北大路機関

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榛名防衛備忘録:戦車300&火砲300時代② 定数下でも戦車大隊・特科隊は維持可能

2014-04-27 22:32:17 | 防衛・安全保障

◆冷静に考えれば十分対応可能
 戦車中隊一個を普通科連隊支援へ小隊ごとに派遣し連隊戦闘団へ編入、もう1個戦車中隊を師団長直轄とする。これは自然な発想かもしれません。
Phimg_971_5  前回提示したものですが、逆に考えれば、二個戦車中隊を二個機動戦闘車中隊へ置き換えるよりは、一個戦車中隊と一個機動戦闘車中隊に置き換えたほうが、戦車でなければ装甲防御力や不整地突破能力の部分から師団長の最後の手札とはなり得ないため、半々とした方がいいでしょう。もちろん、戦車を装備した場合、戦車輸送車が必要となりますので、後方支援の需要は大きくなるのですが、それを補って余りある戦車の能力があります。師団長の予備とするならば戦車とするか、別の予備装備、中射程の地対地誘導弾や戦闘ヘリコプターでもいいのですが、必要でしょう。
Phimg_2777  しかし、師団長の隷下に中射程の地対地誘導弾を配備するということは、予算面dね戦車よりも相当規模の予算を必要としますし、管理面でも限界が生じます。戦闘ヘリコプターについては更に難点が大きく、勿論可能ならば陸上自衛隊へ150機程度の戦闘ヘリコプターを配置したら、と考えたことは無くは無いのですけれども、現状で方面隊の対戦車ヘリコプター隊に装備されている対戦車ヘリコプターの置き換えすらもままならない状況下で新たに数機程度という小規模編成であっても広範に戦闘ヘリコプターを師団飛行隊に配備するだけの財政上の余裕はありません。
Phimg_2826  現段階で実施される戦車2個中隊編制下での師団戦車大隊の運用ですが、1個戦車中隊を小隊ごとに分散配備している一方、従来の連隊戦闘団に配備していた戦車1個中隊編制と比較し配備戦車は三分の一以下に低下してます、しかしこの状況では戦車の運用を支える対戦車誘導弾が普通科連隊へ大量配備しているため、進出掩護という形になりましょうか、戦車は従来の対戦車戦闘における防御と攻勢から防御を対戦車誘導弾へ転換し、攻勢のみ対機甲戦闘における重要な要素に集中させることが出来る。
Phimg_2998  理想としては戦車に随伴し支援する装甲車両を一個中隊程度、装輪装甲車では不整地突破能力に限界がり、特に不整地での戦車の攻撃前進を展開した際には脱落してしまうため、戦車大隊本部所要に戦車の車体と同程度の不整地突破能力を持つ装甲車両を配備させ、併せて随伴普通科部隊を臨時に収容させる程度の装甲車両、現時点で戦車大隊には本部車両等の所要として10両程度の装輪装甲車が装備されているのですが、併せて戦車支援重装甲車というような装甲車は必要と考えるのですが、このあたりについては別の機会に検証するとしましょう。
Phimg_3145  戦車の連隊戦闘団配備規模の縮小を補っている対戦車誘導弾は、普通科連隊に対戦車中隊が一部師団に置かれていましたが、これは師団対戦車隊廃止とともに一部師団への対舟艇対戦車誘導弾集中の方針が示され、併せて口径の中距離多目的誘導弾配備までの暫定施策として実施されました。続く施策は全ての普通科中隊対戦車小隊への中距離多目的誘導弾配備です。これは、87式対戦車誘導弾と79式対舟艇対戦車誘導弾の後継を一手に担う装備で、射程と同時対処能力では中距離多目的誘導弾は従来の対戦車誘導弾を凌駕しています。各普通科中隊へこの装備が配備される方針により、対戦車能力は大きく向上すると考えられます。
