■熱海市土石流災害へも出動
今回はJRの話題の予定でしたが急遽災害派遣の話題を。国籍不明機が日本の領空に接近した際の緊急発進のように自衛隊には災害派遣に際しても緊急出動する部隊があります。

FAST-FORCE、今回の熱海市土石流災害においても自衛隊災害派遣の初動を務めた部隊です。このFAST-FORCE、聞きなれない言葉ですが自衛隊の災害派遣即応部隊を示すもので2013年9月1日に全国の自衛隊部隊に運用開始された制度です。FAST-FORCE、この制度は2011年3月11日の東日本大震災を契機に検討され、陸海空自衛隊に指定部隊が置かれています。

対領空侵犯措置任務によるスクランブル発進、FAST-FORCEとは災害を想定したスクランブル待機にあたるもので、専門の部隊が存在するわけではなく、部隊の中で災害派遣に限定した待機部隊をローテーションで準備しているもので、FAST-FORCE制度以前には部隊毎に置かれる奇襲攻撃等に備える応急出動部隊が災害派遣部隊へ改組し対応していました。

FAST-FORCEは、陸上自衛隊の場合は警備隊区を持つ部隊毎に全部で人員3900名、車両1100両、航空機40機が視程されており、車両などはモータープールにFAST-FORCEと表記した車両を置き24時間待機を採っています。一カ所に3900名集まっているのではなく全国の待機部隊の合計数であり、部隊は命令受領を受けた際には一時間以内に出動する。

FAST-FORCEには海上自衛隊と航空自衛隊の部隊も指定されています。海上自衛隊は応急出動艦を転用するかたちでFAST-FORCE指定艦を全国の地方総監部に少なくとも1隻を指定しており、全国で5隻が緊急待機のローテーションを組んでおり、更に航空集団の航空部隊も部隊毎に全国で20機が最短15分で災害派遣へ情報収集や救助へ発進が可能です。

FAST-FORCEの航空自衛隊部隊は、先ず対領空侵犯措置任務緊急発進に備える五分待機の戦闘機部隊が震度五強以上の地震発生に際しては離陸し目視で情報収集する事となっており、全国で20機の戦闘機が五分以内に。更に航空救難部隊や輸送機部隊が救難や緊急輸送に備え全国で15機から20機が、最短15分、最長でも2時間で災害派遣へ出動可能という。

東日本大震災を契機に導入された制度ですが、自衛隊は大災害の度に次の災害への備えを続けており、例えば1995年の阪神大震災を受けて後に、人命救助システムという災害派遣専用装備を全国の部隊へ配備しています。自衛隊はレスキュー専門部隊ではありませんが自己完結能力と即応性でレスキュー部隊よりも高い水準に在り、今この瞬間も備えているのですね。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
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(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
今回はJRの話題の予定でしたが急遽災害派遣の話題を。国籍不明機が日本の領空に接近した際の緊急発進のように自衛隊には災害派遣に際しても緊急出動する部隊があります。

FAST-FORCE、今回の熱海市土石流災害においても自衛隊災害派遣の初動を務めた部隊です。このFAST-FORCE、聞きなれない言葉ですが自衛隊の災害派遣即応部隊を示すもので2013年9月1日に全国の自衛隊部隊に運用開始された制度です。FAST-FORCE、この制度は2011年3月11日の東日本大震災を契機に検討され、陸海空自衛隊に指定部隊が置かれています。

対領空侵犯措置任務によるスクランブル発進、FAST-FORCEとは災害を想定したスクランブル待機にあたるもので、専門の部隊が存在するわけではなく、部隊の中で災害派遣に限定した待機部隊をローテーションで準備しているもので、FAST-FORCE制度以前には部隊毎に置かれる奇襲攻撃等に備える応急出動部隊が災害派遣部隊へ改組し対応していました。

FAST-FORCEは、陸上自衛隊の場合は警備隊区を持つ部隊毎に全部で人員3900名、車両1100両、航空機40機が視程されており、車両などはモータープールにFAST-FORCEと表記した車両を置き24時間待機を採っています。一カ所に3900名集まっているのではなく全国の待機部隊の合計数であり、部隊は命令受領を受けた際には一時間以内に出動する。

FAST-FORCEには海上自衛隊と航空自衛隊の部隊も指定されています。海上自衛隊は応急出動艦を転用するかたちでFAST-FORCE指定艦を全国の地方総監部に少なくとも1隻を指定しており、全国で5隻が緊急待機のローテーションを組んでおり、更に航空集団の航空部隊も部隊毎に全国で20機が最短15分で災害派遣へ情報収集や救助へ発進が可能です。

FAST-FORCEの航空自衛隊部隊は、先ず対領空侵犯措置任務緊急発進に備える五分待機の戦闘機部隊が震度五強以上の地震発生に際しては離陸し目視で情報収集する事となっており、全国で20機の戦闘機が五分以内に。更に航空救難部隊や輸送機部隊が救難や緊急輸送に備え全国で15機から20機が、最短15分、最長でも2時間で災害派遣へ出動可能という。

東日本大震災を契機に導入された制度ですが、自衛隊は大災害の度に次の災害への備えを続けており、例えば1995年の阪神大震災を受けて後に、人命救助システムという災害派遣専用装備を全国の部隊へ配備しています。自衛隊はレスキュー専門部隊ではありませんが自己完結能力と即応性でレスキュー部隊よりも高い水準に在り、今この瞬間も備えているのですね。
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