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京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

ウクライナ情勢-ロシア軍はコスアンティニフカ南西部の突出部からの攻撃を強化

2025-06-02 07:00:45 | 防衛・安全保障
■防衛情報-ウクライナ戦争
 損耗を顧みないロシア軍についてですが損耗の割に前進できていないのが指導部にとりどう映っているのかが不思議なのですよね。

 ロシア軍はコスアンティニフカ南西部の突出部からの攻撃を強化しているとのこと。これは5月24日付ISWアメリカ戦争研究所が発表したウクライナ戦況報告によるもので、コスアンティニフカの突出部からコスアンティニフカ南部への攻撃を強化するとともに、その近郊のポクロフスクやミルノフラドへの攻撃を強めている。

 コスアンティニフカ南西部を起点とした新たな攻撃軸を模索しているロシア軍について、ISWは、この地域での戦果を拡大するにはチャシブヤールでの戦果拡張と連携しなければ難しいと指摘し、またトレツクやポクロフスクにおいても一定の前進を行わなければコスアンティニフカ突出部から出たロシア軍が逆包囲される懸念も。

 チャシブヤールについてはロシア軍は2024年から攻撃を続けているものの、戦果に繋がっていないという状況があるといい、その背景にはチャシブヤール周辺でのロシア軍強化が行われておらず、進まない前進の背景にはロシア軍のこの方面で戦うための兵員不足があるとも、ISWは分析しています。

 ポクロフスクについて、ロシア軍は2024年にポクロフスク南西部において戦果拡張の可能性を掴んでいましたが、周辺地位での攻撃優先度の切替によりポクロフスク攻略部隊を引抜く事となった為、戦果拡張を行う機会を自ら手放しています。ロシア軍は短期間でhei力を転用する為、戦果拡張を行う前に戦果を放棄している構図があるもよう。

 ポクロフスクと近郊のミルラドでは、しかしロシア軍は包囲移動を行っており、充分な兵力が蓄積できた場合には都市攻撃に遷る可能性があるとのこと。ただ、ウクライナ軍ルハンスク軍集団報道官ザポロジェツ中佐によれば、ロシア軍の装甲車不足は深刻でUAZ-452などのソフトスキン車や民間車両を転用して攻撃をしているようです。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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