Phimg_4062  戦車配備を機動戦闘車と10式戦車混成とした仮定で、戦車所要は、西部方面隊が第4戦車大隊と第8戦車大隊の2個中隊、中部方面隊が第3戦車大隊と第10戦車大隊の2個中隊、東部方面隊が第1戦車大隊の1個中隊、東北方面隊が第6戦車大隊と第9戦車大隊の2個中隊、ここまでで7個中隊ですので、4個中隊を北部方面隊の第2戦車連隊に集めることが出来ます。機動戦闘車は200両で14個中隊所要ですので、西部方面隊所要2個中隊、中部方面隊所要4個中隊、東部方面隊所要2個中隊、東北方面隊所要2個中隊、ここまでで10個中隊、北部方面隊の機械化された旅団に各2個中隊配備して充分な数となります。
Phimg_3841  機動戦闘車の普通科連隊戦闘団への配備ですが、これは連隊戦闘団の攻撃前進における直接照準射撃可能な大口径火砲搭載のシステム化された戦闘車両を適切に配備できると共にもう一つ、軽装甲機動車と新装輪装甲車という機械化された普通科中隊、高機動車と牽引される重迫撃砲に中距離多目的誘導弾と火力戦闘車、基本的に施設作業小隊の3t半トラックへ搭載可能な工機車両を除けば全て路上を高機動展開可能な車両により構成されることとなります。共同という意味でも配備は、勿論装甲防御力で難点はありますが、一つの選択肢として合点は行くところでしょう。
Phimg_4205  北部方面隊の戦車を現状維持するとして一部を九州へ転用したとして300両の戦車を必要とするのですが、同時に各師団の戦車大隊を普通科支援用に機動戦闘車を配備し師団直轄として予備部隊に強力な決め手の10式戦車を装備し全国へ配備した場合でも、300両で対応できるわけです。これとて、機動戦闘車200両という配備計画に依拠した計算であり、現実的に可能な組み換えとして計算し、何代ケルではないですか、と拍子抜けする印象が無いでもないですけれども、このようになりました。
Phimg_6078  消えるという話が消えるのは割と多い、とは前回示した言葉ですが、戦車の北海道集中配備を行うという計画についても、消えるのではないか、と考えます。この部分は併せて防衛省が機動防衛力氏海老に明示した機動師団の編制において機動師団は重装備を持たず軽量装備を主体として編成するとしつつ、その機動師団に北部方面隊の戦車師団以外全ての師団と旅団が含まれていました。この方策は多少矛盾するものがあります。この案では戦車300両を第7師団と九州の直轄戦車部隊だけに配備するのは少々無理があるためです。
Phimg_7991  第7師団の戦車定数は現時点で200両程度となっていますが、戦車を装備する第7偵察隊より戦車は廃止される方向で装輪装甲車主体の偵察隊へ転換する方針が明示されています。すると現状のまま五個戦車中隊基幹の戦車連隊三個を維持した場合でも300両の戦車定数よりも相当の戦車が余剰となるのですが、残量の110両を九州に転地する場合、言われている独立戦車部隊を配備するとしても規模が大きすぎるのです。戦車群を維持するのは非効率ですし、それならば、師団戦車大隊を残したほうが良い。
Phimg_9429  もちろん、機動師団への改編は予定されていない九州北部の第4師団を第2師団型の重装備師団へ改編するのであれば、110両の戦車を駆使する機械化師団とする事は出来るかもしれませんが、これは戦車を北海道に集中し訓練環境の充実を重視するという方策と比して余りに非合理です。言い換えるならば、機動師団には戦車を装備する機動師団が想定されているという、何よりもの証左と言えるのではないでしょうか。

