■防衛情報-ウクライナ戦争
ロシアのウクライナへの要求はソ連が第二次大戦後の東欧占領地に対して行った内容とほぼ重なるもよう。

ISWアメリカ戦争研究所が5月11日に発表したところによれば、二国間交渉再開の動きがあるロシアのウクライナ側への要求として、ウクライナ中立案の具体案として事実上の無条件降伏を要求していたことが判明しました。アメリカはロシアとウクライナの仲介をするにあたって現実的な要求にとどめるよう自制を求めています。

ロシアの要求、ウクライナはNATO加盟要求を放棄すると共に外国製兵器を放棄すること、陸軍の兵力は8万5000名までとすること、射程40km以上のミサイルを持たないこと、戦車342両、砲兵システム519両までに兵器を制限すること、外国軍陣の入国を制限し外国製兵器を導入しない中立条約を結ぶこと、こうした要求となっている。

ウクライナに対してはこれらの遵守を確認するために、ロシアを中心としたウクライナの中立遵守のための保証をウクライナ国内に受け容れること、等が含まれているとのこと。これはウォールストリートジャーナルの報道をISWが引用した形ですが、2025年停戦交渉とほぼ同じ内容を要求しているという2022年4月のロシア側要求の概要です。

独立国家に要求するものではありません、特に外国製の兵器については、ロシアさえイラン製無人機や北朝鮮軍兵士と砲弾二依存している中では説得力が無く、この中立ではロシア軍がウクライナを占領する状態となり、中立という単語の悪用としか言わざるを得ず1930年代に日本の満州国に求めていた内容と大差がありません。

ロシアのプーチン大統領は2025年の交渉再開をウクライナを取り巻く安全保障環境を1997年の段階まで戻すことが目的であるとしています。そして、アメリカのトランプ大統領が求める停戦交渉に応じる姿勢を見せつつ、現実的には経済制裁解除への口実として和平協議に応じる姿勢を欺瞞しているといわれても、仕方が有りません。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
ロシアのウクライナへの要求はソ連が第二次大戦後の東欧占領地に対して行った内容とほぼ重なるもよう。

ISWアメリカ戦争研究所が5月11日に発表したところによれば、二国間交渉再開の動きがあるロシアのウクライナ側への要求として、ウクライナ中立案の具体案として事実上の無条件降伏を要求していたことが判明しました。アメリカはロシアとウクライナの仲介をするにあたって現実的な要求にとどめるよう自制を求めています。

ロシアの要求、ウクライナはNATO加盟要求を放棄すると共に外国製兵器を放棄すること、陸軍の兵力は8万5000名までとすること、射程40km以上のミサイルを持たないこと、戦車342両、砲兵システム519両までに兵器を制限すること、外国軍陣の入国を制限し外国製兵器を導入しない中立条約を結ぶこと、こうした要求となっている。

ウクライナに対してはこれらの遵守を確認するために、ロシアを中心としたウクライナの中立遵守のための保証をウクライナ国内に受け容れること、等が含まれているとのこと。これはウォールストリートジャーナルの報道をISWが引用した形ですが、2025年停戦交渉とほぼ同じ内容を要求しているという2022年4月のロシア側要求の概要です。

独立国家に要求するものではありません、特に外国製の兵器については、ロシアさえイラン製無人機や北朝鮮軍兵士と砲弾二依存している中では説得力が無く、この中立ではロシア軍がウクライナを占領する状態となり、中立という単語の悪用としか言わざるを得ず1930年代に日本の満州国に求めていた内容と大差がありません。

ロシアのプーチン大統領は2025年の交渉再開をウクライナを取り巻く安全保障環境を1997年の段階まで戻すことが目的であるとしています。そして、アメリカのトランプ大統領が求める停戦交渉に応じる姿勢を見せつつ、現実的には経済制裁解除への口実として和平協議に応じる姿勢を欺瞞しているといわれても、仕方が有りません。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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