■航空祭二〇二五
今回から小牧基地航空祭の写真を紹介しましょう。

小牧基地航空祭、このC-130H輸送機を運用する航空自衛隊の第401飛行隊、第405飛行隊は常在戦場という部隊だと考えています、いや、こういいますと対領空侵犯措置緊急発進を行う航空自衛隊は全て常在戦場といわれてしまいそうですけれども。

オープニングフライトは、大編隊と云うよりも空中給油輸送機とともに輸送機が飛行していて、その後ろからC-130H輸送機の三機編隊が飛行するという凝った始まりでした、滑走路エンド付近からならば二つの編隊を圧縮効果で収められたのかもしれない。

邦人救出任務、常在戦場と説明しましたのは、例えば今この瞬間、たとえばアメリカ本土で大規模暴動が発生して手がつけられない状態なんかの場合に、即座に邦人救出任務が命令された際には、いの一番に出なければならないのがこの輸送機部隊です。

KC-767空中給油輸送機とC-130H輸送機、この編隊飛行が象徴的だとおもうのは、自衛隊のスーダン邦人救出任務派遣において、この二機種の連携が自衛隊の素早い展開を実現した、時間はかかったがその運用を実現したという象徴のようなくみあわせ。

C-130H輸送機、アフリカ地域まで展開するには五日かかりまして、過去、モザンビークまでPKO部隊を派遣した際には実際五日かかり、当時の西元統幕議長もC-130H輸送機に乗り、途中赤道祭りまで行いつつ五日かかったという実例があるのですね。

三機編隊、C-130H輸送機は戦術輸送機ですから、どうしても大陸間を飛行するような任務は想定しておらず、無理をしたらなんとか行ける、という水準でしかないのですが、自衛隊には長距離を飛べる航空機はこのC-130Hしかない時代が長かったのですね。

戦術輸送機、政府専用機はどうかと反論があるでしょうけれどボーイング747,いまはボーイング777が装備されています、が、長距離旅客機そのものですので、長い舗装滑走路と地上支援設備が無ければ運用できません、これが現実というもの。

邦人救出任務に航続距離が足りないC-130H輸送機と、長距離を例えば日本から欧州まで飛行できるが整備された空港で無ければ運用できないKC-767空中給油輸送機の合流は、まず先行してC-130Hが発振し、あとでKC-767空中給油機が合流するというかたち。

C-2輸送機、航続距離の長い輸送機が実用化されましたので、今後C-130H輸送機はそれほど無理をしないで済むようになりましたが、いっぽうでこのC-130H輸送機も運用開始から45年が経つ機体ですので、そろそろ後継機を考えねばなりません。

C-1輸送機、入間基地から特別塗装機が、ラストフライト直前ということですから小牧基地航空祭にも参加してくれましたが、ラストフライトはこの2週間後、この事実を考えると、この撮影位置で撮影しておいてよかったなあ、とおもうのですよね。

歴史を見ますと小牧基地はC-130Hの基地、という前にC-1輸送機が配備されていました、これが美保に輸送航空団本部が置かれ輸送航空隊が配備されるとともに、小牧はC-1の基地からC-130Hの基地となった、そういう歴史を振り返るような、そんな感じ。

邦人救出任務、今後世界は更に不確かな時代となりますので、C-130H輸送機の後継機も、C-2輸送機を増強するのか、現在かなり費用が高いですがC-130J-30を検討するのか、中古のC-17を探すという戯れ言に付き合うのかも含め、考えてゆく時節です。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
今回から小牧基地航空祭の写真を紹介しましょう。

小牧基地航空祭、このC-130H輸送機を運用する航空自衛隊の第401飛行隊、第405飛行隊は常在戦場という部隊だと考えています、いや、こういいますと対領空侵犯措置緊急発進を行う航空自衛隊は全て常在戦場といわれてしまいそうですけれども。

オープニングフライトは、大編隊と云うよりも空中給油輸送機とともに輸送機が飛行していて、その後ろからC-130H輸送機の三機編隊が飛行するという凝った始まりでした、滑走路エンド付近からならば二つの編隊を圧縮効果で収められたのかもしれない。

邦人救出任務、常在戦場と説明しましたのは、例えば今この瞬間、たとえばアメリカ本土で大規模暴動が発生して手がつけられない状態なんかの場合に、即座に邦人救出任務が命令された際には、いの一番に出なければならないのがこの輸送機部隊です。

KC-767空中給油輸送機とC-130H輸送機、この編隊飛行が象徴的だとおもうのは、自衛隊のスーダン邦人救出任務派遣において、この二機種の連携が自衛隊の素早い展開を実現した、時間はかかったがその運用を実現したという象徴のようなくみあわせ。

C-130H輸送機、アフリカ地域まで展開するには五日かかりまして、過去、モザンビークまでPKO部隊を派遣した際には実際五日かかり、当時の西元統幕議長もC-130H輸送機に乗り、途中赤道祭りまで行いつつ五日かかったという実例があるのですね。

三機編隊、C-130H輸送機は戦術輸送機ですから、どうしても大陸間を飛行するような任務は想定しておらず、無理をしたらなんとか行ける、という水準でしかないのですが、自衛隊には長距離を飛べる航空機はこのC-130Hしかない時代が長かったのですね。

戦術輸送機、政府専用機はどうかと反論があるでしょうけれどボーイング747,いまはボーイング777が装備されています、が、長距離旅客機そのものですので、長い舗装滑走路と地上支援設備が無ければ運用できません、これが現実というもの。

邦人救出任務に航続距離が足りないC-130H輸送機と、長距離を例えば日本から欧州まで飛行できるが整備された空港で無ければ運用できないKC-767空中給油輸送機の合流は、まず先行してC-130Hが発振し、あとでKC-767空中給油機が合流するというかたち。

C-2輸送機、航続距離の長い輸送機が実用化されましたので、今後C-130H輸送機はそれほど無理をしないで済むようになりましたが、いっぽうでこのC-130H輸送機も運用開始から45年が経つ機体ですので、そろそろ後継機を考えねばなりません。

C-1輸送機、入間基地から特別塗装機が、ラストフライト直前ということですから小牧基地航空祭にも参加してくれましたが、ラストフライトはこの2週間後、この事実を考えると、この撮影位置で撮影しておいてよかったなあ、とおもうのですよね。

歴史を見ますと小牧基地はC-130Hの基地、という前にC-1輸送機が配備されていました、これが美保に輸送航空団本部が置かれ輸送航空隊が配備されるとともに、小牧はC-1の基地からC-130Hの基地となった、そういう歴史を振り返るような、そんな感じ。

邦人救出任務、今後世界は更に不確かな時代となりますので、C-130H輸送機の後継機も、C-2輸送機を増強するのか、現在かなり費用が高いですがC-130J-30を検討するのか、中古のC-17を探すという戯れ言に付き合うのかも含め、考えてゆく時節です。
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