癌サバイバー発言が気になって、統計を調べて見た。
年次別がん罹患数の統計は、ここを参照:
http://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/annual.html
2)がん年齢調整罹患率(山形・福井・長崎県のデータに基づく)をみると、男女合計では、10万人に対して、約350人。
東京都も仮に同じと推定すれば、1361万人(2015年12月1日現在)では、47,635人(=350人×136.1)です。
鳥越さんが言っていた「何十万人、何百万人いるんですよ。東京都には」は、嘘の数字です。
この数字は、嘘で、でたらめな数字です。
普通に考えて、東京都に100万人癌罹患者がいたとしたら、13.6人に一人、癌罹患者になってしまいます。
世帯数は、約700万世帯。
1世帯当たり1.94人。
100万人の癌罹患者がいたら、7世帯に1世帯が、癌罹患がいる世帯となります。
幾らなんでも、そんなにはいません。
正しい数字で言えば、東京都で、約5万人が癌罹患者数。
272人に一人、癌罹患者がいる。
140世帯に1世帯、癌罹患者がいる。
嘘を言うと、私みたいに、検証する人がいるので、知らない時は知らないとしなくては駄目。
しかし、都知事に出る人が、政策を語れないのは、もっと駄目と考える。
今日のバイキングで、自ら、都の政策を述べられなかったので、事務所のHPを観ました。
http://www.shuntorigoe.com/pg_tochiji.html
具体的なことは、ほとんどない。
1.具体的な目標数字がない
当面、がん検診50%ぐらい。
平成25年の東京都のがん検診の受診率
・大腸がん、肺がん検診は4割台、胃がん、乳がん、子宮頸がん検診は3割半ば
胃がん検診 | 大腸がん検診 | 肺がん検診 | 乳がん検診 | 子宮頸がん検診 |
---|---|---|---|---|
33.9% | 41.6% | 40.4% | 37.8% | 37.9% |
具体的な目標数字とは、期限と達成率を明記することです。
例えば、耐震化率100%と言われても、期限が有りません。
50年経てば、大体が、全て新しく建築されるので、解消されます。
そのくらい、具体的でない政策です。
何もしなくても。50年後には、達成されると考えられます。
これは、政策ではありません。
2.抽象的な言葉の羅列:
政策でもありません。
会社で、こんな言葉を並べたら、社長は烈火の如く怒り出します。
社長の役割を担う立場の知事が語る政策ではありません。
こんな政策を誰が、チェックするのですか?
都庁の役人?
立場を考えて立候補して欲しいと思いました。
ジャーナリストとしての鳥越さんは、嫌いではありませんでしたが、今回の立候補の経緯、立候補の記者会見、街頭演説、差別発言等を見ると、人格を疑ってしまいました。
追記:
癌サバイバーで検索すると、日本全体で、2015年533万人という記事を見つけました。
http://www.yhmf.jp/pdf/activity/adstudies/vol_36_04.pdf
この数字が、正しいとして、東京都の人口比率で計算してみた。
495千人(=533万人×12730万÷1361万人)。
まあ、約50万人。
数十万人は、正しいが、何百万人とはならない。
癌罹患者数が、5万人とすると、癌サバイバーは、その約10倍いると見込まれる。
しかし、癌サバイバーを検索して、数字が出てこないのは、何故かなと考える。
未だ、一般的な言葉でないと言う気がした。