではありません。
 とにかく届いたらすぐに取りかかれるように、塗装に使用する分の塗料の用意、個数分のモールも使用サイズにカット、包装用のヘッダーや袋等準備万端で待っていたのです。

 この「メルトダウンバージョン2」は、トイフェスで先行発売を予定していましたから、成型が届いてから5日間でとにかく先行発売分だけでも用意しなくてはなりません。塗装、モール入れ、組立て……と。
 これまでのデスゴジに比べれば、塗装箇所は多い商品ではありませんが、1体1体モールを入れるのにも時間はかかるし、しかも2種類ですからとにかくハードな5日間でした。
 ですから先行販売個数の確定をなかなか皆様にお知らせできずにご心配をおかけ致しました。確定できたのがトイフェス前日の夜、ほとんど当日の深夜。とにかくギリギリでしたが間に合って一安心です。たくさんの人達にお求めいただけるのかと言う不安を考える余裕等全くありませんでした。

 トイフェス当日は開始から睡眠不足でかなりくたくたになったのを覚えていますが、それでもお求めいただいた皆様には喜んでいただけて安心しました。皆さんのそういったお姿やお言葉で「無理してがんばってよかった」といつもながらに思います。
 イベントでいつもお顔を拝見するの常連の方々には「間に合ってよかったですね」とお声をかけていただき感謝と共に恐縮してしまいました。作り手・売り手としてたくさんの優しいお客様にこう言った心配はかけないようにしなくちゃとも思ったのでした。と同時に「精神的にも皆さんに支えられているなぁ」と実感しております。

(2009.11.4更新)
「デスゴジ メルトダウンバージョン2」(銀モール版)(青モール版)は完売しました。ありがとうございました。

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ソフビ制作裏話 その121

2009年06月18日 | 制作裏話
制作裏話「デスゴジ メルトダウンバージョン2」編 Part.3



■販売個数とGMSカード

 諸々の不安のあった「デスゴジ メルトダウンバージョン2」ですが、「銀モール版」「青モール版」の両方を発売するにあたって、スケジュール的にすぐ決断しなくてはならなかったのが販売個数です。
 同じ成型色、同じ塗装で違いは中のモールだけですから、30個ずつぐらいがちょうど良いのかもしれないという考えもありました。デスゴジは弊社商品の中でも特に人気のあるゴジラですが、テーマ的には2つめのバージョンですし、購入の際にどちらか一方だけでいいと考えるお客様もいるだろうと予想したためです。
 しかし前回の「バージョン(1)」では個数が足りずに多くの方々に残念な思いをさせてしまいましたので、今度はそのような思いはさせられません。希望される方がいつもより多いかもしれない可能性の商品を数が少なく作り、お客様に事前に不安にさせたり、慌てさせたりするのは本意ではありません。ましてや弊社の方針として少数を告知して煽るようなやり方だけはしたくはないのです。
 ですから欲しいと思って下さる皆様にできるだけお求めいただけるようにと思い、結局どちらも50個生産しました。今だから正直に言いますが、少々ヤケクソ気味にある程度売れ残るのは覚悟の上でした。
 そういう意味でも「賭け」であった事は確かです。
 結果的には50個ずつでちょうどよかったようです。ほっとしています。

 告知後の発売前に数人のお客様からお問い合わせをいただいたのがGMSカードでした。
 いつも商品に在中しているGMSカードが「銀モール版」と「青モール版」と同じものが入っているかと言う疑問でした。特に前回の「バージョン(1)」の「赤モール版」「金モール版」両方をお求めいただいた方々です。前回はどちらにも同じカードが入っていたので、できれば別々のものにしてほしいと言うご要望でした。
 今回は同時発売でしたので、初めからカードは別のデザインのものを作る事にしていました。
 ここでもその事は前もってに告知していたはずですが、間違いなく別のデザインのカードなのかご心配をおかけしたようです。
 これらのお問い合わせをいただけると言う事は、カードを楽しみにして下さっている方がこんなにいらっしゃるんだなぁと改めて感じられた事ですから嬉しかったのを覚えています。

(2009.11.4更新)
「デスゴジ メルトダウンバージョン2」(銀モール版)(青モール版)は完売しました。ありがとうございました。

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ソフビ制作裏話 その120

2009年06月17日 | 制作裏話
制作裏話「デスゴジ メルトダウンバージョン2」編 Part.2



■「銀モール版」と「青モール版」

 この「デスゴジ メルトダウンバージョン2」のテーマは、前回「バージョン(1)」同様『ゴジラVSデストロイア』でのゴジラのメルトダウンシーンである事は言う間でもないのですが、前回がメルトダウンの「カウントゼロ」の瞬間をイメージし、この「バージョン2」はメルトダウン後の光の粒子となった残像をイメージした物です。
 この「残像」は実際劇中にこのようなシーンはありませんし、あくまでも弊社が思う所ののイメージです。