北大路機関:はるな

(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

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はるなさま (ドナルド)
2014-04-29 01:02:41
はるなさま

○戦車の配備について

戦車を全国に中隊単位でばらまく、という考え方は、いつものはるなさんのご主張ですね。私自身の懸念は、1個中隊ずつの配備で、兵站は、整備は大丈夫か(2-3個中隊相当の人員/予算は消えてしまうのでは)、また、戦車を分散することで、機甲打撃力を失うのではないか、の2点です。

いつもの意見で、毎度すみませんが(苦笑)、欧米陸軍では、戦車を保有する師団/旅団と、保有しない師団/旅団に分けることを、冷戦時代から今日に至るまで普通に実施しており、「機甲戦力は打撃力である」という考えを貫いています。打撃力であるからには、集中するのが鉄則です。兵站上も大幅に楽になり、結果として同一予算で前線に投入できる戦力が増えます。

#実際にはトレーラーなどの機動力が必要になりますが、日本中に分散配置する場合でも、全国から機甲戦力を集めるときには、同じ機動力が必要なので、本来は関係ありません。

そこで、「機甲打撃力は集中すべし」という(西側標準の)原則に基づいて、考えてみました。

戦車300両は、14両戦車中隊を21個に相当します。

1:北海道、九州集中案。普通に考えると以下かと思います。
- 第7師団(or旅団)に、4個中隊編成の大隊(名は"連隊")x3 (あるいは6個中隊編成の連隊x2でも良い)
- 第2師団(or旅団)に4個中隊編成の大隊 x1
- 九州大隊(4個中隊、名前はおそらく"西部方面戦車群")x1
- 残る1こ中隊 --> 戦車教導隊を増強して首都防衛の強化に資する

2:北海道、九州"重視"案
- 第7師団(or旅団)に、4個中隊編成の大隊(名は"連隊")x3 (あるいは6個中隊編成の連隊x2でも良い)
- 第2師団(or旅団)に3個中隊編成の大隊 x1
- 九州大隊(3個中隊、名前はおそらく"西部方面戦車群") x1
- 本州大隊(富士?)(3個中隊、名前はおそらく"東部方面戦車群") x1

3: 分散案
- 第7旅団に、4個中隊編成の大隊(名は"連隊")x2
- 第2旅団に3個中隊編成の大隊 x1
- 第9旅団に2個中隊編成の大隊 x1、第10旅団に2個中隊編成の大隊 x1
- 第4旅団に3個中隊編成の大隊 x1、第8旅団に3個中隊編成の大隊 x1

(旅団か師団かの名称は、個人的に考えている編成に依存しているので無視していただくとして)、この場に名前のない旅団には、MCV中隊を2-3こ配備するイメージです。これで普通に無理なく編成できると思います。


○ MCVについて

あいかわらず、MCVではもやもやしています(苦笑)。先に発表された試作車両では、高価にすぎるので、なんとか安価にできないかと。歩兵の火力支援なのか(なら高速機動での行進間射撃は不要)、対戦車砲なのか(こちらも本格的な戦いでは、防御力不足を補うために待ち伏せしかあり得ないので、高速機動での行進間射撃は不要)、うーん、要はどう使うのか、全く分からんのですよね...。。でもまあ、別話題なので、この辺でやめておきます....。
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ドナルド 様 こんばんは (はるな)
2014-04-29 01:36:38
ドナルド 様 こんばんは

戦車の配置ですが、例えば各方面隊に戦車を集中する師団と軽装備主体の師団とに区分するのでしたら当方は反対しません

それでは、新大綱の北海道九州集中案のどこに反対するか、それは距離です

東千歳駐屯地から玖珠駐屯地までの距離は1830km、ご指摘の“欧米陸軍では、戦車を保有する師団/旅団と、保有しない師団/旅団に分けることを、冷戦時代から今日に至るまで普通に実施しており”ですが、冷戦時代にNATOで最寄りの戦車部隊に2000km近い距離を隔てて配置した例は無いのではないでしょうか

2000kmの距離、ベルリンとパリまで900kmほどしかありません、ベルリンとモスクワの距離でも1620km、東千歳と玖珠の1830kmを戦車の空白とする配置は、どうしても不安が払しょくできません、機動力を強化すれば1830kmの距離を越えての連携、やはり現実的には無いように思います

