■せんだい,ホストシップ
カナダ海軍ハリファクス級フリゲイトオタワ舞鶴親善訪問と一般公開、今回は速報記事の後篇です。
ハリファクス級フリゲイトであるオタワ、満載排水量5240t、全長134m、全幅16.4m、喫水5mという大型水上戦闘艦です。海上自衛隊の護衛艦やアメリカの艦船と比較して白い塗装は北太平洋や北大西洋の厳しい環境へ適合させるもので、欧州艦等で多く見られます。
せんだい、海上自衛隊は今回のオタワ舞鶴訪問に際して護衛艦あぶくま型せんだい、を派遣しました。母港は舞鶴基地ですが、あぶくま型は満載排水量2900t、先代は軽巡洋艦川内という殊勲艦ですが、もう一回り大きな護衛艦は用意できなかったのかな、と思いつつ。
カナダ海軍、遠い国の海軍のように見えますが2000t級の中型艦艇へシーキングヘリコプターの運用能力付与を早い時期から実施しており、ベアトラップ着艦拘束装置を開発しました。はるな型護衛艦にも採用され、この対潜重視の姿勢は日本と共通するものでしょう。
CEROS200、発展型シースパローESSM及び57mm艦砲用の方位盤です。Xバンドレーダーと熱線暗視装置とが一体化した構造の方位盤で、艦橋側とヘリコプター格納庫という前後に配置されています。レーダーに映らないステルス目標はカメラで直接狙うというもの。
SPS-49という二次元レーダー、2008年に横須賀にて同型艦を視た際には対空レーダーとして搭載していたのですが、カナダ海軍は広域防空艦であるイロコイ級が全廃されるのに合わせ、新型の三次元レーダーSMART-2を近代化改修に際して搭載する事としました。
ゾディアック複合高速艇、カナダ海軍の今回の舞鶴訪問は実任務に併せたものです。その日本周辺での行動は北朝鮮国連経済制裁履行監視支援の為でもあります。複合高速艇は2隻搭載され、更に無人水上標的も2隻、更に12.7mm重機関銃を6丁搭載していました。
ボフォース57mm艦砲、発射速度は毎分120発で射程20kmの艦砲です。どことなく新型の海上保安庁巡視船搭載の40mm機関砲と似ている形状は同じボフォース社製であるため、オタワに搭載されているのは最新型のMk3で最大発射速度は実に180発にも達するという。
SMART-2三次元レーダー、タレス社製で同社によれば最大探知距離250kmという。欧州版イージスシステムというAPARの系譜にあるレーダーアンテナで、従来搭載した射程15kmのシースパローに代わる射程50kmのESSM対空ミサイル性能を最大限引き出す。
オタワ、せとぎり、ひゅうが。造船所に入渠中の護衛艦ひゅうが、折角太平洋の向こうからの親善訪問ですので、ひゅうが、を視て欲しかったような気もしますが、この日舞鶴基地の桟橋に接岸していたのは、この他護衛艦せんだい、まつゆき、補給艦ましゅう、のみ。
ボフォース57mm艦砲、CEROS200方位盤、SMART-2三次元レーダー、並びが分ります。一見しますと艦橋構造物は手狭に見えますが、実際に乗艦してみますと自動化が非常に進んでおり、そして広かった事に驚かされました。この当たりは詳報記事で紹介しましょう。
艦首旗、停泊中には国旗を前甲板に掲揚します。オタワ一般公開、この日だけは京都一熱い舞鶴も33度程度と若干酷暑は漸く猛暑という水準となっていましたが、一度に40名までしか乗艦出来ないという内規により一時間半と、少々長く待つ事となり苦しかったです。
しかし、艦内の案内は丁寧で、当方の文法が怪しい英語でもなんとか通じまして、撮影に制限は無く、初めてC8カービンやC7小銃に触れる貴重な経験となりました。そして40名という内規も本国と通信したのでしょうか、後半には若干緩和されたように見えまして、充実した艦内旅行を愉しめました。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
