◆名古屋空港&小牧基地を神明公園から撮影
春日井駐屯地祭に出かけたので、せっかくだから、と足を小牧基地の方に伸ばした。なにか、それらしいものを撮れるかもしれないという期待を込めて。
KC-767空中給油輸送機。格納庫から一機が出されていた。現在は岐阜基地の飛行開発実験団において、各種試験を実施しているが、間もなく実任務にあたる部隊に引き渡されるため、垂直尾翼に描かれた“飛実団”のマークもそろそろ見納めとなる時期である。今しか撮れない、という意味では貴重な一枚。
今回、一番旬、最も見たい、と思ったのは、日本航空インターナショナルが新しく導入した、エンブラエル170旅客機。ブラジルのエンブラエル社製旅客機で、小型ながらビジネスジェットと小型旅客機の中間にある需要を見込んだ機体で、日本では、先月に運用が開始されたばかりの、文字通り最新鋭旅客機だ。
小牧基地ということで、C-130H輸送機も見ておきたいと思ったのだけれども、はたして休日、それも航空祭でもない時期に、どのくらい見れるのだろうかという、興味もあった。写真は、久々に神明公園から撮ったC-130H輸送機。従来の迷彩塗装に加えて名古屋の鯱鉾を模ったマークが垂直尾翼に描かれている。
小牧基地に駐機されていたC-130H輸送機は、なんと9機。もともと、国際線も乗り入れ、ボーイング747が忙しなく飛び交っていた名古屋空港であるが、国際線ターミナルは県営となって用途が無くなったことからショッピングモールに転用。今日では、航空機というと、自衛隊機の方が表に出てきている。
水色の空に溶け込むイラク派遣用迷彩を施されたC-130H輸送機と、低空飛行した際に山岳地帯や森林に溶け込むよう迷彩を施された従来迷彩のC-130H輸送機が並んでいる。このほか、小牧には救難教育隊のヘリコプターも配備されているのだが、日曜日は格納庫の中に収められているようだ。
KC-767空中給油輸送機用の格納庫は、現在一機分である。しかし、その隣では、もうひとつのKC-767用格納庫と思われる建物が建築中であった。飛んでいる飛行機は、小型ヘリコプターが飛んでいるくらいで、旅客機も自衛隊機も飛ばない日曜日であったが、明日からは、また滑走路は喧騒と活気に満ちた日常が戻るのだろう。
HARUNA
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また自分のことで恐縮ですが、20年前に学校を卒業して最初に就職したのが愛知県の某工作機械メーカーでした。したがって今でも懐かしく拝見しました。たまに旅行で名古屋に行ったりしますが名古屋空港もずいぶんかわりましたし、名古屋周辺の高速道路の拡張にも驚くものがありますね。さて、空中給油機のことなのでが、訓練はあの狭い訓練空域で実施するのですかね?旋回しながらの空中給油になるようなことにはならないのかな?と考えてしまいました。まさか、通常空路ではの空中給油はないでしょうね。あはははっはははははっはは。
名古屋は、鉄道関係だけでも(電車しか分からないので・・・)、名古屋駅の表玄関が、大名古屋ビルヂングから、高層ビルのツインタワーに代わり、地下鉄名城線が環状線になったり、名鉄からパノラマカーが無くなったり、名鉄金山橋駅が無くなって金山駅になったりで、かなり変わっているようですね。
空中給油機ですが、一応、日本海と太平洋に広い訓練空域がありますので、空中給油の訓練に差し障りはないと思います。
他方で、空中給油を受ける側は、F-15だけでも200機ほどいる訳で、空中給油を受ける能力は特殊技能ではなく、普遍的な手段、とするためにはすべてのパイロットが訓練を受ける必要があるわけです。
対して空中給油機は、この前到着した機体が今月中に引き渡されて、3機体制。発注したのは4機ですから、これは、大変なのかな、と。
あるでしょうね・・・・その問題。
海自の補給艦とその他艦艇でも同じ問題をはらんでいますもんね・・・・海自の補給艦以外の艦艇は、訓練し維持すべき技術として、「洋上補給」が定められています。
必要がなくても、最低限訓練で洋上給油を行わなければなりませんが・・・いかんせん補給艦は数がありません・・・インド洋派遣初期。とわだ型3隻はローテーションと整備で事実上インド洋専用になってしまった時、「さがみ」が国内の洋上給油を一手に引き受け、除籍寸前まで飛び回っていたことを思い出してしまいました・・・・
来年度から、F-2も空中給油の訓練を行うそうですから、パイロットの数を考えても、空中給油機の多忙が想像されます・・・
速やか増勢が必要ですね・・・・
しかも、KC-767は、政府専用機の747を除けば、航空自衛隊最大の輸送機でもありますので、C-Xの部隊運用が始まるまで、国際人道支援任務に充てる輸送機として投入されれば、国内の訓練スケジュールなどに深刻な影響が出てしまいそうな気がします。
ボーイング767の生産ラインが残っているうちに、C-130Hと同じくらいの数のKC-767か、C-767(人員・貨物輸送用途)を整備するくらいの意気込みで防衛力整備計画へ臨んだ方がいいのかもしれませんね。
>空中給油機
私、個人の考えですが、空中給油機を戦力に取り込めれば、航空自衛隊に新たなるイノベーションをもたらすモノであると考えております。
ネットワーク化と並び、優先すべき事項ではと・・・
ただ財政状況やB-767の今後も不透明であります。
中古の767の空中給油機化の可能性も追求すべきなのかもしれませんね。
空中給油機について中古の767からの改造というのは、比較的改造の範囲が少ないプローブアンドドローグ方式はともかくとして、KC-767のようなフライングブーム方式の給油機への改造というのは、可能なのでしょうか、気になります。
>空中給油機改装
私は技術的には可能と考えます。
実際の事例でも、オランダ空軍が運用する、KC-10をモデルとして民間運用していた中古のDC-10を改造した。KDC-10が存在しますので十分可能でしょう。
また空中給油作業を操作する「ブーマー席」も以前の専用窓を設けるモノから、カメラで確認して行うRAROが実用化されていますので、より機体の改造範囲は少なくなっておりますし、参考とすべきKC-767も実用化されております。
また世界の空中給油機を運用する中小空軍でも、その多くが装備する、B-707系やC-135系の後継としても十分需要があるでしょう(需要があれば作られる可能性は高い)。
ちなみに多くの国が中古機からの改造で装備しておりますので同じコトをまた考えるでしょうね。
まあ航空自衛隊が中古機をあまり好まないですし、ライフサイクルコストも考えると必ずしも良くないかもしれませんが・・・・・決して贅沢を言えない我が国の台所事情の中で戦力の拡大をしようとするなら、これも考慮すべき案ではないでしょうか。