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京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【防衛情報】海上自衛隊新観測艦あかし進水式,新輸送艦ようこう竣工・新護衛艦によど竣工

2025-06-03 20:20:56 | 先端軍事テクノロジー
■防衛フォーラム
今回は自衛隊艦艇関連の話題です。

海上自衛隊の新観測艦あかし進水式が三菱重工下関造船所において5月29日、挙行されました。あかし、は海洋観測艦あかし型1番艦となっていて、しょうなん型海洋観測艦につづく令和四年度計画艦として建造、その建造費は283億円となっています。計画では2026年3月に竣工し、横須賀基地へ配備される計画となっています。

あかし、基準排水量は3500t、満載排水量は4700t、あかし艦名は旧海軍の防護巡洋艦明石、工作艦明石、先代の海洋観測艦あかし続いて4代目となります。しょうなん型に続いて民間船舶方式の船体を採用し建造費を抑えていて、こうした船体に各種観測器材などを搭載し対潜戦闘に資する海洋観測をおこないます。乗員は90名とのこと。

海洋業務対潜支援群第1海洋観測隊、あかし配備予定の部隊はこの海洋観測部隊となっています。海洋観測は海底形状や潮流と海水温度層や塩分濃度層など、潜水艦の運用に際し重要な情報を集めると共に、これらの情報を収集しつづけることは我が国周辺海域における周辺国潜水艦運用にたいしても対潜哨戒を行う上で重要な情報となっています。■

海上自衛隊の新護衛艦によど、竣工となりまして、新しい母港呉基地へ入港しました。呉基地へ新造護衛艦が配備されるのは、ヘリコプター搭載護衛艦かが就役以来となっていまして、所属は護衛艦隊第12護衛隊となっています。によど就役により第12護衛隊は4隻体制となり、最終的に5隻体制まで拡張すると考えられています。

によど建造費は473億円となっていて、もがみ型護衛艦としてMk41VLS垂直発射装置を後日搭載とせず標準装備し竣工した最初の護衛艦となっています。によど隣にはミサイル護衛艦として建造され、最後は練習艦として活躍した、はたかぜ、が退役後に係留されたままとなっており、最新鋭艦の行く末をみまもっている位置となっています。

もがみ型護衛艦は順調に建造が進むと共に、護衛艦隊直轄の二桁護衛隊へ配備され、一部護衛隊は既に護衛艦5隻体制となるなど、護衛隊群隷下の護衛隊の護衛艦定数4隻を上回る規模となっています。いっぽう、VLSを後日搭載とされた護衛艦は順次定期整備の長期入渠の際にVLSを搭載するべくMk41VLSは既に予算化されています。


陸上自衛隊が運用する新輸送艦ようこう竣工式が5月30日、内海造船瀬戸田工場において執り行われました。ようこう型輸送艦1番艦となっていて、陸海空統合運用部隊である自衛隊海上輸送群第1海上輸送隊へ配備されます。その基準排水量は3500t、海上自衛隊の輸送艦おおすみ型に継ぐ輸送艦となっているもの。

ようこう型輸送艦は南西地域への輸送能力強化の一環として建造されたもので、新しく建造される輸送艦の中では中型輸送艦という位置づけとなっています。防衛省は、ようこう型輸送艦2隻、にほんばれ型輸送艦4隻、そして今後建造する機動舟艇4隻をもって輸送群を編成する方針で、陸上自衛官が中心となり運用するてんが特徴です。

輸送艦ではありますが、艦首部分に観音開き扉を有する方式では無くRORO船方式として艦首付近側面から車両乗降とびらを有しているもの。艦番号は4101となっていて、これは海上自衛隊が業務輸送用にかつて装備していた輸送艦あつみ型一番艦あつみ艦番号を踏襲していて、2000t近い車両を輸送することが可能とされています。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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