 皆さんの要望に答える形で企画した物ですが、メルトダウンをイメージしたデスゴジとしてはすでに一度商品化した物です。
 前回のイメージを持ちつつ、なおかつ別のものとして配色を考えなくてはなりません。
 何度もDVDを見直しました。思い付いたのは映像で見られる直接的な色ではなく、イメージとしてとらえる事にして、「残像」をテーマにすると言う事です。
 悩んだのは内蔵のモールの色ぐらいです。銀にしようか、青も捨てがたいし……と。もちろんそれらを考える楽しい悩みです。
 結果としてできた配色やテーマについての詳細については、以前書いた「こだわり」をご覧いただくとして、結果的にモールについては「どっちも作っちゃえ!!」と、両方のバージョンを作りました。それがスケジュール的にはちょっと無茶してしまった結果にもなってしまったかもしれません。(この話は後ほど)

 初めは銀モールを入れるものだけを考えていました。彩色サンプルができた段階で試しに青を入れてみたら予想以上に良い物になり、これもどうしても商品化したくなりました。
 当時は、夏発売商品も控えているし、成型屋さんのスケジュールも大変と聞いていたし、両方作って果たして売れる物なのかと言う心配がありました。
 それでもどうしても作りたいと言う気持ちには勝てず、結局両方作ったのです。
 ある意味「青モール版」の方はデスゴジのメルトダウンのイメージからさらに離れてしまうカラーリングになってしまったのかもしれません。「銀モール版」でも「前回の「バージョン(1)」じゃないんならいらない」というご意見があるかもしれないという不安はありましたから、「青モール版」の方は余計にそう思っていたのは事実です。
 ですから両方のモールを入れたバージョンを作るのは「賭け」でもあったのです。

(2009.11.4更新)
「デスゴジ メルトダウンバージョン2」(銀モール版)(青モール版)は完売しました。ありがとうございました。

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ソフビ制作裏話 その119

2009年06月16日 | 制作裏話
制作裏話「デスゴジ メルトダウンバージョン2」編 Part.1

 今日から昨年6月に発売した「デスゴジ メルトダウンバージョン2(銀モール版)(青モール版)」の制作裏話を書きます。
 いくつかこだわった所につきましては発売前の「こだわり」(2008年5月26~31日掲載)に書いておりますので、そちらも参考になさって下さい。
 また、テーマ的には前回の「デスゴジ メルトダウンバージョン(赤モール版)(金モール版)」の続きでもあります。こちらについての制作裏話は2008年11月28日~12月6日、2009年2月7~10日に掲載しております。今回の制作裏話も関係する部分がありますので、よろしければそちらもご覧下さい。


▲左「デスゴジ メルトダウン2」(銀モール版)、右「同」(青モール版)。

■「メルトダウンバージョン2」の発売理由

 昨年1月に「新春ゴジラ福袋('08)」を、2月に追加の意味での「ゴジラ福袋プラス」を発売しましたが、いずれもすぐに完売し好評をいただきました。その後も多くの方々から再販のお求めや問い合わせをいただきました。
 中でも在中していた「デスゴジ メルトダウンバージョン(1)」をご希望される方が多く、数カ月を過ぎてもお求めできなかった方々からイベントや電話等で要望がありました。
 これほどまで望まれたのは初めてでしたので、感謝と共に驚きがありました。
 経験豊富なメーカーさんや規模の大きな展開をしているメーカーさんならこう言った事にすぐに対応できたと思いますが、弊社では慣れない事にどうしようかちょっぴり焦りがあったのは確かです。
 後で思えば販売展開の経験不足を実感しましたし、もっと早く対応できればよかったのかなとも思っております。
 当時としては、とにかく何かしらの対応をしなくはならないと考え、企画したのがこの「メルトダウンバージョン2」です。

 しかし、「デスゴジ メルトダウンバージョン(1)」はあくまで福袋のみと言う事で企画した物ですし、数も限定と言う事で発売した商品です。イベントや電話で苦労して入手された方々の事を考えれば安易に再販はできません。
 「バージョン(1)」でなければ嫌だと言う方々には申し訳なかったのですが、同じ「メルトダウン」でもマイナーチェンジと言う事でシチュエーションを少し変えて「バージョン2」を考えました。
 細部の塗装は違いますが、内部のモールは簡単に取り替えられるので、「赤」や「金」がいいとおっしゃる方にはご自身でアレンジしていただけるだろうとも考えました。

 本来この時期、夏の新商品や次に予定していた「キングギドラ 出現バージョン」の準備を考えていましたので、イベント出店や新商品は考えてはいませんでした。仮にイベント出店するなら別の商品をと考えていたのです。
「鉄は熱いうちに……」ではありませんが、こうして「メルトダウン」をたくさん望まれているんだったらその皆さんの熱い気持ちがあるうちに出すべきだろうと判断して、イベント出店とこの「バージョン2」の発売を決定したのでした。

(2009.11.4更新)
「デスゴジ メルトダウンバージョン2」(銀モール版)(青モール版)は完売しました。ありがとうございました。

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配付チラシ

2009年06月15日 | その他


 現在配布中のチラシです。
 通販購入者の方に同封しております。

 在庫確認にお役立て下さい。
 ご希望商品がございましたら、お電話で事前確認をお願い致します。

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