カナダ海軍ハリファクス級フリゲイトオタワ舞鶴親善訪問と一般公開、今回は速報記事の後篇です。
ハリファクス級フリゲイトであるオタワ、満載排水量5240t、全長134m、全幅16.4m、喫水5mという大型水上戦闘艦です。海上自衛隊の護衛艦やアメリカの艦船と比較して白い塗装は北太平洋や北大西洋の厳しい環境へ適合させるもので、欧州艦等で多く見られます。
せんだい、海上自衛隊は今回のオタワ舞鶴訪問に際して護衛艦あぶくま型せんだい、を派遣しました。母港は舞鶴基地ですが、あぶくま型は満載排水量2900t、先代は軽巡洋艦川内という殊勲艦ですが、もう一回り大きな護衛艦は用意できなかったのかな、と思いつつ。
カナダ海軍、遠い国の海軍のように見えますが2000t級の中型艦艇へシーキングヘリコプターの運用能力付与を早い時期から実施しており、ベアトラップ着艦拘束装置を開発しました。はるな型護衛艦にも採用され、この対潜重視の姿勢は日本と共通するものでしょう。
CEROS200、発展型シースパローESSM及び57mm艦砲用の方位盤です。Xバンドレーダーと熱線暗視装置とが一体化した構造の方位盤で、艦橋側とヘリコプター格納庫という前後に配置されています。レーダーに映らないステルス目標はカメラで直接狙うというもの。
SPS-49という二次元レーダー、2008年に横須賀にて同型艦を視た際には対空レーダーとして搭載していたのですが、カナダ海軍は広域防空艦であるイロコイ級が全廃されるのに合わせ、新型の三次元レーダーSMART-2を近代化改修に際して搭載する事としました。
ゾディアック複合高速艇、カナダ海軍の今回の舞鶴訪問は実任務に併せたものです。その日本周辺での行動は北朝鮮国連経済制裁履行監視支援の為でもあります。複合高速艇は2隻搭載され、更に無人水上標的も2隻、更に12.7mm重機関銃を6丁搭載していました。
ボフォース57mm艦砲、発射速度は毎分120発で射程20kmの艦砲です。どことなく新型の海上保安庁巡視船搭載の40mm機関砲と似ている形状は同じボフォース社製であるため、オタワに搭載されているのは最新型のMk3で最大発射速度は実に180発にも達するという。
SMART-2三次元レーダー、タレス社製で同社によれば最大探知距離250kmという。欧州版イージスシステムというAPARの系譜にあるレーダーアンテナで、従来搭載した射程15kmのシースパローに代わる射程50kmのESSM対空ミサイル性能を最大限引き出す。
オタワ、せとぎり、ひゅうが。造船所に入渠中の護衛艦ひゅうが、折角太平洋の向こうからの親善訪問ですので、ひゅうが、を視て欲しかったような気もしますが、この日舞鶴基地の桟橋に接岸していたのは、この他護衛艦せんだい、まつゆき、補給艦ましゅう、のみ。
ボフォース57mm艦砲、CEROS200方位盤、SMART-2三次元レーダー、並びが分ります。一見しますと艦橋構造物は手狭に見えますが、実際に乗艦してみますと自動化が非常に進んでおり、そして広かった事に驚かされました。この当たりは詳報記事で紹介しましょう。
艦首旗、停泊中には国旗を前甲板に掲揚します。オタワ一般公開、この日だけは京都一熱い舞鶴も33度程度と若干酷暑は漸く猛暑という水準となっていましたが、一度に40名までしか乗艦出来ないという内規により一時間半と、少々長く待つ事となり苦しかったです。
しかし、艦内の案内は丁寧で、当方の文法が怪しい英語でもなんとか通じまして、撮影に制限は無く、初めてC8カービンやC7小銃に触れる貴重な経験となりました。そして40名という内規も本国と通信したのでしょうか、後半には若干緩和されたように見えまして、充実した艦内旅行を愉しめました。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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