大好き!藁科川

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藁科川流域の地質

2011年03月04日 | 自然&生き物
植生の基盤であり、土砂災害の多かった藁科川上流の歴史を考える上で土壌に対する理解は欠かせない項目です。なかなか日頃目に出来ない地層や地質ですが、藁科川上流の山側の林道を走ると、所々で露出した土壌に出会うことがあり、今は秩父帯と呼ばれている「秩父古層」の赤茶けたもろい砂泥質の土が観察できます。

記録として、以下に専門書に載っていた藁科川流域の地質について引用します。
参考、「安倍川流域の地質について知る

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『地質』

藁科川流域の地質は、北北東から南南西方向に帯状分布をなす古第三紀~新第三紀の三倉層群、瀬戸川層群、新第三紀の大井川層群、高草山火山岩類が、順次西側から東側に向かって配列する。これらの地層は大局的には西から東に向かって新しい地層が重なる。それぞれの地層群や笹山構造線、十枚山構造線、及び十枚山構造線の派生断層が境界となっている。
三倉層群、瀬戸川層群は砂岩や泥岩を主体とし、石灰岩、チャート、玄武岩類等を部分的に挟む堆積岩類から構成される。これらは北北東~南南西方向の軸を持つ幾つかの褶曲構造が分布する。

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「藁科川渓流環境整備計画」(静岡県静岡土木事務所 H10.8.28)