また、米本土配置を除き、第一線師団が戦車を全く持たない編成の師団で構成された軍団を主体とした編成の国というのも、冷戦時代のNATOにありましたでしょうか、我が国の場合、現行計画では3方面隊が戦車をもたず、1830kmの距離を隔てた2方面隊が戦車を集中する、という方式になるわけですので、これがある種疑問を持たないのは無理があるように思うところ

当方私案で苦肉の策とし、各方面隊は、第11旅団型の重旅団と第12旅団型の軽旅団を基本とし、重装備を集中させる、その反面、方面特科のMLRSを重旅団に管理替えさせ併せて装甲戦闘車を新規調達させ重旅団の火力を維持させ、軽旅団へは、方面航空の対戦車ヘリ含む各種ヘリほぼ全て移管させ機動力を強化する、という案を出しました

ただ、陸上自衛隊にそこまで革新的な改革、特に当方私案ではFV大量調達(600~900)が必要になりますので、相当な決断を行わなければ、少なくとも現行の計画では現実的ではないわけでして、すると折衷案として集中させるよりは、戦車の少数配備が行われるのではないか、と
返信する
はるな様 (ドナルド)
2014-04-29 02:11:23
はるな様

早速のお返事ありがとうございます。

確かに陸自は戦車を広く薄く配備するのが好きで、FVを軽視し(戦車を削ってまで発注したりしない)、機動力も結局軽視しています(戦車を削減してまでトレーラーを装備したりしない)。私の意見こそ、かなり革新的な改革であり、陸自はなかなか飲まないでしょう。おそらくはそれを打破するために、中期防では「本州に戦車を配備しない方向へ」という強い表現をしているのだと理解しています(ちなみに大綱では何も言っていません)。

陸自の守旧派が勝てば、分散配置にもどる可能性はありますね。

ただ、さすがに1個中隊単位でばらばらに配備するのは、兵站負荷がきつすぎて、耐えられないのではないでしょうか?2個中隊編成の大隊単位とし、師団/旅団のうち半数は戦車を持たない、というのが、せいぜいかと思われます。

>第一線師団が戦車を全く持たない編成の師団で構成された軍団を主体とした編成の国というのも、冷戦時代のNATOにありましたでしょうか、我が国の場合、現行計画では3方面隊が戦車をもたず、1830kmの距離を隔てた2方面隊が戦車を集中する、という方式になるわけですので、これがある種疑問を持たないのは無理があるように思うところ

すみませんが、前線である北海道と九州に戦車部隊を配置し、後方である本州に配置しない、という考えは、それはそれで十分合理的な案と思います。何が無理があるのでしょう?本州への着上陸は、蓋然性が低いので、考えない、従って本州の部隊は予備戦力である、ということでは?

であれば、300両しかない戦車を配備する必要は全くありません。陸自には結局トレーラーの大量配備などする気はないので、本州から前線へ戦車へ運ぶ手間も惜しんで、最初から前線だけに配備するわけです。

#対ゲリコマに戦車などという、非効率な戦力投入は、今の時代ありえない。

この場合、本州の部隊は機動展開する増援部隊なので、機動力が大きい方がよい。空挺団や第12旅団が最適。いわゆる"機動連隊"も、MCVなら自走展開できる。他も軽装備でよい。APCも輸送用トレーラーも整備せず、ひたすらソフトスキンの歩兵だけを後生大事に抱えている陸自としては、これで満足かもしれません(ちょっと皮肉な言い方になっていますが)。まぁ、「ソフトスキンの歩兵」も、本格的な野戦ではなく、「ゲリコマ対策 & 基地警備用の警備部隊」と考えれば、合理的なのかもしれません。
返信する
はるなさま (ドナルド)
2014-04-29 10:59:43
はるなさま

重ね重ね、ありがとうございます。読み返すと、何を言いたいのか分かりにくいコメントでしたので、補足させてください。

1:昨夜の最後のコメントは、「戦車を本州からなくす」という中期防の考えについて、私の「解釈」です。まぁ、「本州への着上陸は考えないという前提」で考えれば、合理的であろう、と。

