権限委譲の話の続きです。
JR東日本の保安員は、電柱が傾いたのを発見したが、問題ないとして、報告しなかった。
その結果、この電柱が倒れて、架線が弛み、結果的に列車が停車する事件が起きた。
この時は、現場の担当者が、誤った判断をした。
疑わしきは、報告し、調査依頼することが大事である。
権限委譲するのは、現場が迅速な対応をすることで、顧客満足度を向上するのが目的。
保安員の顧客は、運転手となる。
運転手の満足度を向上させるのが、目的。
万が一、電柱が倒れると、列車事故となり、大問題となりうることである。
こういう時の現場の保安員は、その道のプロ部門(電柱・架線担当)に報告し、そのプロに調査を依頼することである。
過度と思われる依頼であっても、プロが調査し、結果、問題ないと分かった方がどれだけ良いか。
疑わしきは、まず、プロ部門に報告である。
この事例で、権限委譲が上手く行ったとする場合は、この状態では危険と判断し、即時、全電車を停止させる判断をすることである。
権限委譲で有名な話は、スカンジナビア航空を再興させた、「真実の瞬間」である。
本は、多分、絶版になっていると考えるが、ビジネスマンンは一度は読んだ本。
大量に読まれ、大量に出回っているので、ブックオフに行くと、108円で売っていることが多い。
権限委譲は、簡単そうで、そうでもない話でした。