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岐阜基地航空祭2012いよいよ今週末 航空機撮影ポイント北側メイン会場と南側会場の比較

2012-10-23 23:48:12 | 航空自衛隊 装備名鑑

◆年々進む南側会場の縮小

 今週末はいよいよ岐阜基地航空祭です。そこで、思い出したかのような岐阜基地航空祭撮影ポイントについて2012年版の紹介をしてゆきましょう。

Gimg_3020 岐阜基地と言えば飛行開発実験団の基地であり、航空自衛隊の装備開発及び装備試験を行う技術開発の中枢、したがって航空自衛隊の主要装備を一度に見ることが出来る貴重な航空祭で、しかも日本最古の飛行場という事もあり滑走路に並走し名鉄各務原線とJR高山線が走り名古屋からも近い好立地の基地です。これは航空祭へ鐵道、大量輸送機関鉄道を利用する際に百里基地と違って徒歩で行ける、入間基地と違い一つの駅に乗降客が集中しない。

Gimg_5021 しかし、この岐阜基地航空祭、会場が駅からほど近くエプロン地区を開放している北側メイン会場と、駅から少々歩くのですが正門から入る南側会場とに分かれていまして、北側会場はメイン会場というだけあり地上展示航空機のすべてが展示され面積も大きい半面、滑走路正面が完全に逆光となってしまう、逆光になれば写真のように空は青空ではなく白く映り、機体そのものも太陽の逆光で真っ黒になってしまう、という難点があります。こればかりはどうにもなりません。

Gimg_2634 そこで、南側会場、もちろんメイン会場では無人機や新型爆弾など各種、岐阜基地でなければ見ることが出来ない装備が並びますので、午前と午後どちらかを北側会場に行かなければ貴重な装備品を見る機会を逃してしまうのですが、北側会場に足を運んだ後に、航空機の撮影条件の良い南側会場へ進むという選択肢、午前と午後の逆方式もあるのでしょうが、採られます。他方で、滑走路南側では、滑走路に近く真下に近い条件で撮ることになり迫力がありませんので、基地の外にある航空宇宙博物館から撮ることもあるとのこと。

Gimg_7280 真下から、というのはこの写真のような配置で、本日掲載記事の一枚目にあるような編隊の写真は航空宇宙博物館から撮影したものです。この写真、じつは数年前までは航空宇宙博物館と岐阜基地の境界線にある南門が開放され、そこから南側会場と北側メイン会場へシャトルバスが運行されていたので行き来が容易だったのですが、ここ数年は南門が開放されなくなっているため、いったん正門を出てタクシーを利用するか折畳自転車でも持ち込むしかありませんでした。

Gimg_7422 そこで、ここ数年は南側会場が良い、という記事と共に南門の点を記してきたのですが、一方で南門会場そのものが縮小されてきている、という点を記しておきましょう。写真は管制塔を背景に着陸してきたF-2支援戦闘機の写真、ここが航空基地だ、という勇壮な、もしくは基地らしい一枚になっているのですが、この写真は南側会場の奥に或るバス専用駐車場のさらに奥に或る、在った、と今は記すべきでしょうか、撮影位置から撮ったものです。昨年もこの写真は用いましたが、この撮影位置当日は入れませんでした。

Gimg_7066 こちらが昨年の写真、南側会場で滑走路が見える区画がほぼ閉鎖されていまして、滑走路を正面から見ることが出来る撮影ポイントですが、かっろうろで停止することが出来なかった航空機を逸脱から防護するバリアーが大きな障害物となって写りこんでしまい、滑走路の末端部分を、バリアーのワイヤーの隙間から撮影する、400mmクラスの超望遠レンズでも非常に厳しい、35mm換算で600mmや700mmクラスのものでなければ撮れない、という条件になっていまして、少々残念です。

Gimg_0400 F-4の編隊離陸を北側メイン会場から撮影したもの、逆光の立地ではあるのですが、岐阜基地の南側には直ぐの境界線の場所に小山が並んでいるので、この山陰では逆光の条件となりませんし、高度が取れるまでは写真のように、順光ではありませんが、機体の形状がしっかりと映る構図、逆光の影響を受けない構図で撮ることが出来ます。もっとも、この撮影地はエプロン地区の最前列付近で、開門から20分ほどで満杯になり、人垣越しに撮れる二列目三列目も開門から45分ほどで満員ですので、注意せねばなりません。

Gimg_9490 南側会場から、同じ位置を撮影すると、まあ、こんな写真が撮れる、と昨年の岐阜基地航空祭撮影ポイント情報では紹介しました。なんといいますか、F-4の美しいラインが浮き上がった、そして航空自衛隊の迷彩塗装と共に青空がくっきりと浮かんだ構図です。こんな写真が撮れるのだろう、と思い南側に足を運ばれた方も多いと思います、実は航空宇宙博物館から撮影しますと岐阜基地と航空宇宙博物館との間に或る小山が、編隊で離陸する様子を理想的な角度から撮影するうえでの大きな遮蔽物となってしまうということ。

Img_6948_109 F-4の編隊離陸を昨年南側会場から撮影した構図です。まあ、曇っていた、という事があるのですが、南側会場が縮小して真下のあたりからしか撮影できなくなった、という条件の変化を端的に示すことが出来る写真です。もっとも、今年は岐阜基地南側会場がどこまで開放されるのか、現時点では未知数ですので、この写真ではなく一つ上の理想的な編隊離陸の写真と同じ構図が撮れる可能性もあるのですけれども、少なくとも昨年の開放された撮影区画ではこれが限界でした。

Img_317909 こう考えますと、むしろ飛行展示に撮影に重点を置いて離陸の構図を断念し、航空宇宙博物館側へタクシー等を利用して展開する、ということが順光で撮影できる方法でしょう。上記の通り今年何処まで立ち入りできるかにより左右されるのですが。他方で、南側会場では模擬店などが営業してお手洗いもあり、航空機地上展示はありませんが保存展示機があり、陸上自衛隊の装備品展示なども昨年は行われていました、これが航空宇宙博物館となりますと、航空宇宙博物館内部まで行けばあるのですが、その周辺にはありません。

Img_035409 北側と南側、どちらがいいのか、と問われれば、南側会場の縮小を考えますと、北側会場で滑走路を加えた展示を見る、という選択肢も、比較的に良い条件であるのではないでしょうか。ただ、逆光のほかにもう一つ北側会場の実情を記しますと、此処に一番来場者が集中します。人口密度もかなり大きくなり、最前列付近に撮影位置を求めるのならば、知人友人愛人誰でもいいので数名で行き、交代で食事に手洗いに、という手法を取らねば、撮影位置を維持できなくなってしまうのですが、ね。

Img_6728_109 メイン会場も中々、と一瞬思わせては見たのですが、飛行展示の機体を逆光で撮りますとご覧の通り、飛行開発実験団には試作機塗装のF-2が何機もいますから、これが逆光で黒くつぶれてしまうのは少々残念だなあ、という事に。航空宇宙博物館方面へタクシーでの移動を考えつつ、HPなどで航海される、もしくは当日配布されるプログラムと共に、どの飛行展示をメインで撮影するのか、考えつつ移動する、これにつきるのでしょうか。

北大路機関:はるな

(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

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