私見ではこれはリスクのある想定です。王道である「本州の戦車は削減するけど維持し、前線戦闘部隊の人員を削って確保する予算で、機甲部隊の機動力を上げる」が正しいと今でも考えています。

#根拠のない私見ですが、前線戦闘部隊を削減したくないがために、機動力を犠牲にしているのが、今の陸自だなと思っています。前線兵力が5%ほど増えたところで、機動力と兵站力が貧弱な軍隊など、各個撃破の格好の目標(戦史に沢山の先例が...)。一方で前線兵力を5%削減すれば、機動力、兵站力は現状の3-4倍に軽く増大できる(今があまりにも貧弱だから)、というのは、先週、はるなさんと議論して、個人的に得た結論です。


2:私自身は、戦車の北海道重点には賛成ですが、MCVを信頼していません。戦車300両は良いとして、MCV200両(6億円弱/両を想定)は、IFV300両(3億強/両想定、装輪+25mm砲でよい)+戦車トレーラー追加100両(0.5億円/両想定)に変えるべきと考えています。

戦車300両の配置は、当初コメントの分散案か、それに類するものが良いと思います。
>- 第7旅団に、4個中隊編成の大隊(名は"連隊")x2、第2旅団に3個中隊編成の大隊 x1
>- 第9旅団に2個中隊編成の大隊 x1、第10旅団に2個中隊編成の大隊 x1
>- 第4旅団に3個中隊編成の大隊 x1、第8旅団に3個中隊編成の大隊 x1
追加のトレーラー100両があれば、本州戦車部隊の機動力も確保できる。第7旅団の機動は海路を基本とするべくRoRo船を「陸自が」2-3隻整備、というイメージ。

MCVに賛成できるときが来るとすれば、C4Iは搭載した上で(搭載しないという噂も...)、一両3 億円になれば、まあ200両装備しても良いかと思います。装輪装甲車とシャーシが違う、弾薬が単一(74式戦車はすぐに絶滅する)など、兵站上は重荷に他ならないと思いますが....。(兵站を軽視する軍隊が、兵站負荷の高い装備をどんどん買うという、全く持って負のスパイラルです。兵站を徹底的に軽視しているからこそ、できる決断なのでしょうね...)


3:一方で陸自は「歩兵支援戦車を広く薄く装備する」方針を守りたいようなので、はるなさんの言うように、もっと分散配置はあり得ると思います(個人的に賛成はできないが、陸自がそうする可能性は否定しない、という意味です)。ただ、1個戦車中隊を単独で運用するのは、整備、兵站の視点から難しいと思うので、2個中隊基幹の大隊が中心になるかと思います、というのが、昨晩のコメントです。

しかし考えてみると、書類上は1個中隊ずつ配備しつつ、実際は遠い駐屯地にまとまって配備する可能性はありますね。現在でも今津に第3,10戦車大隊が、日本原に第13,14戦車中隊が、玖珠に第4,8戦車大隊がいますからね。こうして、駐屯地を統合していることからも、戦車部隊を中隊単位で各地に配置することは、不合理なのだろうと思います。いかに兵站軽視でも、整備が行き届かなければ、戦車は動かない。稼働率が低くなるのは機甲科の皆さんが嫌でしょうから、書類上は分散したとしても、実質的な分散配置は許さないでしょうね。

以上、昨晩からの長文失礼しました。。。
返信する
ドナルド 様 (はるな)
2014-05-04 09:46:13
ドナルド 様

実は本文にもう一つ、戦車と併せ特科火砲について提示しています、一部識者の専門誌での論調に特科火砲も本州配備を教育用に集約し、北方と西方に集約、というものがりまして、信憑性は何とも言えないのですが、そこまで革新的な可能性が示唆されるのならば、併せてその逆もあるのではないか、つまり戦車と火砲が一定数本土に残る、という可能性も併せて示唆した次第です
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